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2015年1月25日 (日)

映画『僕のアントワーヌ叔父さん』

雲が多いものの晴れ間が覗く日曜日のニューヨーク。月曜日・火曜日は2日共沢山雪が降る予報ですので、今日の内に用事を済ませられるのであれば済ませておくと良いかも。来週は水・金曜日以外は雪が降るようです。

3月からまた地下鉄とバスの料金が25セント値上がりすることが決定。波紋を広げています。ゾーン分けしていないニューヨークの公共機関は、何処まで利用しても一律料金。そのため遠くまで乗ると凄く安いわけですが、殆ど短距離しか利用しない私にはとても高く感じます。

学校に通い始めてからは勉強時間の確保が最大の課題なので、以前の様にボランティアに往復2時間かけて歩くのも難しく。地下鉄を利用してしまうのですが、1往復$5となると、結構な金額だな・・・と憂鬱に感じます。

稼いでもいないのに通いに週最低$10使うのは…と躊躇し始めています。だからと言って辞めるのも難しい訳ですが。
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昨日は水が出るようにはなったものの濁っており、なかなか綺麗な水にならず。その後、1日待ったもののお湯が出なかったため、真水でシャワーを浴びる羽目に。お蔭で髪を洗う気には到底なれず、体だけひゃーひゃー騒ぎながら洗ったのみでした。
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そんな訳で夕方までパジャマで溜まった家事を片付けたり、2人で家ご飯を楽しんだりとのんびりした休日となりました。外に殆ど出なかったので、今回は夜2人で鑑賞したDVD『Mon oncle Antoine』(邦題:僕のアントワーヌ叔父さん)の感想です。

『僕のアントワーヌ叔父さん』は、1971年に発表されたこれまた古い映画で、カナダ出身の映画監督クロード・ジュトラ(Claude Jutra)氏の作品。舞台はケベック州の田舎町。アスベスト鉱山のある貧しそうな村です。

このアスベスト鉱山の映像がのっけからインパクトがあります。アスベストが山と積まれている麓に人々が住んでいるのが、今から見ると信じられない気がしてしまい。そのすぐ後、遺体が映されるのが、何となく暗い未来を暗示しているかのよう。
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私も夫も起承転結がない、淡々とした映画は好きで、フランス映画も見てきたのですが。『クリクリのいた夏』とかは2人とも大好きで、いまだに劇中に出てきた「クリクリー!」という、フランス人のR発音丸出しの呼びかけは、冗談で言い合って笑ったりする位なのですが。この映画の起承転結の無さと、主題の曖昧さは前代未聞だと言い合いました。

終わった瞬間、「え?終わり?」と思わず言ってしまった位。それでも見て良かったと感じる不思議な作品でした。とても質の良いよく出来た映画だと感じた次第です。

主人公の15歳の少年の目を通して、貧しい炭鉱の生活が淡々と映し出される内容。先ず舞台がケベックなのが興味深く感じました。炭鉱の経営者は英語を話す人々で、従業員であるフランス語しか喋らない人々は「英語なんて話してたまるか」と上司のいう事もガン無視を決め込んでいたり。
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それでも先日見た『女は女である』に比べると、人々の会話に英単語が登場する機会が多かったり(現在のフランスでは、頻繁に英単語が会話中に使われるとの事。特にインターネット関連用語は英語のままの時が多いそうですし、OKなんかも普通に使用されているとの事)。街に一つしかないとみられるジェネラル・ストア(雑貨屋)が、日用品だけでなくウエディング・ヴェールから棺桶まで全てを扱っており、葬儀屋も兼ねている事とか。

小さな村なので村人全員が家族のようだったり。クリスマス前後の数日のお話なのですが、クリスマスイヴに雑貨屋のショーウィンドーの飾りつけを村人の前でお披露目したり。それを見て、ホリデーウィンドーのお披露目は、何もニューヨークの高級デパートの専売特許じゃなく、もっと広く習慣化されたものだと初めて知ったり。

そんな淡々と送られる日常の中で、15歳の少年が大人の性を覗き見たりお葬式の手伝いをすることによって生と死に触れ、戸惑っている様がこれまた淡々と描き出されています。その起承転結の無さが素敵な作品だと感じました。
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同じフランス語と言っても、パリとケベックでは文化が全く違い。その多様性もフランス語圏の魅力の1つだと改めて感じました。カリビアン・南アメリカや西アフリカが舞台の映画も是非観たいものです。

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