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2017年5月27日 (土)

ハイラインの藤

よく晴れた土曜日のニューヨーク。今日は晴れ時々曇りの予報で、最高気温は22℃。張り切ってBBQをする人で公園は賑わいそうです。

戦没将兵追悼記念日(Memorial Day)は、正式な夏の始まりを告げる日。今週末からニューヨーク周辺のビーチも海開きします。今日はよく晴れているので、皆さんこぞってビーチやBBQに出掛けることでしょう。昨日買い物に出掛けたら、張り切ってステーキやらパテやらを買い込んでいる人が目につきました。

旅行に出掛ける人も多い週末でもありますので、主要駅は混み合うことでしょう。またハンプトンズに出掛ける人が増える時期でもありますので、道端のバス停も混み始めるでしょう。昨晩帰宅した夫は、「タイムズスクエアが厳重に警備されていて物々しい雰囲気」とコメントしていました。人が増えると危険も増えますので、できる範囲で気を付けたいと思います。
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さて、今回は今週のハイライン(the High Line)の様子を少しだけお伝えします。今週は予定が詰まっていたり、ハイラインがとても混んでいたりで写真をなかなか取れませんでした。チェルシーグラスランド周辺に赤胴色の綺麗なアイリスが咲いたりしてとても華やかだったのですが。
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毎年咲くのをとても楽しみにしているハイラインの藤。アメリカ藤のアメジスト・フォールズ(Wisteria frutescens ‘Amethyst Falls’)。

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ハイラインの南端、ガンズヴォート通りの柵に多く咲いています。見慣れた藤に比べると花房が短く、こんもりと厚みがある感じ。可愛らしい花でとても気に入っています。

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ウィットニー美術館側の柵にも生えているのですが、まだ私は花が確認できていません。今年は咲かないのでしょうか?

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スタンダードホテルに続く林の辺りまで藤が植えられています。また写真は撮りませんでしたが、30丁目の第3セクションにも藤が咲いていました。

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南端部分に植えられたスモークブッシュも花が咲きました。赤紫がかった葉っぱに小さな黄色の花。目を惹く木です。

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Melilotus officinalis(sweetclover:シナガワハギ?)も咲き始めました。

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Penstemon digitali(beardtongue:ペステモン?)は花盛り。

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美しい草も発見。

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Rosa multiflora(multiflora rose:ノイバラ)も可憐な花を咲かせています。写真は撮れませんでしたが、チェルシーの薔薇セクションでもRosa ‘Ausorts’等が綺麗に咲いています。

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もう直ぐ咲きそうな蕾もあちこちに。

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Achillea millefolium ‘Terracotta’(Achillea yarrow:西洋ノコギリソウ)も少しだけ花をつけていました。

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ラベンダーがもう一息で咲くという感じ。

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1か月前が信じられないような、花と緑です。

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Monarda bradburiana(eastern beebalm)。

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紫や青の花で綺麗なグラデーション。

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ポンポンとリズムが生まれて楽しいAllium nigrum(black garlic:アリウム・二グルム)。

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2017年5月26日 (金)

ラガーディア・コーナーガーデンのアイリス

小雨が降っている金曜日のニューヨーク。これから段々と雨は上がり、後は曇りになる予報です。最高気温は23℃。メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)のロングウィークエンドは、土・日は晴れる予報。月曜日は時々雷雨になる可能性があるそうですので、旅行する方は帰宅する日が大変かも。

戦没将兵追悼記念日で3連休の人が多く。メモリアルデーを境に正式に夏が到来するので、皆さんはしゃいでいます。旅行する人が多い時でもあり、凄く宿やチケットの値段が高いので、今年も我々は諦めてニューヨークでのんびりすることに。まぁ、夫は仕事が忙しくて疲労困憊気味で旅行どころの騒ぎではないということもあり、近場で何処か行きたいな…くらいです。

今朝のラジオでは、ロングウィークエンドで暖かい地域に旅行する予定の人々に対してジカ熱対策を怠らないよう改めて注意を喚起していました。最近でも南米等に旅行した人々がジカ熱に感染し続けていて、問題は全然解決していないとの事。
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さて、今回は昨日に引き続きグリニッジヴィレッジにあるコミュニティー・ガーデン『ラガーディア・コーナーガーデン』(LaGuardia Corner Gardens)の風景のご紹介です。
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今年の初夏のラガーディア・コーナーガーデンには、去年同様多くの種類の薔薇が咲いています。が、訪れる時期の問題だけなのかもしれませんが、去年に比べて種類豊富なアヤメや花菖蒲が植えられているように感じました。今回はそれらのご紹介です。
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尚、私は植物に全然明るくなく、アヤメ、花菖蒲、菖蒲の辺りの区別が全くつきません。英語と日本語の違いとかが余計に混乱を招いている気もします。一回きちんと違いが分かりたい気もするのですが…。
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ドイツアヤメの青と黄色ですか?綺麗な色の組み合わせです。

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凄く素敵な赤銅色のアイリス。ハナショウブでしょうか?

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1つのアイリスに黄色と紫色。これもジャーマンアイリスでしょうか?

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淡いワインレッドの様な色。

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サーモンピンクとか。

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黄色と白のコンビネーションとか。

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これは見慣れた色な気がします。

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養蜂が本格的になっていました。

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ハニーコムを取り出したのか、枠が外に。少しだけハニーコムが残っていました。お子さんと訪れて観察するのも楽しいかもしれません。

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其処彼処に置かれたバードハウスでは、鳥が餌を食べていたり…

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実際に住んでいる形跡が見られたり。お蔭で庭を見ている間、鳥の囀りもよく聞こえます。

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ハイラインの紫陽花はまだ蕾ですが、このガーデンではご覧の通り。

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LaGuardia Corner Gardens
511 LaGuardia Pl
New York, NY 10012
b/t Houston St & Bleecker St
詳しい情報はFBページでご確認ください。

2017年5月25日 (木)

ラガーディア・コーナーガーデンの薔薇2017

朝から雨の木曜日のニューヨーク。今日は1日雨が降ったり止んだりの予報で、朝・昼・晩・夜中と4回も雷雨になる可能性があるそうです。でも可能性が高そうなのは午後2時以降。いつ急に雷雨が来ても困らないような備えをしてお出掛けください。最高気温は17℃です。

52丁目と8番街の近くで水曜日の午後2時に、高校生同士が喧嘩を始め3人がナイフで刺される事件が起きました。容疑者として16歳の男が逮捕されたとの事。よく通る交差点で真昼間に起きた事件なだけに自分が近くに居たらどうしたらいいのだろう…と考えさせられる事件でした。よく学生同士の小競り合いって見掛けますが、こんなシリアスな喧嘩に発展したら・・・と思うと怖いです。9-1-1の掛け方とか復習しておこうと思います。

今晩は浸水注意報が出されています。以下にニューヨーク市からのお知らせを貼りますので、ご確認ください。

Notification issued 5/24/17 at 7:00 PM. The National Weather Service has issued the following advisories for New York City:

  • Staten Island: Coastal Flood Advisory tomorrow, 5/25, from 7:00 PM – 10:00 PM.

  • Manhattan: Coastal Flood Advisory tomorrow, 5/25, from 7:00 PM - 1:00 AM Friday, 5/26.

  • The Bronx & Northern Queens: Coastal Flood Advisory tomorrow, 5/25. from 10:00 PM - 1:00 AM Friday, 5/26.

  • Brooklyn & Southern Queens: Coastal Flood Watch tomorrow, 5/25, from 7:00 PM – 1:00 AM Friday, 5/26

The affected area includes the low lying coastal areas of New York City. Tidal departures of 1 - 2 feet above normal are expected. During a Coastal Flood Advisory, minor flooding of the most vulnerable shore roads and/or properties is possible. Coastal residents should be alert for later statements and take action to protect property.

For more information, please visit www.weather.gov/nyc.
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さて、今回はグリニッジヴィレッジにあるコミュニティーガーデン『ラガーディア・コーナーガーデン』(LaGuardia Corner Gardens)に薔薇が咲き始めた様子をご紹介します。
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今年はなんだかおかしな陽気で、暖冬が続いたと思ったら涼しい春です。急に暑くなったと思ったらまた涼しくなったり。体調を崩す人が続出している変な天候なので、花の開花も例年と違う気がします。
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ハイラインの薔薇や道端に植えられた一重の薔薇が咲いているので、ラガーディア・コーナーガーデンの薔薇も咲いただろうと思いつつ、なかなか時間を作れずにいましたが。昨日ボランティアの合間に少しだけ訪れる事が出来ました。
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そうしたら、既に枯れ始めている薔薇もある一方で、結構な数の薔薇は固い蕾という開花のばらけ方。去年は割と一斉に咲いていた記憶があるのですが、今年は2回に分けて見に行かないと全ての種類は見られなそうでした。
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ちょっと今日も時間がないので、薔薇の種類については名札を撮影した物を一緒に添付致しますので、そちらをご参照ください。また、ラガーディア・コーナーガーデンについては、去年の記事に書きましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
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なお、去年コメントにて名札の名前に誤りがある旨教えていただきました(正しくは『Souvenir de la Malmaison』という名前。フランスのリュエイユ=マルメゾンにジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの居城として建てられたマルメゾン城 (Château de Malmaison)に因んで名づけられたとの事です)。他の名札にも誤りがあるのかもしれませんが、私は全く花や薔薇の品種に詳しくなく、そのままチェックもせずに載せています。ご注意ください。
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LaGuardia Corner Gardens

511 LaGuardia Pl

New York, NY 10012

b/t Houston St & Bleecker St

詳しい情報はFBページでご確認ください。

2017年5月24日 (水)

勇敢な少女像

小雨が降っている水曜日のニューヨーク。でも午前10時頃には止み、それ以降は曇りの予報です。最高気温は19℃。昨日と同じくらいの気温でしょうか。明日は雨になるようなので、今日雨が止んだら用事を済ませておくと安心かもしれません。

昨晩はエンパイアステイトビルがマンチェスターでの犠牲者を悼んで消灯されました。暗闇に沈むエンパイアステイトビルを見る度に、もう二度と酷い事件が起きませんようにと願うのに、繰り返し見る風景になっているのが悲しいです。

昨晩ラガーディア空港のコンコースから全ての人を退去させる騒ぎが起きました。セキュリティーエリアに出口から無断で侵入した人物が目撃されたための処置との事。まだ真相は分かっていないようですが、兎に角大事にならずに済んで良かったです。以前、自分がフライトに遅れそうだからとセキュリティーエリアを素通りしようとして騒ぎを起こした人がいたのを思い出します。本当に信じられないくらい自分勝手な人って存在するんですよね…。皆さんフライトには時間的余裕を持って行きましょう。
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さて、今回は昨日のフェミニズムに関する本に引き続き、男女共同参画社会に因んで設置されているパブリックアート『Fearless Girl』(勇敢な少女)像のご紹介です。
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このパブリックアートは、2017年3月7日に有名なチャージング・ブル (Charging Bull)像の前に設置された少女の像です。当初は1週間だけ、国際女性デー(International Women's Day)に向けて設置される予定でした。

チャージングブルが1987年の株式大暴落で意気消沈していたニューヨークへのプレゼントとして無許可で真夜中ゲリラ方式で設置されたように。フィアレス・ガールも国際女性デーの前日真夜中にこっそり設置されたアートです。但し、きちんと許可は得ての設置です。
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この少女像はたちまち大きな話題になり。人々は一緒に写真を撮ろうと押しかけて一躍人気者に。その為に当初は1週間の筈だった設置期間が何回も延長され、現在のところは2018年の頭まで展示されることが決定しています。

私がやっと時間を作って見に行った際にも、子供達に囲まれて大人気!近付くのも困難な状況で、皆少女像と手を組んだり、肩を組んだりして写真を撮っていました。
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この像を設置したのは、投資会社。自身の扱うインデックスファンドが女性の活躍が目立つ企業を多く組み込んだ商品を用意していることを宣伝するためのパフォーマンスだったそう。実際フィアレス・ガールが話題になった事により、当該投資会社には多大な広告効果があったと信じられているそうです。

その為、「男女平等を食い物にしている」、「本来的な意味で男女共同参画社会を願って創られた像ではない」と大きな批判にさらされており。加えて向かいにあるチャージング・ブルの作者は、「そもそも経済が力強く再生するよう祈り、人々の希望になるべく創られた雄牛の像が悪者の様に扱われるのはフェアではない。これではまるで、ブルが弱きものを押し潰そうとしているかのように見える。」と強く反発。フィアレス・ガール像の撤去を強く求めています。
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一方で、「女性の持つ強さや勇気がよく表されている」、「子供達がお手本とすべき女性像が描かれている」、「そもそもニューヨークには女性の像が少なすぎることが問題とされているのだから、是非このまま残すべきだ」という賛成意見も根強く。

丁度設置された時期が、トランプ政権が女性の権利を蔑にしているのでは?という懸念が強まっていた時期だっただけに、レジスタンスの象徴の様に扱われ。権力に立ち向かう市民、現政権に立ち上がる女性、というイメージが重ね合わせて見られた節もあり。反トランプ的なるものの象徴の様に受け止められて、人気を博した面もあると思います。
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今年いっぱいはブロードウェイに建ち続ける勇敢な少女。訪れる機会のある方は、彼女ともご対面されてはいかがでしょうか。

2017年5月23日 (火)

チママンダ・アディーチェ氏のフェミニズムについての本

薄曇りの火曜日のニューヨーク。今日は1日晴れ時々曇り。午後所によっては雨が降る可能性が少しだけあるそうです。最高気温は22℃と昨日より上がりそう。ちょっと湿度も高そうなので、ムシムシするのでしょうか。

今朝は昨晩イギリスのマンチェスターで起こった自爆テロのニュースが大きく取り上げられています。10代の若者に人気があるバンドのコンサート後に起こった事件だったため、22人の犠牲者にお子さんも含まれている。負傷者も50人を超えるという報道で、犯人はまだ不明。使われた爆弾の鑑定も終わっていないため、全てがこれからというとのこと。この事件を受け、ニューヨークの各飛行場、公共交通機関、人が集まる場所では警戒レベルが上げられます。先日の車での突入事件もありますし、暫く人混みは避けた方が無難かもしれません。

と言っている傍から、夫が今晩弁護士さんと野球観戦です。お蔭で夕飯を作らなくともよく、丁度今日・明日と夜ボランティアの訓練があってバタバタしているので有難いと思っていたのですが。テロを怖がっても仕方ないとは分っていても、少し心配です。何事も起こりませんように。
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さて、今回は最近読んだチママンダ・ゴズィ・アディーチェ(Chimamanda Ngozi Adichie)氏の2冊の本の感想です。
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今年初めて開設された文学賞『One Book, One New York』。これはデブラシオ市長がニューヨーカー達に同じ本を読んで感想を語り合おう!と呼びかけて始まったプログラム。当該プログラムの今年の本として選ばれた本が『AMERICANAH』でした。

たまたまそのニュースを目にした週に、AIDSの人々を支援することを目的とするNPOが、寄付された本をほぼボランティアを使って販売するカフェ併設の本屋『Housing Works Bookstore Cafe』を覗いたら、『アメリカーナ』が半額で販売されているのを発見。私は1冊の本を読むのに1か月とか掛るので、図書館で借りるとプレッシャーが半端なく。夫には申し訳ないと思いつつ、専ら本は購入させてもらっていることもあり。これも何かの縁だと購入して読み始めました。
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『アメリカーナ』は未だに半分迄しか読み進められていないのですが。久しぶりに大興奮の面白さ。読み終わってもいないのに、思わず周りの人に勧めまくり。公園でバッグから取り出したら、隣に座っていた女性が目をとめ、「彼女は素晴らしい作家よね!私彼女の本を全部読んだわ!」と興奮気味に声を掛けられ。兎に角とても嵌って読んでいます。興奮しすぎて眠れなくなってしまうので、就寝前に読めないのが困る位。

私は好きな作家の本を片っ端から読む癖があるので、あまり幅広い本を読まない傾向があり。反省してここ数年は本屋さんで勧められたり、記事を読んで興味を持った本をランダムに読むように心がけていたのですが。我慢できずに、アメリカーナの著者であるチママンダ・アディーチェ氏が手掛けた本を2冊購入してきました。大好きな作家さんと町の本屋を応援する意味を込めて本を購入するのも、私がすると決めている贅沢の1つです。
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この2冊は本とはいっても、小冊子程の小さくて薄いもので、其々2時間で読み終わりました。その本は、2012年の演説を2014年に本にまとめた『We should all be feminists』と今年出版された、娘さんを授かった友達に出した手紙を本にした『Dear Ijeawele, or A Feminist Manifesto in Fifteen Suggestions』の2冊。両方とも彼女の男女平等についての考えをまとめたものです。

両方とも吃驚するような考えは書かれていません。何処かで読んだことがあるような、触れたことがある、ある意味知っているコンセプトしか出てきません。でも、読んでよかったと思わせてくれた本でした。何故なら自分としても、頭では理解していても実践できていない、心から思えていない事が沢山あったから。
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そして私は子供を作らない人生を選択したので子育てとは無縁なのですが、周りの友達が子供を育てる様を見て。特に娘さんに恵まれた友達が多いので、その様を見て。皆さん其々に工夫をして、性別に囚われない、その子自身の個性に根付いた子育てをしようと腐心する様を目にして、感心したり考えさせられることも多かったので、彼女の賢い言葉を読んで勇気づけられた気もしました。

この本を読んで初めて知りましたが、彼女自身も娘さんを持つ親なのだそうで。通常はあくまでも一人の著者として見て欲しいので、結婚して子育てをしている母親であることを前面に押し出していないのだという事も感じ取れました。でも、男女平等に情熱を注いでいるからこそ、今回ご自身の子育てエピソードを公開されているのでしょう。ナイジェリア出身の黒人・女性ではあっても、只の優れた一人の作家として見てもらえるよう人種差別(特にアフリカに対する固定概念)や女性差別と戦い続けている彼女ならではの、ウィットに富んだ、賢さと力強さに溢れた言葉が簡潔に綴られています。
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夫のニューヨーク赴任が決まった際、本当は一緒に着いてくるか迷った私。でも、夫婦が対等であるという事は、どちらがお金を稼いでいるとかそういう単純なことではないんですよね。ニューヨークに来て、人生で初めて専業主婦になって、やっと本当に男女が対等であることの意味が理解できかけている気がします(私は頭でっかちで、感情がなかなかついてこなくて、心から納得するのに時間が掛るタイプです)。

社会はまだまだ男女への拘りが強いですし、「男だから」とか「女だから」とかいう価値観を押し付けてきますよね。そんな中で子育てをするのは並大抵のことではないと思うのです。「妻なんだから」という価値観の押し付けは頻繁に感じましたが、母親であることの押し付けは妻なんかとは比べ物にはならないでしょう。
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理想と現実の狭間で押しつぶされそうな気持を抱えている親御さんも多いのでは?と想像します。そんな方は『Dear Ijeawele, or A Feminist Manifesto in Fifteen Suggestions』を手に取られては如何でしょうか?ちょっと勇気づけられるのでは?と感じました。

そして組織の中で、女だというだけでいらぬ苦労をして、悩んでいる女性は、『We should all be feminists』を読んだら少し元気が出るかもしれません。日本にいるとアメリカは男女平等が進んでいる国に思えていましたが、こちらに来てそうでもないと強く感じます。友達はよく、「私と同じことを男性の同僚が言っただけで、皆褒め称えるんだよね~。まだまだ男性クラブって感じ。」とか、「私と話す時だけ子供と話すみたいな口調になるの!こっちも成人した、プロフェッショナルだっていうの!」とかブーブー言っています。
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これら2冊の本を読んで、成功を収めているアディーチェ氏は成功を収めたからこういう意見を持ち、堂々と口にしているのではなく。確固たる意志を持ち、周りの人と軋轢を生む事を覚悟の上で堂々と意見を述べ、他人に媚びない言葉を磨き続けたから、作家として成功したのかもと感じました。

彼女が著書の中で、「何故私達はこれほど『世間』からの承認を必要とするのでしょう?」と問いかけてくるのですが、本当になんでなのでしょうね?SNSが発達し、一部の声が大きい人の少数意見が、まるで『世間』であるかのように喧伝されるいまの世の中。今一度立ち止まって、本当の音に耳を澄ませる大切さを改めて思わせてくれる良書でした。

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