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2015年12月14日 (月)

怪談ウォーキングツアー

朝からどんよりと曇っている月曜日のニューヨーク。午後5時から雨が降り始めるようですので、夕方までお出掛けの際には傘の携帯をお忘れなく。本日の最高気温は18℃。明日から寒くなるようなので、暖かさを満喫しておいた方が良さそうです。

来年の大統領選挙に向けてメディアでの議論が盛り上がってきていますが、1人の候補者が「ISISの事についてばかり質問するのは止めてくれ!大切な議題は沢山ある筈だ。テロリズムをどうやって止めるかは大切な問題だ。でも環境問題だって、貧富の格差の問題だって、経済だって議論が尽くされるべき大切な問題だろう?」というような発言をしてラジオで大きく取り上げられていました。

ボランティア仲間の一人は環境問題しか気にしていないといっても過言ではない程、強い問題意識を持っています。お金を寄付するのも環境保護の団体にばかりだし、投資先として石油会社や石炭会社は徹底的に避けている程。私は環境問題は大事だと思いつつも、彼女のように全ての問題に優先すると迄は考えていません。世界的な規模での貧富の格差の是正が環境問題を語る上では欠かせないと思いますし。

でも確かに安全保障の問題だけしか討論されないのはおかしいと感じていたのは同じで、立候補者がそのような発言をしたことは好ましく感じました。マスメディアはもうちょっと何とかならないものなのか?とWEBでTVショーをたまーに見たり、新聞記事を読むと感じます。
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さて、今回は怪談を語りながらニューヨークの街中を巡るウォーキングツアー『Boroughs of the Dead』のご紹介です。
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去年のクリスマスプレゼントとして、ウォーキングツアーを催行している『Boroughs of the Dead』という会社のツアーに2名で参加できるチケットを友達カップルから貰いました。この会社は、ニューヨークのあちこちの地域を歩いて巡りながらその地域にまつわる怪談を話してくれるツアーばかり催行しています。

ツアーガイドさん達は、皆さん文筆家か俳優さん達。自分の得意分野について語ってくれるとあって、面白おかしく何も見ずにすらすらと1時間半のツアーを導く技はプロでした。
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プレゼントを貰ったものの今年の1月以降は寒さが厳しく降雪も多く。暖かくなってからにしようと思っていたら、ボランティア等で忙しくなりすっかり参加する機会を逸していました。が、ここ数日の異例の暖かさはウォーキングツアー日和であると思い立ち、昨日ツアーに参加してきました。

今月のツアーは『Ghosts of Christmas Past』が殆ど。『Forgotten Dark Histories of Lower Manhattan』というツアーもある事はありましたが、平日のみだったのでパス。折角ホリデーシーズンですし、クリスマスの怪談ツアーに参加してきました。
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集合場所は、セント・マークス教会(St. Mark's Church)。イーストヴィレッジにある歴史ある教会です。ここから数か所の歴史ある公共施設の建物やバーを巡りながらワシントンスクエア・パーク方面に歩いてゆきます。

最後3つの場所は幽霊・亡霊の出没証言が実際にある所。どんな幽霊が出るのかとか、どんな事件が起こったのかなんてことを話してくれます。
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先ず面白かったのが、そもそもクリスマスがどのようにしてニューヨークで祝われてきたかという歴史的背景。ニューヨークにおけるクリスマスは1850年頃までは純粋に宗教的な意味合いしかなく。暗くて、陰鬱。クリスマスツリーも、プレゼント交換も、クリスマスキャロルも全くなく。現代の我々がクリスマスと聞いてイメージするような行事は全くなかったのだそう。

でもオランダ人が多く入植するようになり、オランダで行われていた子供達が靴の中に人参と藁を入れて置いておくと、8本足の馬に乗ってサンタがやってきて馬の餌のお礼としてプレゼントを入れてくれるという行事が、他の民族の子供達の羨望の的となり。徐々に民族の垣根を越えて浸透したとか。
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そんな背景からか、長い間サンタクロースはオランダからやってくると信じられていたそうで、1850年頃初めてサンタのイラストが登場した辺りでは、サンタはオランダの煙管を持っている事が多かったとか。

クリスマスツリーに至っては、たまたま人気のイラストレーターがイギリスの王室がクリスマスを祝う様子を描いた絵に、構図が寂しいのでデザインとしてクリスマスツリーを描いたところ、その絵が爆発的人気を博し。皆さん憧れてこぞって真似したことから、クリスマスツリーが定着したそうです。1850年の事です。
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またその頃のクリスマスというと、悪霊を払うために鍋やポットをガンガンと叩いて大騒ぎをしながら、お金持ちの家を巡り恵みを乞うのが一般的。寒さを紛らわすための強い『ワセリン』と呼ばれるアルコールと食べ物を恵んで貰っては街を練り歩く人で溢れかえるので、街は五月蠅く、安全でもなく、多くの人にとってクリスマスは楽しいとは縁遠い存在だったそう。

そんな中、楽しい(?)習慣もありました。それが暖炉の周りに集まって怪談を語り合うこと。現代の我々からすると、『何故クリスマスに怪談?』と奇妙に感じますが、昔は娯楽が少なく、ニューヨークの冬の寒さは厳しく外に出ることも叶わず。イルミネーションなんてありませんから、家に閉じこもる位しかできない訳です。そこで怪談を語り合っていたのだとか。
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その起源は諸説あるそうですが、①ケルト文化の影響。ケルト人達はハロウィーンに魂がこの世に帰って来るだけでなく、冬至の辺りは活動が活発化すると信じていた。その為暗い夜は幽霊がうようよしていると考え、それについて語り合ったのではないか?②ビクトリア朝のイギリスの影響。ビクトリア朝のイギリスでは、怪談が大流行。クリスマスは皆が暖炉の周りに揃うので、怪談を語り合うのが流行に乗って定着したのでは?③冬は寒くて夜が長いので、暖炉の周りに家人が集まる率が高いので、暇つぶしに怪談が語られ広まった。という3つが有力だそうです。

そんな五月蠅いクリスマスにうんざりしたディケンズ等の作家や詩人が、クリスマスは家族で集まる時間。暖炉の周りに集まって、皆で静かに食事を楽しむ。プレゼントをサンタが持ってくるのを邪魔しないように子供達は早々に眠りにつき、その眠りを妨げないよう大人も静かに夜を楽しむ。という、理想のクリスマスを詩文に描き。やがて、そのイメージが人々に定着してゆき、現在のクリスマスのイメージである『peace and quiet』とか、『家族の時間』という認識が行き渡るに至ったとの事。後付で作られたイメージだったんですね。
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それに伴い、クリスマスに毎年の様に起こっていた一揆の様な騒動や暴動が治まり。死人が出たり、建物が焼打ちにあったり…という事件がクリスマスに起こる事がなくなっていったのだそうです。その時代の出版物の影響力は絶大だったんですね。
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怪談が語られた場所は、現在は博物館になっている歴史ある建物と、ワシントンスクエアに面したニューヨーク大学の建物。そして現在も人が住んでいるアパート。ワシントンスクエア・パークは昔無縁墓地で、現在も遺骨が埋まっていると聞いて日本人的には非常に居心地悪く感じたり。多くの怪談がある建物に、現在も人が住んでいるのが凄いと思ったり。なかなか楽しめました。

興味深い歴史も沢山学べますし、ニューヨークの名所も数か所見ることが可能ですし、非常に楽しいツアーでお勧めです。特に怪談が好きな方は、この会社のツアーをチェックされてみては如何でしょうか。
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