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2014年8月28日 (木)

人生を変える旅?

朝から快晴の木曜日のニューヨーク。今日も1日よく晴れて暑くなるようです。風が強いそうなので、舞い上がる埃に直撃を受けないようにご注意を。

新しい市長になりニューヨークに不足している手頃な住宅をどうやって確保するかが引き続き議論されている訳ですが、そんな中でニューヨーク・タイムズ紙が少し前から話題となっている高級コンドミニアムにおいて低所得者と高所得者が使う出入口が分けられている問題を取り上げて話題となっています。

ニューヨークで新たに建てられる賃貸物件及び分譲物件には一定割合低所得者用の住居が設けられています。よく解っていないのですが多分一定割合低所得者用の住居を導入することによって税金の支払いが一部免除される制度があるのではないかと思います(もしかしたら、法律で義務付けられているのかもしれませんが・・・)。

そのため多くの高級物件では低層階に低所得者の方達が住むという構図が出来上がっていると感じます。ですがそれらの物件において、低所得者と高所得者の使う出入口を分けたり、低所得者の人達は共有部分の使用を一部制限されているという報道がされて、大きな議論になっていたわけですが。

昨日の記事の中では、高級物件の中に住む低所得者もニューヨークの一般市民も『あんまり褒められた事じゃないけど、手頃の物件を増やす努力をするべきで、お金を払って安心や居心地の良さを買っているお金持ちを攻撃するべきじゃない』というような諦めに似た境地に至っているという取材結果の分析をしていました。

個人的には何故分ける必要がある?!と思う半面、確かにもっと多くの人が安心して住める環境を整備する方に力を使うべきだと思ってもいる訳で・・・。なんだか複雑な気分です。
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さて、今回はドイツの友人宅に泊めてもらって感じた徒然事です。
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『人生を変える旅』というフレーズを雑誌で見かけたりネットで読んだりしますが、個人的にはそんな経験をしたことがなかったので、そのフレーズがピンときませんでした。高校生から大学生に掛けて留学してアメリカで生活したことは自分の人生を大きく変えたとは思いますが、それは旅とは違いますし。

でも今回ドイツを旅行して色々と刺激を受け、実際に自分の生活を見直してみようと強く感じました。人生を変えるというと大げさに感じるほど小さな変化だったり、実用的な生活の技みたいな事が多いですが、でも旅行から生活を変えてみようと思うのは人生初。
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それは今回ホテルに滞在するのではなく、友人ご夫妻の家に3泊させてもらい、実際に彼女たちの生活ぶりを覗かせてもらったことが大きく影響していると感じます。友人ご夫妻の暮らしぶりがとっても素敵だったのです。

友人ご夫妻は共働きで4人のお子さんがいます。が、既に皆さん家を出て働いたり、大学院や大学に通ったり、司法修士生をしたり。今のご自宅には20年以上住まれているようですが、ニューヨークに暮らした4年間から帰宅した際に、家をリフォームされたと仰っていました。
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小学校の先生をしているボランティア仲間の友人は、訪れた次の週(8月18日)が新学期のスタートだったため、私達が滞在中は朝から夕方まで新しいカリキュラムを組んだりとデスクに向かって一心不乱に仕事していました。旦那様は外務省外郭団体にお勤めで、ボンの中心部に近いオフィスまで自転車で片道30分程掛けて通勤。朝7時半頃家を出て、夜は7時半頃帰宅されていました。

(因みにドイツでは秋休みが10月に2週間存在するため、夏休みは7月から8月の頭にかけてと短めなのだそう。ですが、アメリカでも近年夏休みを短くして8月の第2週から学校を始める動きが活発化しているそう。その原因は調べられませんでしたが、多分必要なカリキュラムをこなすのに時間が足りないためではないか、との事。)
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ご夫妻がお住まいの住宅はドイツ伝統のハーフティンバーの小さな家。小さいと言っても3階建で、1階部分にはキッチンとダイニングとリビングにプラスして小さな庭と庭にある小さな小屋があり。2階にはご夫妻の寝室と仕事部屋。3階はライブラリーの様になっていて、小さなテラスとバスルーム(シャワーブース+バスタブ+洗面所+トイレ)がありました。

多分地下に洗濯機が置いてあるスペースがあったのだと思います。各階に1つずつトイレがあったため、トイレだけは3個ありましたが、6人家族でお風呂は1つ。日本人からしたら当たり前ですが、アメリカ人の友人達は全員驚いていました。
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ご夫妻2人で暮らすには十分な家ですが、お子さん4人が育ちざかりの頃はどうしていたんだろう?と思う位には狭く、日本と同じくらいのスペースのなさな気がしました。が、白を多用した内装や、そこかしこに配置された天窓や大きくとられた窓、厳選された物しか置かれておらずすっきりした家の中の効果で、空間が広々と感じられました。

ドイツでは朝晩はコールドミールといって、パンにバター、チーズ、コールドミートを乗せて食べるのだとか。夜はそれにサラダが付く位、との事。先ず食事の準備に費やす時間が圧倒的に少ないと感じました。でも、パンがとっても美味しくて、全然手抜きしている感がないんです。
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食器の代わりに1人1枚木の小さなカッティングボードがセットされ、それで好き好きにロールやパンを選んでナイフで切り、バターを塗ったり、チーズを切って乗せたり、オレンジジュースとグレープフルーツジュースを混ぜて飲んだり。コーヒーやお茶も自分で選んで、個々で勝手に淹れます。食事が終わったら、食材を冷蔵庫に戻し、カッティングボードを簡単に水洗いして水切りに立てかければ片づけは完了。あっという間です。

お蔭でお仕事を中断して一緒に朝食と夕食を取ってくれた友人と、毎日たっぷりお喋りを楽しむ事ができました。こうやってお子さんたちともコミュニケーションをとっていたんだろうな、と想像できました。
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そうやって簡単な夕食を取ったら、週に1回くらいご夫妻揃って車でボンの街に出掛けてビールを飲みながらお喋りを楽しむとの事。一緒にいても会話の絶えない2人を見て、一緒に時間を過ごすよう努力することの大切さをしみじみと思いました。

家事の手間を減らす工夫はそこかしこに見られ、毎日使うシャワーブースにも感心しました。シャワーブースはいつも綺麗な状態に保たれていたのですが、友人がわざわざ毎日掃除に来ている気配もない(私達は横の部屋を宛がわれていました)。それでふと気づいたのですが、シャワーブースの壁に同系色の白でまとめられた掃除道具が掛けられているのです。つまり、浴び終わったら直ぐに掃除をしている訳です。
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実際自分がシャワーを使ったら、体をふく前にガラスワイパーで側面の水滴を下に落とし。身支度を整えたのちに、床に落ちている髪の毛を集めて捨てて、床もガラスワイパーで水を排水溝に流してしまえば、ピッカピカ。ものの5分もかからずに、曇りのないガラス面と髪の毛のない床が出現し、バスルームはいつも綺麗な状態が保てていました。小さな天窓と大きな窓があり、空気の入れ替えが簡単にできるのも良かったです。

ドイツが環境に配慮した生活の先進国だというのは知識として知っていましたが、実際お宅にお邪魔するとゴミ箱の少なさに驚愕。キッチンに生ごみ、プラスチック、紙に分かれたゴミ箱がある他は、リビングに紙しか入れられない籠のくず入れが1つに、バスルームに小さなゴミ箱があるだけ。ペットボトルや瓶・缶が登場したことは一回もありませんでしたから、実際あんまりゴミ箱が必要でもありませんでした。
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ゴミの回収は生ごみが月2回、リサイクル品は月1回のみ。それで困っていないようだったのが驚きました。ゴミが出ない生活って為せば成るものなんですね・・・。まぁ、ドイツは涼しくて乾燥しているので、生ごみが臭い難いというのもあるとは思いますが。

また、食卓に登場する野菜や果物は殆ど近所の農家さんが道端でやっている無人販売から仕入れてきているそうで、形は悪く、日本みたいに色艶が揃っている訳ではありませんが、十分美味しく。パンは駅の近くにあるベーカリーで適当に紙袋に詰めてもらった物を、キッチンカウンターに置かれた専用の入れ物に入れ替えて、食べる直前にトースター(網の上にパンを置いて炙るスタイルでした)で焼いて食べていました。
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近所の農家で揃わないものはスーパーで購入するそうですが、「なるべくドイツ産。それが無くてもEU産の物を買うようにしている」との事。果物をデザートで食べる時には、食べる人が自分で洗って、ペティナイフで切って皮ごと食べていました。アメリカもそうですが、桃も産毛を簡単に洗い流して、皮ごと食べちゃいます。ゴミも出ないし、器も使わないから洗い物も出ず。

そして旦那様が電磁波に敏感だという理由から、友人が仕事を始める時にスイッチオンされ夕方仕事を終える際にスイッチが切られてしまう迄の日中しかインターネットのアクセスがないのも、四六時中ネットを使っている私達にとって新鮮でした。旅先でもいつも仕事のメールをチェックしては、朝晩メールを打っていた夫も、ドイツ滞在中は一切仕事ができず。でも、それが気分転換としてとても良かったようでした。
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帰宅してから2人で、「もっと本を読んだり、2人で実際に旅行したり、映画を見たり、お喋りしたりと、ネットに依存しない生活をしないとね。」と反省しきり。ネットを最低限しか使わない2人の生活を見て、自分達の生活を反省しました。

また、フルタイムの責任が重い、お給料も良い職にご夫婦共に就きながら、日常生活を大切にしている様を毎日拝見して感じるところも多く。帰宅後、1か月会っていない友人から「一緒に夕食しようよ!」というお誘いメールが来たのですが、一週間お休みした上にドイツで4日間全くメールをチェックできなかったから今週は毎晩夜遅くて無理だろうなーと思いつつ夫にお伺いを立てると、「いつでも良いよ。時間作るから。」との回答が。
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「どうしたの?いつも休暇明けは忙しくて遊びになんか行けないって言ってたでしょ?」と質問すると、「ドイツで2人を見てて、仕事をきちんとしてても毎日オンオフを切り替えて生活を楽しむ事もできるって学んだんだよね。仕事を言い訳にして、友達と会うのを怠ったり、出掛けなかったりするのは良くないと思って。時間は作らなきゃね。」と。その答えを聞いてびっくりすると同時に、今回の旅は思った以上に私達に影響を与えたんだな、と感じました。

小さな変化かもしれませんが、結構大事な学びだったのかもとも思い。ドイツへの旅は短くとも私達にとって人生を変えた旅だったのかもしれません。

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