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2013年7月27日 (土)

映画『Act of Killing』

今週はずっと体調を崩してブログを書く気力が出ませんでしたが、やっと朝からベッドを抜け出すことができました(別に大したことではないのでご心配なく)。今週はずっと薄曇りで涼しい天気でしたが、土曜日の今日は涼しいものの晴れていて気持ちが良いです。

友達の引っ越しを手伝ったり、夏で人手不足のボランティア先で働いたりしなければいけないのに、ずっとベッドで臥せっていたのでちょっと悲しいですが・・・自分の体ですから気長に向き合いたいと思います。

今日はニューヨークの話題をWEBで紹介してくれる『Gothamist 』で、公共交通機関で子供に席を譲るべきなのか?という議論をしていて興味深く読みました。そもそもは、読者からの投稿を受け付けるコーナーに、「地下鉄2ラインの車内で、目の前に小さな子供が2人立っているにも関わらず席を譲らない酷い女性を見た」という投稿が写真付きでされたことが発端。

その記事では「細かい状況はわからない」と断りながらも、女性も子供達も健康体だと仮定してそもそも子供に席を譲るべきなのかという議論がされています。

スタッフの人の意見が複数掲載されているのですが、「自分より年上に人に席を譲るというのがそもそものルールではないのか?子供は自分よりよっぽど若いじゃないか!」とか、「赤ちゃんを抱いている親御さんには席を譲るけど、何故子供達に席を譲らなければいけないのか?」といった意見がいくつかと、「子供はポールを掴むことができないし立っていたら危ない。席を譲るべきでしょ!」という意見が1つ寄せられています(子供に席を譲るべきという意見のスタッフさんにはお子さんがおり、その他の人には子供がいないそうです)。

私は子供の頃、親に「子供は元気なんだから立っていなさい」と言われて、電車が混んで大人が立っていたら席を譲るように躾されて育ちました(新幹線等の長距離移動は別です)。そのためお子さんを抱っこしている親御さんには(貧血が酷くなければ)勿論席を譲りますが、子供に席を譲らなければいけないと思ったことがありません。

記事を読む限り、まだ『子供に席を譲る』というのは一般的に信じられているマナーではないようですが、そう考える人が増えてきているのも事実なのでしょう。日本でもお子さんを座らせて自分は立つ親御さんが増えていますよね?少しずつルールが変わってきているのでしょうか。
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さて、今回は現在ニューヨークで公開中のドキュメンタリー映画『The Act of Killing』です。

この映画は、フリーペーパー等で高い評価を受けており、内容も興味深そうなので夫婦揃って観に行きました。各種メディアで高い評価を受けていたお蔭か、ドキュメンタリーでは珍しく観客の数も多く並んで入場を待っていました。

この映画はデンマーク・イギリス・ノルウェー映画で、監督はアメリカ人で現在はイギリスを拠点に活躍しているジュシュア・オッペンハイマー(Joshua Lincoln Oppenheimer)氏。映画の主題は、1965年~1966年に掛けて行われたインドネシアの『共産主義者狩り』について。

1965年9月30日に勃発した軍事クーデター『9月30日』事件を鎮圧するため、当時のスカルノ大統領から権限を与えられたスハルト軍指揮官が、クーデータの関係者を処分する名目で共産主義親派と思われる人を少なくとも8万人虐殺したといわれる事件。その後スハルトが政権を握ったため、虐殺事件は美化され、虐殺をおこなった人達はヒーローとして現在でも祭り上げられているそう。

それを当時虐殺に直接手を下した『死の部隊』(death squad)にいて、現在は政治家に立候補したりと英雄として暮らしている数人の元部隊員に、当時の殺戮の様子を再現する映画を自演・自作してもらうという手法でこのドキュメンタリーは作られています。
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私はインドネシアの歴史を全く知りませんでしたので、先ずこんな大規模な殺戮が行われたという事実を知らなかったことを凄く反省しました。が、余り話題に上らない気がするのは気のせいなのでしょうか。そういう意味でこの映画を見て、少しでも事実を学ぶことができて良かったと思っています。

ドキュメンタリー映画としても(2時間20分近くと長いですが)よくできていたと思いましたし、学ぶことも多かったのですが・・・兎に角見ているのがしんどい映画でもありました。怒り、悲しみ、恐怖、諦めとそれに抵抗したい気持ち等がぐちゃぐちゃに混ざり合って、途中から気持ちを落ち着けるために溜息が止まりませんでした。

インドネシアの選挙が腐敗しきっていることとか、1,000人は殺害したと言われる殺人者がその様子を嬉々として語る様子とか、人々の貧しそうな暮らしとか、いまだに商売をする人たちがみかじめ料を払わされていることとか、中国語が喋れるというだけで理不尽な扱いを受けている様子とか・・・。なんというか、もう見ていて堪らないものがありました。

見て良かったと思いますし、友人達にも勧めますが、観るには体力や気力が必要な映画だとも感じました。

The Act of Killing』のHPはこちら

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