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2016年2月

2016年2月29日 (月)

最近のお家ごと

今日も快晴の月曜日のニューヨーク。でもこれから雲が出て、午前11時頃から小雨がぱらつく予報です。本当でしょうか…?まぁ、午後1時には止み、夕方にはまた晴れるようなのでフード付きコートを羽織ればいい位でしょうか。今日も最高気温が13℃ととても暖かくなる予報ですので、温度調節ができる格好が良さそうです。

土曜日にロックフェラーセンターの前を通り過ぎたら、1ブロックをぐるりと囲む形で多くの人が長蛇の列を成していました。皆さんポケモンの帽子を被ったり、着ぐるみを着たりしていたのですが、任天堂のストアでポケモンのゲームでも新発売になったの?と調べてみたら。2月27日はポケモン・デイだったそう。20年前のその日に初めて日本でポケモンのゲームが発売されたことを祝っていたのだとか。お子さん連れの方も居ましたが、列の殆どは成人した方々だったことを考えると、長い間のファンが居るんだなーと感心してしまいます。素晴らしいコンテンツなんですね。

昨晩はオスカーの授賞式でしたが、先週はラジオ等でオスカーが如何に白人社会に偏っているのかを問題として取り上げていました。マンハッタンでも昨日抗議デモが行われたそうで、これから人種差別については色々な局面で問題として取り上げられそうです。
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さて、本日はまだどうにも体調が悪くて画面を見るのが辛いので、最近家で作ったおやつの徒然です。本日もニューヨークの情報は全くありません。
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たかこ@caramel milk teaさんの“何度も試作してようやくたどりついた”ほんとうに作りやすい焼き菓子レシピ』というレシピ本が、名に偽りなしで作り易くてたまにお世話になっています。甘みが強くしっかりしているお菓子なので、作り過ぎると危険なのですが…。久しぶりにコーヒーケーキを作りました。このケーキを焼くためだけに、カルーアを置いてある程好きなケーキです。

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悪くなりそうなオレンジと沢山のレーズンがあったのでオレンジケーキを。思ったよりも甘く焼き上がりましたが、蜜柑星人が喜んでくれたので結果オーライでした。

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ベイキングの材料をわざわざ買い集めに行く時間をなかなか取れないので、最近は専らネットの専門店『King Arthur Flour』にお世話になっています。前回ベイキング用の砂糖や小麦粉を購入した際に、クリスマス時期らしいエッグノッグのケーキミックスを発見して思わず購入。アメリカらしいサイズで、一回作ったら巨大なケーキが焼き上がりました。味は…飲み込む際にエッグノッグの香りがするかな?という感じ。ちょっと私達には甘すぎました。

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林檎が古くなりそうだったので、リンゴとドライフルーツのケーキ。そんな理由でよく林檎を使ったお菓子を作ってますね。
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こちらもよく登場するココアケーキ。このケーキはクックパッドで紹介されているレシピなのですが、美味しくて折を見ては作ってしまいます。簡単ですし。

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最近ヨーグルトを使ったお菓子や料理にはまっていて。こちらはヨーグルトケーキ。もっちりとした食感が美味。

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ヨーグルト&ブルーベリージャムのマフィン。よく作って朝食代わり&おやつに食べています。

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久し振りのフルーツケーキ。ずっと使っていたホワイトキュラソーが無くなったので、急遽購入したウイスキーを使ったら、随分大人の味になりました。

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Fresh Directで買い物をしていると、旬の果物や野菜を後先考えずに購入してしまう事があり。先日は思ったよりも沢山のキンカンが届きました。そこでコンポートとジャムを。

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ウィーン旅行から連れ帰ったジャムの容器は、煮沸消毒を重ねて尚活躍しています。

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今年のバレンタインもグラノラとチョコで作ったお菓子。近所のコーヒーショップのミルクチョコを使ったら思いの外甘くできてしまいました。ショップのお姉さんは「えー?!チョコレートの癖に1枚$7もするの?高っいわねー。」と馬鹿正直な感想を述べていて笑ってしまいました。「バレンタインだから奮発してるの」と言ったら、「それもそっかー。」と渋々納得してましたが。面白い店員さんですね。

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お家ごととは関係ありませんが、バレンタインを祝う真っ赤なエンパイアステイトビル。

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またまたヨーグルトケーキ。もっちりとした食感と酸味にはまってます。

紀州みかん

とても暖かく良い天気だった日曜日のニューヨーク。体調が悪く午前中うだうだとしていたのですが、午後はえいや!っと家を抜け出し散歩を楽しみました。そうしたら、何処も彼処も凄い人。日向を歩いている分には長袖2枚で十分の暖かさで、麗らかな陽気を楽しむ人が多いのも納得でした。

さて、そんな訳で本日はさくっと先日購入したフルーツの徒然を。ニューヨークの情報は全くありませんのでご了承ください。
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少し前に以前痛めた足がどうにも痛くて外出がままならない時期があり。腰の調子も悪くて重い買い物袋を抱えてスーパーとアパートを往復する自信が無く、仕方なくネットスーパーの『Fresh Direct』を利用しました。そうしたら野菜や果物が新鮮で美味しく。また近所から姿を消してしまったグリーンマーケットで売られていたような地元産の野菜も手に入る上に。

今まではスーパーやグリーンマーケットとは別にドラッグストアに足を運んで購入していたトイレットペーパー等の日用品も一挙に購入できる便利さにも惹かれ。今はすっかり腰も足も回復したにも関わらず、ネットスーパーで食料品と日用品を購入しています。
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ネットスーパーを利用すると配送料として$6近く取られるし、野菜や果物も安くは無いので出費は増えるのですが…。兎に角野菜や果物が美味しいので、近所のしなびた生鮮食品に戻る気がしませんし。毎日、掃除・洗濯等の家事をきっちりこなしても、あまり時間を取れなくなっていた読書や勉強の時間が確保できるようになり。月に1冊の本を読了、クラスの予習・復習をするという目標を今のところクリアできてもいて。

夫の好意に甘えて、結局グリーンマーケットが再開されるまではこのままネットスーパーを利用し続ける事にしました。そんな中、お勧め季節のフルーツ一覧を見ていたら、『紀州みかん』なるものが。

夫は「蜜柑星人」とふざけて呼ぶ位蜜柑が大好きですし。ネット上の評判もすこぶる良かったので、物は試しと購入。そうしたら予想を遥かに下回る小さな蜜柑が届いてびっくり。
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でもキシュウミカンを調べたところ、『一般的にみかんと呼ばれている温州ミカンと比べて小振り。直径5CM程』と説明されているので、どうやらこの小ささは標準から大きくは外れないよう。一瞬、苗木だけカルフォルニアか何処かに持ってきたものの、昨今の干ばつとか気候が合わないとかでこんなに小さいのでは?と疑ったのですが…。胡桃位の大きさしかないものの、剥いて食べると普通の日本のみかんの味がするので、のんびりと食べては日本の冬を懐かしんでいます。

Fresh Directでは、他にも日本の野菜が沢山手に入るのでとても便利。余計に毎日和食ばかり作っています。

2016年2月28日 (日)

映画『シラノ・ド・ベルジュラック』

快晴の土曜日のニューヨーク。今日は1日晴れて、最高気温は6℃。最低気温も2℃と、冬らしくも過ごし易い1日になりそうです。

今朝WEBマガジンの『Gothamist』を読んでいたら、生まれながらのニューヨーカーに質問しよう!コーナー(Ask A Native New Yorker)に「地下鉄の駅でベビーカーを持って困っている親が居たら手を貸すべきですか?」という質問が寄せられていました。質問者は「助けてあげるべきだと思う反面、自分は子供がいないのでベビーカーの構造がよく解っておらず。何かの拍子にベビーカーが閉じたりして子供に怪我をさせたり、子供を階段に投げ出したりしてしまうのでは?と思うと怖くて二の足を踏んでしまいます。またニューヨークの多くの地下鉄駅にはエレベーターもエスカレーターも無いことを十分理解した上で親御さんだって子供を連れて移動している筈。であるならば、手助けしなくてもいいのでは?とも考えてしまう」というお悩みを抱えていました。

回答はシンプルで、「いつでも何かお手伝いしましょうか?と声を掛けましょう。でも断られることもよくあるので、気にしないこと」というもの。実際、乗り物酔いが酷いし、お金も勿体ないし、マンハッタンは散歩が楽しい土地なので、地下鉄を利用する機会が極端に少ない私でも、ちょくちょく階段の下でガサゴソしているベビーカーの親御さんと遭遇します。ニューヨークの地下鉄駅は、本当にエレベーターやエスカレーターが少ないのです。

その際、先ず片親か両親揃っているかを確認し。ご両親が揃っていれば声を掛けません。片親の場合、様子を見て声を掛けるようにしています。大抵の場合、「大丈夫です。1人で登れます」と手助けを断られます。しかし「ありがとうございます。手を貸していただけますか?」と言われた場合でも、殆どの場合はその会話を聞いていた近くを通り掛った男性が代わりに荷物を運んでくれました。

そんな訳で、6年間住んで実際にベビーカーを運んで階段を登った/降りたのは2回だけです。親御さんが男性のみの場合はほぼ100%断られましたし。女性も多くの場合は一人で何とかできると断ります。まぁ、実際一人で何とかできなければ周りに誰も居ない時困るので、何とかできる範囲の荷物で移動されているのでしょう。

でも実際手助けしようとすると、殆どの場合近くの男性が「私がやりますよ」と言ってくれるのが、腰が悪くて中腰での作業が全く向かない私には心底有難く。普段はあまりレディー・ファースト文化を嬉しく思っていないのですが、身体的な部分では違いがある事は否めない訳で。肉体的に弱い部分で騎士道精神を発揮してもらうのは有難いものだと痛感しています。

『Gothamist』の記事では、実際にお子さん連れで地下鉄で移動しなければならない親御さんに向けてのアドバイスも載せられていますので、参考までにご一読されてはいかがでしょうか。
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さて、今回は先日鑑賞した映画『シラノ・ド・ベルジュラック』(Cyrano de Bergerac)の感想です。
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映画は好きなものの全然通でもなければ、知識もない私。この1990年に映画化され数多の賞を取った有名らしい映画も知りませんでした。それを言うならば、原作であるエドモン・ロスタン作の五幕の韻文戯曲も全く知識がありませんでした。

毎週火曜日にFrench Institute Alliance Française (FIAF)で上映されるフランス映画/フランス人監督による映画を、フランス語に触れる為とフランス語圏の文化を学ぶためになるべく鑑賞するようにしているものの。それだけでなく、今週の『シラノ・ド・ベルジュラック』は特に観たいと楽しみにしていました。
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その理由は、以前お世話になっていた先生が私がきっと好きであろうと勧めてくださった映画だったため。いつか観たいと思い続けていたのですが、無制限に映画を観て自堕落な生活をしてしまいそうで怖いし、お金も勿体ないのでNetflixに入っていない状態では観る目途も立たず。半ば諦めていたところでの上映だったのです。

映画は17世紀フランスに実在した剣豪作家、シラノ・ド・ベルジュラックの恋の物語。シラノは類を見ない剣豪であるにも関わらず、とてもロマンチストで言葉が巧み。美しい詩文を生み出していましたが、驚くほど鼻が大きく自分の醜さを非常にコンプレックスに思っていたという設定になっています。
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彼は従妹のロクサーヌに恋をしているのですが、ロクサーヌから自身の部隊にいる剣士に恋をしていると打ち明けられてしまいます。ロクサーヌが恋する剣士、クリスチャンはとってもハンサム。彼もまた劇場で見掛けたロクサーヌに一目ぼれしていたのですが、彼は朴訥なタイプで口下手。洗練され教養高いロクサーヌが望むように恋を囁くことなどできません。

そこでシラノが一肌脱ぎ、愛するロクサーヌが幸せになるためにクリスチャンの恋文の代筆を始めます。ロクサーヌは、美しく情熱的な恋文にメロメロ。言い寄る伯爵等を退け、クリスチャンとの結婚式を強行突破して結ばれてしまいます。
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それに激怒した伯爵は、シラノの部隊を激戦地に送り込み。クリスチャンは差し入れに訪れていたロクサーヌの腕の中で戦死してしまいます。死に際、クリスチャンは「ロクサーヌは僕の心のみを愛していると誓った。どんなに醜くとも、僕の魂を愛しているって。それはすなわち、彼女はシラノを愛しているという事だ。彼女は僕を愛してなんかいない。」と言い残し、絶望の内に命を落とし。

シラノはシラノで、勇気を出しさえすれば。自分の溢れんばかりの恋心を真っ向面からロクサーヌに伝えていれば、どんなに醜い自分でも高潔な魂を持ったロクサーヌは自分を愛してくれたのかもという可能性に気付きながら。結局はその勇気を持てなかった自分だからこそ、愛されなかったのだという苦い現実を受け入れ。死してもなお、唯一の愛すべき伴侶としてクリスチャンを修道院で想いつづけるロクサーヌを見守り続ける。そんな美しくも悲しい物語でした。
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筋書だけ聞くと、いかにも遠い昔に書かれた戯曲っぽいのですが。全編にちりばめられた詩がとても美しく、主演男優であるジェラール・ドパルデュー氏の好演と相まってとても楽しめました。もしもフランス語が理解できたらその美しさを堪能できたろうにと、流れるような台詞の音を聞くだけでも分かり、その点は少し残念でしたが。

映画鑑賞後、「この映画を観るのは2回目だけれど、観てから随分と時間が経ってるから初めて観たように感動したわ。」、「私もよ。以前観た時に凄く感動したのを覚えていたので、今日観るのを楽しみにしていたのだけれど、期待を裏切らない映画よね。詩の美しさったら!」、「他の映画化も観たけれど、私はこっちの新しいバージョンの方が好きなの。」とか口々に言い合ってる方がいらっしゃって、人気の映画だったことが伺えました。
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とても素敵な映画なので、機会があれば是非。

2016年2月26日 (金)

ユニオンスクエア前のアジアン・フュージョン

やっと青空が広がった金曜日のニューヨーク。本日の最高気温は3℃と久しぶりに冬らしい気温になるようです。また風が強く体感温度が低いそうなので、温かくして出掛けた方がよさそう。

ニューヨークではペットを飼う人がとても多いように感じますが、動物への虐待も立派な犯罪になります。今週はルームメイトの女性が買っている猫に暴力をふるったとして男性が逮捕されたことが報道されています。猫が怪我をしていたのは2回目で、今回は歯が折れ、胸骨を骨折し、火傷を負っていたとのこと。酷いですね…。

ペットといえば、赤ちゃんを抱くように犬を抱いて地下鉄に乗っていたり、道を歩いたりしている人をよく見掛けます。散歩しているのではなく、ずーっと抱いているのです。エレベーターから降りるのを嫌がって踏ん張っている犬を割とよく見掛けますので、歩きたがらない犬を連れ出すために抱いてるのでしょうか?それとも精神的安定のため?いつも不思議に思います。昨日は直ぐ前を歩く男性に抱かれたパグ犬とずっと目が合っていて、可愛いやら可笑しいやらで暫く楽しませてもらいました。
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さて、今回はユニオンスクエアの真ん前にあるレストラン『Republic』です。
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週末に夫と散歩がてらユニオンスクエアのグリーンマーケットを訪れる際に、ブランチをしたアジアのフュージョン料理のレストラン。フォー等の麺類が人気で看板メニューになっていますが、丼や点心も一通り揃っています。が、麺か丼を中心にどかっと食べる気分じゃない時には訪れない方が無難です。
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このお店は入って直ぐがバーになっており、カウンターに座って食事ができ。壁際にはテーブルが並んでいます。そして奥には長テーブルが並んでいて、カフェテリアの様に知らない人達と同じテーブルに座って食事をします。トイレは地下にあるので、比較的外れの席がない印象。ただニューヨークのお店にありがちですが大きな音で音楽が流れており、ノイズレベルは高いので静かに食事を楽しみたい時には不向きです。
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麺を食べに来る人が殆どなので、さくっと一人で麺を啜る人はバーカウンターで食事を楽しめますし。誰かと食事を楽しみたいのであればテーブルか長テーブルで食事ができます。とても広いので、待つことなく座れる確率が高く、ユニオンスクエアという場所を考えると便利に感じます。
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ソフトドリンクもアジア風の創作ドリンクが揃っていて面白く。抹茶コラーダとライチブラックアイスティーを試しましたが、どちらも美味。ただドリンクはとっても高いので予算を抑えたい方は注文しない方が無難です。また点心類もイマイチなので、メインだけにした方が満足度が高いかも?
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夫が出張で不在の際に初めて一人で来店してランチを楽しんだのですが、その時に注文したポークの丼がとっても美味で。忘れられなかったので2回目に夫と訪れた際にはポークの麺を頼みましたが、そちらも美味。にんにくが効いたパンチのある味で、たまに食べたくなります。が、デートとかだと臭くなりそうなので要注意です。夫の注文した温かい麺は普通に美味しかったそう。量が多く丼は半分持ち帰って、その日の夕食にしました。
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場所柄か少し値段が高めですが、凄く高いと文句を言う程でもないと個人的には感じました。とても美味しいですし、清潔感がありますし、店員さんもフレンドリーでサービスも良かったですし。何より本当に便利な場所にありますし。
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YELPを見ると酷いレビューが多いのが不思議に感じます。美味しいし、店の雰囲気だってサービスだって悪くないのにな?と。少し高いですけれど、星を1つにするほどだとは全然思いませんし。サービスだって非常によくはありませんが、普通に仕事はしていましたし。

旅行中にユニオンスクエアのグリーンマーケットを楽しんだり、SoHoの探索に行く前に食事をしたりするのにも便利な立地です。

Republic

37 Union Square W
New York, NY 10003
TEL: (212) 627-7172
メニュー等の詳細はお店のHPをご確認ください。

本『真夜中のサバナ』

どんよりと曇っている木曜日のニューヨーク。昨晩は激しい雷雨が長時間続きましたが、それで大気が入れ替わったのか今晩からは冷たい風が吹いて体感温度が寒くなるとラジオでは注意を促していました。明日は晴れて久しぶりの氷点下になりそうですので、ダウンコートを引っ張りだした方が良さそうです。

寒いこの時期はバケーションシーズンでもあり、フェイスブックに暑そうな場所で笑顔を振りまく人たちの写真がちょこちょこ登場します。ハワイで家族ポートレイトを撮っていたり、中米のジャングルと思しき場所で記念写真を撮っていたり、ヨーロッパのスキーリゾートに出掛ける写真だったり。夫はアメリカの決算と日本の決算、どちらも対応しなければならないので今は忙しい時期。週末も出社したりしてぐったりしていますが、あと2週間すれば我々も短いバケーションに出掛けられます。

今朝は朝一番で用事があったので片道45分程かけて歩いたのですが。帰り道に先ずナイフで切りつけられて血だらけになって警察官に救急車を呼んでもらっている男性に遭遇し(歩道が血痕だらけ…)。うわぁ~っとなって帰宅を急いでいたら、信号待ちをしている時に目の前で自転車の男性がタクシーに撥ねられて吹っ飛ぶところをバッチリ目撃してしまい。何て日だ…とぐったり帰宅しました。幸い男性は直ぐ立ち上がってびっこを引きながらもご自身で警察に連絡されていたので、大事には至らなかったようですが。

お蔭で帰り道で済ます筈だった用事をすっかり忘れてしまい、もう一度出掛けなければならない事にがっかりです。ニューヨークは、事故や事件が日常茶飯事で時々疲れてしまいます。
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さて、今回は先日読み終わった本『真夜中のサバナ』(原題:Midnight in the Garden of Good and Evil)の感想です。
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この本を見つけたのは偶々でした。先ほど記載した来月訪れるバケーション先がジョージア州サバンナ(Savannah, GA)で、それに先駆けてサバンナのガイドブックを探していました。旅行する際にはただ訪れるよりもその土地について読んでから出掛けた方が楽しいと思っているので、なるべくガイドブックを手に入れて歴史や文化について軽くでも読むようにしているのです。

その際にガイドブックとして紹介されていたのがこの小説でした。なんで小説が?と思って説明を読んでみると、この本はノンフィクションであり、サバンナの街の成り立ち、住む人たちの気質、どうやって街が息吹を吹き返したのかという今日の観光地の成り立ち、そしてこの小説こそがサバンナに多くの人が訪れるきっかけとなったベストセラーで映画化までされた物だという事が判明。興味を惹かれて購入しました。
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この小説が発表されたのは1994年。著者のジョン・ベレント氏はニューヨークに住み、雑誌『ニューヨーク』の編集者をしており。ニューヨークに20年住んで少し倦んできていた時期でもあり、ニューヨークの物価が上がった一方で航空運賃が下がり続けていた時期でもあり。ある日「あの有名レストランで食事をする同じ金額で週末アメリカ国内の小旅行に出掛ける航空券が買えるな」とふと思い立ち。それから友達を誘っては週末の小旅行に出掛けるようになりました。

ある時、友達とサウスカロライナ州チャールストンを旅行したついでに、車で約3時間弱の所にあるジョージア州サバンナを1人で訪れました。サバンナに親戚がいたので、ついでに会おうと思い立った訳です。
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そこで親戚の女性にボナベンチャー墓地に案内され。そこで彼女が持参したカクテルを飲みながら、この街に住んだ著名人の物語に耳を傾け。最後にずっと座っていたベンチだと思っていたのが、話に出ていた著名人のお墓で。彼がその墓地を訪れる人々にも自分がしたように川を行き交うボートを眺めて欲しいと希望して作らせたベンチ型の墓石だと気付いて慌てて立ち上がってから。サバンナの街に強く惹かれ、サバンナに長期滞在して本を書くことを決めます。

著者はニューヨークのアパートもそのまま維持しながら、サバンナにもアパートを借り。6年もの間、ニューヨークとサバンナを行ったり来たりしながら、取材を続け。サバンナの街に『ヤンキー』と呼ばれながらも溶け込み、街の人々と交流を深めながらも部外者の目を失わず、街の様子や人々の考え方、四季折々の行事や起こった事件の顛末等を386ページに亘って記しています。
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読後の感想は、兎に角面白かった!というもの。久しぶりに面白すぎて本を置くのが辛い位読書にのめり込みました。とは言え私は読むのが遅いので、2週間程かかりましたが、かなりのボリュームの本ですので、私にしては英語の本としては非常に速い方です。

本の紹介を読むと実際に起こった殺害事件とその裁判の顛末について書かれているように感じられるかもしれませんが、そして実際にその事件はこの本の中心を成していますが、決してそれだけの本ではありません。サバンナという街の閉鎖的で、懐古主義的、井の中の蛙的メンタリティーや、倦んだ南部文化の象徴のような文化、そしてそれらが生み出す不思議なオアシスのような幸福感なんかがよく描写されています。
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この本がベストセラーの記録を塗り替えたというのも、この本(とその映画)がサバンナを一大観光都市に押し上げたというのも頷けます。確かにこの本を読んだら、実際にサバンナを訪れて美しい広場が2ブロックごとにある大きな庭のような街を実際に歩いて、生きている人達が頻繁に訪れる墓地を訪れ、昼間から美味しいカクテルに舌鼓を打ってみたいと思わされます。

個人的にはカポーティの『冷血』が大好きなので、実際に起こった殺人事件(裁判の結果殺人とは認められなかった為、この呼び名は相応しくありませんが…なんて呼んだら良いのか解りません)を追っているルポタージュとしても興味深く読みました。そしてつくづく陪審員裁判の怖さを思い知りました。陪審員裁判でだけは裁かれたくない…。
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元はといえば、複数の友人に「あなた達ならサバンナがとても気に入ると思うよ」、「今まで食べてきた中でも5本の指に入る美味しい朝食を食べた」、「ご飯は美味しいし、文化は豊かだし、街は美しいし、訪れるべきだよ」と勧められたから旅行先に選んだだけだったのですが。

今はこの本に登場した場所やお屋敷を見るのを心待ちにしています。ただ、本の中でサバンナの人々が口を揃えて観光客を毛嫌いしている様を散々読み、しかもとってもフレンドリーに接している人の悪口も平気で口にする事が日常的に行われているのも読んでしまったので、ちょっと複雑な気分に陥りそうですが…。

2016年2月25日 (木)

UN近くのパブリックアート

朝から雨の水曜日のニューヨーク。今日は1日雨の予報で、夜7時~10時の間は雷を伴うようです。今晩は仕事を早めに切り上げられるのであれば、早めに帰った方が大変な目に遭わずに済みそうです。

昨日の朝7時10分頃、M101バスが乗客の女性に乗っ取られ、女性が逮捕されるという事件が起きました。なんでも彼女は禁煙のバスで喫煙をしてドライバーに注意され。それでも喫煙を止めなかった為、バスは路肩に寄り停止。全ての乗客は下車するよう指示されたにも関わらず、彼女は下車も拒否。ドライバーの代わりに勝手にバスを運転して走り去ろうとして、数ブロック走った所で、状況に気付いた他のバスの運転手が進路を阻む形でブロック。お縄となったそうです。M101バスといえば通勤に使う人も多い路線だと思いますので、他の乗客にとってはいい迷惑ですね。何はともあれ大事故になったりしなくて良かったです。

昨日は例の如く朝から晩まで外出していてブログまで辿り着けませんでした。今朝は今朝とて、どうにも風邪が抜けず。シャキッと活動が始められませんでした。あぁ、やるべきこと、やりたいことは山積みなのですが。低く垂れ込めるような雲に閉じ込められた天候も足を引っ張っている気がします。明日も曇りですが雨は降らないようなので、風邪をちゃっちゃと治してしまいたいです。
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さて、今回は国際連合本部ビル前にあるDag Hammarskjold Plazaに展示されているパブリックアートのご紹介です。
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Dag Hammarskjold Plazaでは小さいながらもグリーンマーケットが開かれるので今の住まいに引っ越す前は随分お世話になっていました。ホリデーシーズンには綺麗にライトアップされますし、定期的にパブリックアートが変わるのでちょっとした散歩にもうってつけ。雪が降ったら雪見に足を運んだりもしていた憩いの場でした。
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先日久しぶりに通り掛ったら、カラフルな彫刻が目に留まりました。3作品飾られていますが、全てブラジル人アーティストMazeredo氏の作品。
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2016年5月まで展示されるとの事です。
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2016年2月23日 (火)

カーネギーでピアノリサイタル

昨晩は予報通り雨が降り、少し風邪気味な月曜日の朝。でも今日は一転雲一つない青空が広がり気持ち良い気候です。日が沈む迄は概ね晴れる予報ですので、久しぶりに青空を満喫できそうです。最高気温は9℃。午前8時半時点でも9℃近く変に暖かいです。今年は本当に変な気候が続きますね。

ラスベガスに住む友達カップルが、現在デスヴァレー国立公園(Death Valley National Park)に花が咲き乱れていると聞き散策に出掛けた写真をシェアしてくれました。名前の通り見渡す限り不毛の地が続いている中に、一か所黄色い花が咲いている個所がありとても美しい風景です。なんでも『デザート・ゴールド』と呼ばれるひまわりの一種なのだとか。

この週末にバレーオブファイヤー州立公園(Valley of Fire State Park)にも探索に出掛けたようで、乾いた大地の風景が好きな私には目の保養でした(是非住みたいと迄は思いませんが、見るのは大好き)。友達カップルを訪ねて広大な景色を堪能したいところですが、車が無いので身動きが取れなくなってしまう事が目に見えているため、今回は見送りです。残念。

『アラバマ物語』(To Kill a Mockingbird)の著者ハーパー・リー氏が亡くなり、彼女を悼む記事が溢れましたが。一連の報道の中でアッパー・イーストにある$900/月の1ベッドルーム・アパートを死ぬまで借り続けていたことが明らかにされていました。2007年に脳卒中で倒れてからは一度もニューヨークを訪れた事が無かったにも関わらず、2か月前にもアパートの契約を更新していたそう。

彼女はメッツのファンで、日曜日になるとニューヨークタイムズのクロスワードパズルを完成するのを楽しみにしており。Ottomanelli Brosというお肉屋さんがお気に入りだったそう。大好きな本の著者が住んでいた、と思うとこの街への愛着が増す気がします。
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さて、今回はまた無料のチケットを頂いたので、夫婦でカーネギーホールのピアノコンサートを楽しんだ徒然です。
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今回のコンサートはハンガリー出身のピアニストÁdám György氏のソロリサイタル。最近は歳のせいか夜のコンサートだと眠くなってしまったり、疲れすぎたりで億劫になってしまうのですが、日曜日の午後3時からという音楽を楽しめる良い時間帯のコンサートでした。

オーケストラのコンサートの方が人気があるのか、ピアノソロコンサートの方が満席にならない傾向があるように感じますが。昨日も半分程席が空いていたように思います。が、個人的にはピアノソロとかカルテットの方が好きなので、静かな時間を満喫しました。
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演目は5曲。内4曲はリスト。それもその筈、György氏(なんて発音するのでしょうか?ギオルゲイ?)はブタペストにあるFranz Liszt Academy of Musicに6年間在籍していたとの事で、きっとリストを得意としているのでしょう。

最初の1曲だけは彼が作曲したオリジナル曲。ニューヨークでの1日をイメージして作曲し、ハンガリーで慣れ親しんだメロディーも組み込まれていると書かれていたので、明るい・賑やかな曲を想像していたら。とてもロマンティックで静かな曲だったので、この人にはニューヨークがこんな風に映っているんだなぁーと感じ入りながら聴きました。どんな街でも静けさ、美しさを見出して、自分だけの時間を楽しめるんですよね、きっと。
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クラシック音楽をよく知らない、雰囲気を楽しみたいだけの私にとっては、ラ・カンパネッラ (la Campanella)とハンガリー狂詩曲第2番(Hungarian Rhapsody No. 2 in C-sharp Minor)が演目の〆だったのが嬉しかったです。この2曲は家でも時々聞いているので、新しい演奏を聞けて楽しみました。

90分でさくっと終わるのも丁度良く。たまにはこんなリラックスした週末もおつなものです。

2016年2月21日 (日)

ミッドタウン・イーストでハワイのポケ

日曜日の朝は青空が覗いているニューヨーク。ですが、段々と雲が増え午後6時以降は雨が降り始める予報です。お出かけが夕方以降に掛る方は傘の携帯をお忘れなく。最高気温は12℃、最低気温も7℃位と昨日同様暖かい日になりそうです。

昨日はネバダ州とサウスカロライナ州で予備選が行われ、ヒラリー氏とトランプ氏が其々勝利を収めました。新聞でも何故トランプ氏がここまで支持を伸ばしているのかを解析する記事を出したりしていますが、個人的には予想に反して健闘していますね…うーん。

そんな中、カナダにある過疎に悩む島が『もしトランプが大統領になってアメリカ脱出を図るなら、是非ケイプ・ブレトン島へ』というキャンペーンを始めて話題になっています。HPを見るととっても美しい島ですね。ボランティアで親しくさせて貰っているご婦人も、「トランプが大統領なんかになったらこの国はおしまいよ!そんなところまで落ちたら、この国を出たくなると思うわ!」と嘆き節。

実際オバマ氏が当選した年などに(偶々かもしれませんが)カナダへの移民数がぐっと増えたという統計があるのだとか(移民数の半数はアメリカ人とみられるとの事)。・・・そんな事態に陥らないよう心から願うばかりです。
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さて、今回はミッドタウン・イーストにあるハワイアンフードを楽しめるカフェレストラン『Sons of Thunder』です。
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先日用事が終わってから食事ができる場所を探して見つけたこちらのカフェレストラン。なんでも最近ニューヨークにはハワイのポケ(ポキ)丼の流行の波が押し寄せているそうで、次々とポケが食べれるレストランがオープンしているのだとか。その中でも美味しいと評判の場所のよう。

最初に訪れたのは平日のランチ時。11時半開店で、私が到着したのは12時15分頃だったにも関わらず、レジスターには8人位の人が並んでおり。一瞬怯んだのですが、奥を除いたら席はがら空きだったので並んで買い求めました。
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このカフェは入口直ぐのところに注文をするカウンターがあり。注文を終えるとビーパーが渡され、奥の受け取り口から食事とドリンクを受け取るシステム。つまり注文さえ終えれば、後は座ってのんびりと待つことができます。私が食事を受け取る頃には30人近い長蛇の列ができていました。

奥には天窓から差し込む日の光で明るい、木の家具が並ぶ気持ちの良いダイニングスペースがあります。ニューヨークにしてはゆったりとしたスペースが取られており、キッチンを囲むように設置されたカウンター席と合せれば、長蛇の列で心配したのが杞憂で皆さん困ることなく席を確保できていました。平日のランチ時は殆どの方がテイクアウトしてオフィスで食べるせいもあると思います。
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メニューはポケ、ホットドック、フレンチフライ(現在は無く、近いうちに登場予定と記されています)とデザートのソフトクリーム。それにシェイク、ソフトドリンク類、ビールが用意されています。私はオーソドックスにポケのハーフ&ハーフを注文して、サーモンとタコを具に選択。ライスは玄米か白米か選べたので白米を。ソースはスパイシーか醤油ベースか選べたので醤油を選択しました。

そして4人掛けのテーブルに座って待つこと10分弱で丼が完成。丼にはたっぷりのサーモンの刺身とプリッと半生位に火が通されたタコが乗っており。加えて甘く味付けした海藻、蕪の漬物、サラダ、とびっこで彩りも非常に綺麗です。
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しかも味付けもすっごく美味!海鮮も新鮮で約$10という値段の丼、しかもマンハッタンでとなるととてもお得感がありました。絶飲食状態で訪れたのでレモネードも注文したのですが、酸っぱ過ぎず美味しかったです。が、無料で飲み放題の冷水とコップが用意されていますので、ドリンクを頼む必要性はなかったと後で知りました。

あまりに美味しかったので夫にも食べて欲しく、土曜日の午後6時に再訪。そうしたらほぼ空席状態で、のびのびと食事を楽しめました。それを知っているのか、他のお客さんはほぼ全て小さなお子さんを連れたグループばかり。子供達が地面にしゃがみ込んでお店が用意している玩具や絵本で遊んだり、走り回ったりと賑やかでした。お子さん3人位を一斉に連れたお母さんがトイレに入ったりしていましたので、お子さんが居ても使いやすい大きいトイレが用意されているようでした。通路も広いのでベビーカーも問題なく置けていました。お子さんがいらっしゃる方は土曜日の夜は狙い目かもしれません(日曜日は閉店してます)。
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土曜日の午後6時に訪れた際には、注文したビールが無くなっていたり、ハーフ&ハーフでサーモンとビーツを頼もうとしたらビーツがまだあるか確認したりしていたので(結果的にはありました)、全ての物が揃っていない可能性があります。夫が注文したアヒ(マグロ)&タコ+アボカドは問題なく注文が通りました。

2人で丼を食べて、ビールを1杯ずつ飲んだら約$40。とっても満足して帰宅しました。近所にあったら通いつめちゃいそうなので、遠くて良かったかも…。日本人には懐かしい漬丼が、少し新しい味で楽しめるお店です。

Sons of Thunder

204 E 38th St

New York, NY 10016

b/t 3rd Ave & Tunnel Exit St
TEL: (646) 863-2212
メニュー、営業時間等の詳細はお店のHPにてご確認ください。

カーネギーホールのオープンリハーサル

明るく日が照っているものの薄曇りの土曜日のニューヨーク。今日は少し雲が出るようですが、1日概ね晴れる予報です。なんと最高気温は13℃。既に午前10時の時点で10℃近くあるようです。今日はダウンコートだと暑すぎるかもしれません。

新しいお医者様を2人探す必要に迫られ、昨日はPCでリサーチしたり、電話を掛けて問い合わせをしたりしていたら午後が終わってしまいました。しかもまだ1人しか予約ができておらず、もう1人はリサーチもできていません…。お医者さんの評判は良いか、オフィスの事務処理はしっかりしているか、保険でカバーされるか、予約時間は守られるか等々、色々調べていると時間がかかります。挙句の果てにやっと決定して電話を掛けてみれば、「今新しい患者さんは受け付けていません」って言われてしまったり。

いつまで経ってもニューヨークの医療制度、保険制度がよく解りません。ホームドクターからの紹介は必要なのか否か、保険でカバーされる診療か否か、とか。フランス人の方と雑談していたら、医療の不便さと保険の不可解さがアメリカで感じる不便さのトップだと仰ってましたが、全く同感です。彼女は小さなお子さんがいらっしゃるので尚更でしょう。

週末も色々予定がありますが、何とか時間を見つけて医者を選定し。月曜日には電話して予約をもぎ取らねば…と今から気が重いです。
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さて、今回はカーネギーホールで開催されたオープンリハーサルに招待されて、またまた無料で音楽を楽しんできた話題です。
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以前も書きましたが、カーネギーホールに年間$100以上を寄付したフレンズ以上のステイタスを持っている方達は、特典としてオープンリハーサルに参加することが可能です。全ての演者がリハーサルを公開にする訳ではないので、2か月に1回位の印象ですし、曜日や開始時間もバラバラです。平日の日中なので、お仕事をされている方はそもそも参加が難しいと思います。

今回のオープンリハーサルは、ブダペスト祝祭管弦楽団(Budapesti Fesztiválzenekar, 英:Budapest Festival Orchestra)。コンサートは2016年2月18日(木)の夜で、リハーサルは同日の午前11時から12時半まででした。
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コンサートの曲目は①ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲、②リストのピアノ協奏曲第1番 変ホ長調、③プロコフィエフの交響曲第5番の3曲。ですが、短いリハーサルの中ではどの曲も少~しずつしか演奏されませんでした。リハーサルは通しで演奏する指揮者の方もいらっしゃいますが、結構止めて細かく修正される方も多く。ブタペスト祝祭管弦楽団のイヴァン・フィッシャー(Iván Fischer)氏は凄く細かく指示を出されては、同じ個所を繰り返し修正されていました。

そのため殆ど演奏を聴くことができず、多くの方から不満の声が上がっていましたが。個人的にはとても興味深く拝聴しました。
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先ず指揮者自らマイクを握り、観客に向かって説明をしながらリハーサルを進める指揮者に初めて当たり、何が起こっているか分かるのがとても良かったです。演者と指揮者、指揮者と会場に立って音響効果を確かめる指揮者助手の様な方とのやり取りは、ほぼ(多分)ハンガリー語で交わされていたので全く分からないのですが、フィッシャー氏が折をみて説明してくださったのでなるほどーと感じられたのが先ず面白く。

加えてフィッシャー氏は冗談が大好き。舞台に近い席が空いていたら、「もっと近くに座ってください。誰も居ないみたいで寂しい」とお客さんを動かしたり。「たまには拍手してね。演者のモチベーションが上がるから」と拍手を促したり。一緒に鑑賞していたボランティア仲間も「コメディアンみたいね?」と楽しんでましたし。リハーサル後にトイレで一緒になったご婦人が、「彼はいつも面白いのよ。リハーサルでも観客の事を頭に入れてくれる指揮者は少ないから、彼みたいな人は有難く感じるわ。私は昔から彼が大好きなの。」と仰っていました。
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(脇道に逸れますが、ニューヨーカーは感想を語り合うのが大好き。ショーを見たり、演奏を聞いた後、通路やトイレで見知らぬ人に感想を求められたり、感想を述べられたりという事が少なくありません。多分に私が一人でいるせいもあるのだと思いますが。)

そして「魔弾の射手」の練習では、冒頭のフレンチホーンの演者をファースト・ティアと呼ばれるバルコニー席に左右二手に別れて登らせて、アルプスの2つの丘の頂に其々立ちお互いに呼応するように演奏している雰囲気を出そうと実験したり。その後ホーン部隊が舞台に帰ってきても立ち位置を細かく修正して音響効果を確認し、観客にも意見を求めたりしていたのも音響の違いを実感できて非常に興味深かったですし。
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プロコフィエフの交響曲第5番を練習する際にも。「第1楽章より第2楽章の方が大事なんだ、僕としては。第1楽章を飛ばして、いきなり第2楽章から練習しても良いですか?」と観客にお伺いを立てていて面白かったですし。「まったくプロコフィエフは何だってこんな高い音階ばかりを使って作曲するんだろう。もし一度会えるなら、是非キーを下げて作曲するように頼むね。正確に美しく演奏するのが大変だったら…」とマイクを使って英語でぼやいてたのも笑えました。

それはさておき、第2楽章の練習がまた個性的で。最初はとーってもゆーっくり一音一音を確認するように楽曲を一小節だけ演奏して。それを少しずつテンポを上げて繰り返し、本来のスピード感のある早い演奏にしていくという初めて見たリハーサルをしていました。全ての音が早い演奏でもクリアに正確に雑音が混じらず演奏されるよう精度を上げているようでした。
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書き忘れましたが、個性的といえば練習の始まりに毎朝発声練習をするというのも驚きました。フィッシャー氏が「驚くと思うから最初に説明しておきますが、この楽団では毎朝の練習を発声練習から始めます。合唱団ではありません。」と断った上で、早口言葉みたいな事を言いながら段々と音階を上げていく発声練習を5分程し。

その後またマイクにて「コンサートの演目ではありませんが、この楽団では必ず毎朝バッハの同じ曲を演奏して、その日のコンディションを整えていく方法を取っています。そのためこれからバッハの曲を演奏しますが、今晩のコンサートでは演奏されませんので驚かないでください。」と説明してくださり。その練習方法も初めて聞いたので面白かったです。でも、なんとなく理にかなっている気もしますね?
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そんな訳で、殆ど音楽を聞けず寂しいものの楽しいリハーサルになりました。演目も素晴らしかったので、コンサートに行きたかったです。

2016年2月19日 (金)

タイムズスクエアのバレンタイン・パブリックアート

日の光で明るいものの薄曇りの金曜日のニューヨーク。午後からは雲が出て曇るようですが、雨は降らない予報です。最高気温は4℃。風があり気温よりは寒く感じるとの事です。週末は2日共最高気温が10℃を超え、暖かくなるそう。雲は出るようですが雨も降らないので、絶好のお出かけ日和になりそうです。

最近他人を切り付けたり刺したりという事件が続出している印象がありますが。昨日は1日で3件も同様の事件が起きました。1件は午後5時頃、コロンバスアヴェニューと88丁目の路上。歩行者の男性が持っていたキンドルとヘッドフォンを奪うためとの事。2件目は午後2時頃、SoHoのラファイアット通りとプリンス通りの交差点近くにある『the Supreme』という(多分スケートボーダーの為の)服屋さんに多くの人が入店の為長蛇の列を作って待っていたにもかかわらず、若い男性が横入りして入店。買い物を終えて出てきたところ、顔をナイフで切り付けられたとのこと。3件目は、レストランで働くウェイトレスさんがお客に切り付けられた事件。

全て白昼堂々の犯行で、人目もある場所で起きているのが恐ろしいですね。地下鉄のホームや車内、道を歩きながらアイフォンでメール・ライン・フェイスブックをチェックしている人をよく見掛けますが、ターゲットにされる可能性があるのでこれらの事件が落ち着くまでは高価な機器を人前で見せない方が安全かもしれません。

あとは通常通り、他人とトラブルになりそうな行動を極力控えるだけで大丈夫かな?と思えます。

大統領選がどうにも心配な展開を見せている今日この頃。アメリカ人の晴れない心を癒すかのような動画も出始めています。そして今年も『CANADA for President 2016』というキャンペーンビデオがYouTube上で発表されています。皮肉たっぷりで笑える仕上がりになっていますので、気分転換に是非。
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さて、今回はタイムズスクエアにバレンタイン時期に毎年登場するハートをモチーフにしたパブリックアートのご紹介です。
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今年のコンペティションの勝者はCollective–LOK。ハーバード大学の大学院で建築を教える教授を中心に結成された建築・デザイン集団の作品である『Heart of Hearts』です。
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黄色のミラーでできた立体的なハートがタイムズスクエアの中心に輪になって立っている様はなんだか面白く。沢山の人がミラーに映り込むタイムズスクエアの明りや景色、自分の顔なんかを一生懸命撮影していました。
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またカップルでハートの前に立ってセルフィーを撮る人達も多数居ました。輪の内側に入ってしまえばちょっとプライバシーが保たれる感じなので、撮影がしやすそう。
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このアートは2016年3月6日まで展示されています。

フラットアイアンのアートスペース

刷毛で刷いたような雲が広がる木曜日のニューヨーク。今日は1日青空が広がる予報で、その分寒く感じるそう。とは言え、午後になると氷点下を脱し、最高気温は2℃まで上がるようです。風が冷たく感じるとラジオでは言っていましたので、温かくして出掛けた方が良さそうですが。

ホールフーズ・マーケットで販売されたチーズが、リステリア菌に汚染されているとしてリコールされています。対象となっているチーズは "Pecorino Aged Cheese in Walnut Leaves"で、3月3日~3月8日までに販売するよう期限が設定されており、294239で始まるコードが付与されているそうです。対象となるチーズを小さなお子さんやお年寄りが食べた場合命に関わる危険があるそうなので、ホールフーズでチーズを購入された方は念のためご確認を。
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さて、今回はフラットアイアンビル (Flatiron Building)の1階に設けられているパブリックアートスペースの新たなアートのご紹介です。
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ご存知の通りフラットアイアンビルはブロードウェイと5番街が交差する三角形をした狭いブロックに建っており、14丁目に面して面白い形のパブリックアートスペース『 The Sprint Flatiron Prow Art Space』を設けています。
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このアートスペースの展示は定期的に入れ替わるのですが、現在は手作りの折り紙で作られたコンフェティが散らばる『Flakes』というアート作品が展示されています。
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透明なガラスに囲まれたスペースを上手に生かした展示で、通るたびにその美しさに近付いて眺めてしまいます。雪が降っていれば、そこだけカラフルな雪が降り積もっているようですし、旧正月中はオケージョンを祝うコンフェティのようでした。
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アーティストはChelsea Hrynick Browne氏。彼女はウィスコンスン出身で、現在はイーストヴィレッジに住みながら活動を続けているとの事。彼女の作品は、2016年3月16日まで楽しむ事ができます。
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2016年2月17日 (水)

月曜日の雪景色

雲が多いものの青空が覗いている水曜日のニューヨーク。今日は1日雲が多いようですが、雨は降らない予報です。気温も高めで、最高気温は6℃まで上がるようです。

昨日はバケツをひっくり返したような土砂降りで、風も強かったので折り畳み傘はひっくりかえって役に立たずずぶ濡れになりました。長靴+ヨガの上下+ダウンのフード付きコートで出掛けたので肌にべったり貼りつくほど濡れても比較的直ぐに乾いたので風邪はひかずに済みましたが…。驟雨が一番激しかった午後2時半頃は、横殴りの雨と地面から跳ね上がる雨で1ブロック先が霞んで見えないような状態でした。気温が9℃とかあったのがせめてもの救いでしたね。

週末にグランドセントラル駅が水道管の破裂が原因で停電したり。ブルックリンのウィリアムズバーグで人が刺されたり。スタテンアイランド・フェリー乗り場で観光客が暴力を振るわれたりと次々と事件や事故が起きていましたが。昨日は午前10時50分頃、7番街と39丁目の角で22階のバルコニーからガラスのテーブルが落下。通行人の女性2人が怪我をする事故が起こりました。

ニューヨークはバルコニーに使用されているガラスの壁が落下したり。壁の一部が崩落したり。足場が倒壊したりしがちでおちおち安心して歩いていられないのですが。バルコニーがある高級物件が増えてから、鉢植えやら家具やらを強風にも関わらず取り込まず放置する人が多く、同様の事件が後を絶ちません。

個人のお宅なのかもしれませんが、年に1回とか市が安全性を確かめたりできないのでしょうか。もしくは高層マンションが次々建っているのですから、全ての物件に賃貸人/コンドミニアムを購入した人が入居する際に安全性の説明を行う事を義務付けるとか。なんとか対策を取ってもらいたいものです。

高額の賠償金を請求される恐怖だけでは抑止になっていないようですし。既に人々の良識に期待するのには無理があるように思われますし。
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さて、今回は月曜日に再度雪が降りましたので、マンハッタンの雪景色を届けします。
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午前中は小雪が舞う程度でしたが、午後にはぼた雪がこんこんと降り始めました。

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コロンバスサークルも雪で煙って見えます。

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セントラルパークの入り口も御覧の通り。
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同じように雪見に訪れている人もいましたが、雪が止んだ後の晴れた日に比べると断然少なかったです。

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5時間位降っただけでウィンター・ワンダーランドに。

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皆さん一生懸命雪景色をバックにセルフィーを撮影していました。

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雪が降りしきる日は書き入れ時なのか、馬車がひっきりなしに走っていました。雪の中の馬達は絵になります。

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シープメドウも御覧の通り。雪が降っている間は立ち入り禁止です。
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いつもはランニングやサイクリング、散策を楽しむ地元の人や観光客で賑わう大通りも静か。

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アッパーウエストはライトアップされていて、綺麗な雪景色でした。

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リンカーンセンターは夜のコンサートに向けて除雪の真っ最中。

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リンカーンセンターの周りはスクリーンや間接照明に囲まれていますが、雪で一際明るく浮かび上がっていました。

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2016年2月16日 (火)

ヘルズキッチンの食堂ワインバー

小雪が舞っている月曜日のニューヨーク。今年は何故か夫の会社がワシントン誕生日(Presidents’ Day)でお休み。一緒にのんびりとした朝を過ごしています。午後1時からまた雪が降り始め、午後6時以降は雪混じりの雨になるというあまり嬉しくない予報。雨よりも雪の方が移動が楽なので、ディナーに出掛ける予定を変更してランチにしようと話しています。現在の気温は-6℃ですが、午後3時位に氷点下を脱するようです。

本日のワシントン誕生日は仕事を休めない人も多い祝日ですが、夫のように休める人も居る訳で。ロングウィークエンドになっているので、ちょっと特別な事をする人も多いように見受けられます。小旅行をしたり、仲間で集まったり。ただ、クラスメイトと話していたら自分は休みだけれど旦那様は仕事。しかも息子さんは今週1週間学校が休みでずっと家に居るので、かえって忙しいと嘆いていました。習い事のギター教室に送り迎えしたり、一緒に座って宿題をみたり。自分が仕事の週にお子さんの学校が休みだと大変そうですね…確かに。

のんびりとしたバレンタインを満喫するアメリカに住む友人・知人とは違い、ヨーロッパに住む友人は今日から仕事。早速同僚の方が友人に『本来であればE-mailで事足りるミーティングをまた今日も生き延びた!』と書かれた栞の写真を送り。それに対して友人が『孤独ですか?ずっと一人で仕事をして煮詰まってますか?判断をするのが嫌いですか? ミーティングをしましょう! ミーティングをすれば:①人に会えます、②チャートを見せたりして、③重要な事をしてる気分に浸れます、④ポインターを使ったりもできるし、⑤同僚を感心させることができます。 しかも全て就労時間内にですよ! ミーティング:実用的な仕事に替わるツールです!』というふざけたポスターを返信しており。夫と2人で読んで、朝から一笑いさせて貰いました。

いつも自分達のワークスタイルを客観視して、皮肉も交えたユーモアで茶化しつつ仕事するのは、アメリカやヨーロッパで仕事ができそうだなぁと思う人達の特徴な気がします。
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さて、今回はヘルズキッチンでお気に入りのワインバー『Briciola』です。
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何度も言うようですが、我々夫婦は新しい食事処を試すのが好きなのであまり同じお店に通いません。が、稀にとても気に入って折を見ては再訪するレストランもあります。好みとしては気楽な食堂のような雰囲気で、お酒が美味しく、魚がメニューに登場する所が好きな傾向があり。絶対に並んでまで食べたくない。

そんな趣向にぴったりのイタリアン・ワインバーがヘルズキッチンにあり。バレンタインなので美味しい物を食べに行こう!と金曜日にサーチしたら、高価過ぎず美味しそうなレストランは全て金曜日~月曜日までの予約が取れず。ならば予約ができないお店で食事しようと『Briciola』を訪れました。
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このお店は2つの細長い小さな空間を無理やり繋げたような造り。入口は1つですが、中は2部屋に別れています。入口のある9番街に近い部屋はオープンキッチンがあり。くの字型のカウンターとワインセラーに面したドリンクしか飲めないであろうカウンターがあります。9番街から遠い部屋には大きな白いタイルのテーブルが真ん中にドーンと1つあり。皆でテーブルをシェアするスタイルです。
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平日のランチに訪れた際にはお店は比較的空いており。手前のカウンター席で食事しましたが、お客さんとお客さんの間に1席空けて案内してくださったので、のびのびと食事を楽しめました。2回目に訪れた週末の夜は満席とはいかないまでも少し混んでおり。奥のテーブルに座り、途中から隣にカップルが座りましたが、窮屈ではない感じ。そして昨晩は手前のカウンターに座ったのですが、両隣に体格の良い男性が座っていたのでとても狭く。食事の前半は肘が当たらないように気を付けながらの食事となりました。
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が、居心地の良い空間。飾らない接客。美味しい食事が揃う、お気に入りの飲み屋です。昨晩はバレンタイン感を出すために、真っ赤な風船からピンクのリボンを垂らした物を沢山飾っていました。お一人様ディナー、カップルや友達同士、熟年カップルや若者グループ等客層も様々ですが、マナーが良いお客さんが多い印象です。ただ予約ができませんので、グループだと時間をずらさないと直ぐに座るのは困難かもしれません。我々は一度も待たされた事はありませんが。
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ワインバーとはいえ、食事は充実。一律$10の小皿料理。メインのパスタ。コールドミートやチーズのセレクション。サラダが揃えられています。そしてメニューは存在しませんが、聞けば口頭でデザートのセレクションを教えてくれます。

ワインバーだけあって、グラスで注文できるワインの種類も豊富。一方でビールは3種類しかなく。瓶でドーンと出てきて、グラスも出されないので瓶から直に飲むスタイルです。私はビールは直接飲む方が好きな性質なので気になりませんが、気になる女性はグラスを依頼するのをお忘れなく。
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パスタはどれも塩味が効いているパンチがある味。ワインやビールを飲んでいないと、少し味が濃すぎるかもしれません。前菜は今まで試した全て美味しかったです。魚介類を使ったメニューが特にお気に入りです。

店員さんはイタリア語やスペイン語が母語な人達が殆どで、肩の力が抜けた接客です。昨晩はいつになく混んでいたようで、店員さん同士で「How many people are in here?」「Too many!」と冗談を言っては笑い合っていました。遠くで作業している店員さんに叫んでオーダーしなければいけなかったり、忙し過ぎて何かやった後に注文を再確認に来て『まだオーダー通してなかったんだ・・』となったりしますが、ご愛嬌。彼方此方のお客さんとお喋りを楽しんでる店員さんを見ると微笑ましいお店です。そういうアモーレ・カンターレ・マンジャーレな接客を楽しめる精神的・時間的余裕がある時に訪れることをお勧めします。
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昨晩は、前菜3皿、パスタ1皿、ワイン2杯、ビール1本、デザート一皿で$105(多めのチップ込)でした。マンハッタンにしてはリーズナブルな値段設定だと思います。因みに写真は去年ディナーに訪れた際に撮影したものです。

Briciola

370 W 51 St

New York, NY 10019
TEL: (646) 678-5763
殆ど情報がないFBページはこちら

2016年2月14日 (日)

ガーメント地区のパブリックアート

昨日に引き続き冷え込んでいる日曜日のニューヨーク。昨日は「長時間外に居ると凍傷に掛る恐れがあるからなるべく家から出ないように」とデブラシオ市長が注意を喚起していましたが。今朝もまだ-16℃~-14℃の寒さです。今日は時間が遅くなるにつれ段々と暖かくなっていく予報です。午後4時以降になると-7℃まで上がるようなので、ディナーに出掛けた方が暖かいかも?でも美しく晴れているので、昼間出掛けたい気がしますが。

今日はバレンタインということで、フェイスブックは家族や恋人同士でバレンタインを祝うポストで溢れています。お子さんの友達が大挙して泊まりに来て賑やかなバレンタインを過ごしたり。パートナーにミュージカルのプレゼントをして一緒に観たり。遠方に暮らす恋人と一緒の時間を過ごすためにロングウィークエンドを利用して旅行したり。奥さんに巨大なアイスクリームのブーケをプレゼントしたり。お子さんがお父さんへのプレゼントとして手紙を渡し「パパにバレンタインのプレゼントを1つあげられるなら、私の目を通して自分自身を見る能力をプレゼントしたいわ。そしたらパパがどんなに素敵で特別だと私が思っているのかを分かってもらえるから」と書いていたり。心温まる記載が多く朝からニッコリしています。

ニューヨーカー達は季節を楽しみたい!という気持が日本人と変わらず強いと感じます。寒さが続く冬ならば、冬を楽しもう!という訳で、WEBマガジンの『Gothamist』では、真冬でも営業しているルーフトップバーの特集が組まれています。ルーフトップとはいっても、全くの外ではなく囲われてストーブ等が焚かれているバーが殆どで、いくつかは冬の山小屋風になっていたりして素敵でした。ルーフトップでニューヨークの夜を満喫するような優雅な生活をしてみたい…。
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さて、今回は2016年1月18日~4月15日までブロードウェイの41丁目~36丁目の間で展示されているパブリックアートのご紹介です。
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ガーメント地区と呼ばれる、古くはテイラーや服装のパーツが販売されていた地区のブロードウェイ沿いでは、定期的にパブリックアートの展示が変更されます。
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現在はアメリカ人アーティストのHarry Gordon氏の巨大な花崗岩の彫像5個が展示されています。
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作品群は其々『サンダルフォン』(ユダヤ教の大天使の1人)、『Snaphance』(銃の安全装置の一種)、『エンキ』(メソポタミア神話の神)、『空飛ぶカヌー』(カナダのケベック州に伝わる民話)および『バッタ』と名付けられています。分かるような、分からないような。
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忙しないマンハッタンの道に遺跡のような重厚な石の人工物が静かに鎮座している様はなんだか不思議です。
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ミュルエル・バルベリ氏のリーディング

快晴の土曜日のニューヨーク。正午現在は快晴ですが、午後2時以降は雲が出て風が強くなる予報です。風が出るに従って、体感温度がグングン下がるようですので、気温が-6℃~-11℃だからと気を抜かずに完全防寒して出掛けた方が良さそうです。

若い方はあまり馴染みがないかもしれませんが、私が学生時代はノーラ・エフロン(Nora Ephron)氏が脚本を書いたラブコメが世界を席巻していました。私も彼女の作品が大好きで、『めぐり逢えたら』(Sleepless in Seattle)は未だにビデオテープを捨てられずに所持していますし。この映画好きが高じてボルチモアにも旅行した位です。

私より少し若い友達もノーラ・エフロンの作品にはまっていた人が多いようで。彼女の作品から有名な15個の引用文を紹介する記事をシェアしてくれました。どの引用を呼んでも、映画のシーンを思い出してクスリとしていまいます。彼女のウィットに富んだ会話は何回聴いても色褪せません。英語の勉強にもなりますので、ご興味が湧いた方はリンクへどうぞ。
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さて、今回はフランス語の書籍を扱う書店『Albertine』で行われた著者によるリーディングのイベントに行った徒然です。
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私は読書が大好きですが、ここにきて通勤時間がないからか全然本を読まなくなってしまい。ちょっと反省して今年の目標の1つとして月に1冊ずつ本を読む事を掲げています。また同じ著者の本ばかり読む傾向があるので、新しい著者を開拓することも少し前から心がけています。

そんな訳で元々著者がどのような考えの下に本を書いているのかとか、為人を知るのも興味深いのでリーディングに時間を作って行くようにしていたのですが。ここ最近、体調を崩しがちだったり、誘ってくれる友達がニューヨークを脱出してしまったりで、とんとご無沙汰していました。が、大好きなアルベルティン書店からミュリエル・バルベリ氏のリーディングの案内が届き、興味を惹かれたので出掛けました。
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アルベルティン書店は1902年に建築されたPayne Whitney mansion内に併設されたフランス語書籍を取り扱う本屋さん。とは言え、フランス語で書かれた本の英訳本も多く取り扱いがありますので、フランス語を全然読めなくともフランス語圏に興味があれば非常に楽しめると思います。歴史ある建物は静かで荘厳。雰囲気を味わうだけでも、本屋好きにはたまらない環境です。

定期的に行われているリーディングイベントは2階のセントラルパークに面した趣ある部屋で行われています。昨晩は世界的に成功している『優雅なハリネズミ』(The Elegance of the Hedgehog)の著者の登壇とあって、小さな部屋は満席。席が足りずに慌ててて折り畳み椅子が追加されていました。
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バルベリ氏はモロッコのカサブランカ生まれ。現在3冊の小説を出版されていますが、2冊を書き終える迄は大学で哲学の教授として教鞭を執りながら執筆活動をされていたとの事。でも『優雅なハリネズミ』の大成功の余波で兼業が難しくなり、現在は専業作家として田舎の一軒家で暮らしながら執筆に専念されているそうです。

実は3冊出版されている彼女の本を一冊も読んだことがありません。が、『優雅なハリネズミ』を頻繁に古本屋で見掛けるので、人気が高い本なのだと興味を抱いており。また、ニューヨークの本屋さんでは手書きの推薦コメントが添えられているのですが、『優雅なハリネズミ』には推薦コメントが添えられて紹介されていることが多い印象を抱いており。いつか読みたいと思い続けていた本だったため、またとない機会とリーディングに参加したわけです。
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ですが、今回のリーディングは出版されたばかりの『The Life of Elves』が中心。なので最新本を購入しました。また購入テーブルに並べられている本を見て、ボランティア仲間に勧められて購入した古本が、彼女の処女作『Une Gourmandise』であることに気付き。これら2冊を機会を見つけて読もうと思っています。

リーディングは、著者へのインタビューから始まり。著者が『The Life of Elves』の冒頭をフランス語で朗読した後、アメリカ人のインタビュアーが英語版を朗読。最後にQ&Aで〆られ、全部で1時間15分程のイベントでした。その後、無料でワインが配られ著者と自由に会話できる時間が設けられていましたが、待ち合わせがあった私は残念ながら著者と直接言葉を交わす光栄に浴することはできませんでした。
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でもインタビューの内容が非常に興味深く。彼女が3週間京都で生活をして物の見方が根本から変わるような、長年違和感を感じていた世の理がかちりと自分の中で合致するような体験をし。あまりにもその体験が素晴らしかったので、その後京都に戻って長期間暮らしたという話は日本人として当たり前だと感じていたことが、他国で生まれ育った人にはある意味(良い)ショックとして受け取られるものなのだというのが新鮮でしたし。

著者が言葉にとても敏感で、究極の美を文章・言語の中に見出しているその感覚の鋭さに感嘆しましたし。まさに地に足が着いた、自分の欲求を正確に理解して優雅に欲求を満たしていく様が受け答えから伺えて、人間的にも成熟した素敵な方なのが伺えました。
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彼女の小説に対する考え方や創作過程を伺うと、村上春樹氏やカズオ・イシグロ氏等の私が好んで読む小説家の方達が仰っている事と要旨が似ているように感じられ、彼女の小説・文体に触れるのが非常に楽しみになりました。会場に訪れていた多くのアメリカ人の方々は原文であるフランス語で本を読み、その美しさに感激した様子だったので、原文で読めないのが口惜しいばかりですが。

全然文学とは関係ありませんが、彼女が万年筆で小説を書かないと上手くアイディアが文章にならないとか。仕事をしながら少しずつしかない空き時間を掻き集めて小説を書いていた時は美味しい物を食べたいばかりで料理が好きではなかったのに、専業小説家になって一軒家で自然を感じながら暮らす様になったら料理が楽しめるようになったとか。プルーストとか19世紀の小説の文体が好きとか言っているのを聞いて、勝手に親近感を持ちました。ちょっと懐古趣味的、少し頑固、便利な物に懐疑的、流行に興味なし…みたいな自分の性質に似たところがある方なのかな?と思って。
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黒いタートルネックにブラックジーンズ。洗いざらしのようなくせっ毛を垂らして赤いルージュを塗っただけのシンプルな装いなのに、とっても優雅で素敵だったことも付け加えておきたいと思います。内面の充実が表れた結果なのでしょうか?それともフランス人はお洒落だから?はたまた彼女が元から美人だから?謎です。

2016年2月12日 (金)

チェルシーのイートインできるフードマーケット

快晴の金曜日のニューヨーク。午後から雲が出てくるようですが、1日雨は降らない予報です。最高気温は-2℃。夜には-10℃近くまで冷え込むので温かくしてお出掛けください。

今年のスーパーボウルのハーフタイムショーを担当したビヨンセが、ブラックライヴス・マター(黒人が白人の警察官に射殺された事件をきっかけに、是正を求める為に始まった運動)のメッセージをショーに込めた事が物議を醸しています。一部のTVショーでは不快感を露わにしたコメントをする人達がいたようです。

問題は「スポーツの祭典であるスーパーボウルのショーに政治的なメッセージを盛り込んだ」という点らしいのですが、私にはどのあたりが問題なのかよく解りません。黒人のアーティストが自身の信じるところのメッセージ(人権問題という基本的権利に関することで、土地の帰属問題のように対立がない事案)をあくまでもエンターテインメントの範疇で行って何が悪いという気がしてしまいます。

別にメッセージが書かれた物を身に着けていたわけでも、直接的な主張を叫んだわけでもないですし。ダンスの中で公民権運動を匂わせる動きをしただけですし。歴代のハーフタイムショーでも、他のアーティストが世界中の貧困撲滅を訴える腕章を付けていた例もあり、その時は全く問題にならなかったそうですし。人種差別の現実は、アメリカ社会でそれだけ人々を居心地悪い気分にさせる問題なのだと感じます。

ヨーロッパに住む友人・知人は、多くの問題が起きているにも関わらず「移民・難民を歓迎します!」という態度を崩しておらず、感心してしまいます。歴史がある国というのは、大きな変化に強いのかもしれません。その点アメリカは歴史が浅いから、長いスパンで物事を考えることが苦手なのかもしれません。
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さて、今回はチェルシーの北端に去年登場したフードマーケット『Hudson Market』です。
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このマーケットは『農家から直接テーブルへ』をコンセプトにしています(実際にどんな農家から仕入れているのかはHPがないので不明。本当に直接買い付けているのかな?とちょっと疑問です)。小さなスーパーマーケットの様になってはいますが、商品はあまり置かれておらず、大き目のデリと考えた方がぴったりきます。

入口の直ぐ横はスムージーやコールドプレスの野菜&果物のジュース、コーヒー、簡単なペイストリー類を売るスタンド。このコーナーには座って休める椅子が用意されています。

奥に進むとぐるりとカウンターが並んでおり、サラダを作ってくれるセクション、グリルとスープ・サイドメニューを頼めるセクション、サンドイッチをオーダーできるセクションがあり。目当てのセクションに行って、好きな物をオーダーして作ってもらうことができるようになっています。
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それとは別に中央にフードバーが用意されており。調理された温かいメインやサイドディッシュ、冷たい前菜系の惣菜なんかが並んでおり、自由に器に入れて量り売りで購入できます。

私は朝ごはんに訪れたのでサンドイッチバーに行き。並んでいる沢山のロール、ベーグル、チャパタ等からプレーンのベーグルを選び。ショーケースに並んでいる具材やメニューボードに書かれているコールドミートやチーズ類から、卵サラダを選択。レタスとトマトも入れて貰い、ベーグルをトーストしてもらってサンドイッチを作ってもらいました。待ち時間は5分程。
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ベーグルが出来上がったら、レジに行ってお会計。お店の一角に造られたイートインコーナーに座って食事を楽しみました。私が訪れたのは平日の午前11時でしたので、イートインコーナーはがら空き。30人位は座れそうでしたので、$10以下で軽く食事を済ませたい時にはとても便利だと感じました。

酷いレビューが並んでいましたが、私のベーグルサンドイッチは具材は新鮮でしたし、ベーグルも程よくトーストされていて美味。これで$8ちょっとで済むなら上出来だと感じました。ブランチに夫と共に再訪したいと思った程です。作り立てを食べられるので、ベーグルが水分を吸ってしなっとなっていないのも好きでした。
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場所も10番街の27丁目と28丁目の間と、周りに殆ど飲食店がない地域。ハイラインの30丁目出入り口から直ぐの場所にあるので、「ハイラインを終わりまで歩くと食事できる場所がない」というよく耳にする悩みも解消です。ただ、トイレの存在を確認できなかったので、もし本当にトイレが無いのであればネックになりますが…。

HPが無いので確認が取れませんが、営業時間は午前7時~午後10時までみたいです。

Hudson Market

303 10th Ave

New York, NY 10001
TEL: (212) 244-2060

2016年2月11日 (木)

ミッドタウン・イーストのオーストラリア風カフェ

久し振りに快晴の木曜日のニューヨーク。今日は1日中氷点下の寒い日になりそうです。これから土曜日にかけてずっと寒いようですので、しっかりと防寒してお出掛けください。

まだまだ大統領予備選挙の話題でもちきりですが、バレンタインの話題も増えてきました。メールボックスにもバレンタイン関連の宣伝メールが毎日届きます。そんな中WEBマガジンの『Gothamist』がバレンタインにピッタリな歴史あるレストラン/カフェ/パーラー情報を紹介する記事を上げています。歴史を持つお店が次々と閉店に追い込まれる状況が嘆かれて久しいですが、お店の売り上げに貢献することがそういった状況に抗う一つの手段でしょう。古き良きニューヨークを守りたい方は、こういったお店に積極的に足を運ぶのも手です。

今週末にはバレンタインに因んだゴーストツアーが催行されるというお知らせが届いていたので興味を持っていたのですが、土曜日は-16℃まで下がる予報なのでウォーキングツアーなんて夜にのったら凍えて楽しめないだろうと断念。結局何処かで食事をしようかと考えています。何処かに遊びに行きたい気持ちもあるのですが、こう寒そうだと二の足を踏んでしまいます。
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さて、今回はやっと訪れることができたミッドタウン・イーストにあるオーストラリア風カフェ『Little Collins』です。
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数年前マンハッタンにオーストラリア風のコーヒーショップの波が訪れた際に登場していたこちらのカフェ。その当初から行きたいと思い続けて何回もトライしたものの、いつ訪れても人で溢れていて食事を断念してきました。

その後ほぼ週に1回程のペースで前を通っていたのですが、いつも満席。人気の高さが伺えました。朝ごはんだけでなく、ランチ時のサンドイッチも大人気。そのため午後3時位まではいつも混んでいる印象を持っていました。
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が、先日朝9時半頃用事が終わり、次の用事まで1時間程時間が空いた日があり。何も食べずに出掛けてしまったので朝食を摂ろうと思いリトル・コリンズに駄目元で訪れたところ丁度カウンター席が2席空いており座ることに成功しました。

常連さんは混む事を知っており、コーヒーだけ飲んで食べ物を食べない人達が1席に固まって立ってお喋りしてくれていたお蔭で席が空いていたのです。ドリンクだけの人達が立ってお喋りしているグループが2つあり、お互いに対する配慮を感じました。近くで働く人達が多いのかもしれません。
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カウンターで注文して店内で食事する旨を申告すると名前を聞かれます。後は席で待っていれば、食事は店員さんが運んで来てくれますし、コーヒーはできたら大声で名前を呼んで知らせてくれます。

多くのオーストラリア風のカフェがそうであるように、このお店も人気は『The Smash』(潰したアボカドが乗った香ばしいトースト)。お昼時には日替わりのサンドイッチもあるようで、レビューでは日替わりサンドイッチやサラダ、スープの評判も良いみたいです。
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が、私はバナナブレッドが大好きだし、朝食時ならではの物を食べたいしで『The Sweet Uncle Fred』を注文。トーストしたバナナブレッドにリコッターチーズが塗られ。イチゴ、ブルーベリー、ブラックベリーが乗せられた上から蜂蜜がかけられた一皿です。

リコッタチーズがあるので、見た目ほど甘くなく日本人の味覚でも美味しく感じられると思います。苦めのラテと一緒に食べたので、バランスも良かったです。

スモールのラテを頼んだら、しっかり耐熱ガラスの容器に一口サイズのクッキー(ショートブレッド?)が添えられて出てきて嬉しく。店内で食事するからには、キチンとした食器で食事ができるとテンションがあがります。
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ひっきりなしに人が出入りするので落ち着いてじっくり話をしたい時にはあまり向かないかもしれませんが、活気があって居心地はよく感じました。深刻になり過ぎずに話ができて良いかもしれません。実際テーブル席で話し込んでいる人達もいました。

ただテーブルは2人掛けで極小のニューヨークのカフェサイズ。カウンターも狭く3人が並んで座れるサイズですので、2人以上で話し込むのにはあまり向いていません。トイレはあるので、5番街の観光のついでに少し休憩するのには良いお店だと感じました。回転は割と早そうでしたので、少し待てば座れそうでした。

Little Collins

667 Lexington Ave
New York, NY 10022
b/t 56th St & 55th St
TEL: (212) 308-1969
メニュー等の詳細はお店のHPにてご確認ください。

小雪舞うハイライン

曇っている水曜日のニューヨーク。今朝は雪が舞っていたのですが、昼前に止みました。これから土曜日にかけてどんどん気温が下がっていくようですので、温かくして出掛けた方が良さそう。土曜日は記録的な寒さになるそうなので、なるべく用事は入れない方が無難そうです。

昨晩1ワールドトレードセンターの屋上部分で炎が上がっている写真がソーシャルメディアで出回り騒ぎになっていましたが、ニューヨーク市警は『火事の事実はない』と全否定。疑問が広がっています。合成写真でもないでしょうし…不思議ですね。

今週末はバレンタインデーという事で、何となく街中が赤とハートとチョコレートに染まっています。日本ほどではありませんが、いつの間にかニューヨークでもバレンタインにチョコレートのプレゼントという考え方が定着しつつあるように見受けられます。とは言え、まだまだ赤いバラ等の方が一般的ですが。夫は別段チョコレートが好きでもない様子ですので、我が家は今年も簡単なチョコレート菓子を作るだけで終わらせます。折角の3連休なので小旅行としゃれ込みたいところですが、土曜日に外せない用事があるので…。せめて美味しいものでも食べに行こうかと話してはいます。

昨日は朝から晩まで出かけており。今朝も朝一番でボランティアのミーティングが入っていたので、ブログを書きそびれています。ホリデーシーズンが終わった後の冬はボランティアが暇になるので一息つける時期なのですが、春が近付いてきたので段々ボランティア関係の活動も活発化してきました。楽しい季節ですが、効率的に家事を執り行わなければ…と気を引き締めています。

先ずはさっさとブログを書きあげて、掃除・洗濯・アイロン掛けを終わらせねば。
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さて、今回は今朝ボランティアに行く道すがら散歩した小雪舞うハイライン(The High Line)の様子です。
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ハイラインは地上に比べ風も強く数度低く感じて寒いのですが、それ故に人が疎らなパブリックスペースを楽しめます。

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とは言え、去年から益々本格化した周りの高級コンドミニアムの建設ラッシュで、真冬の雪が舞う朝に訪れても静かという訳にはいきません。

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もう直ぐハドソンヤードにてカルチャーシェッドの建築が開始されるため、現在第3セクションに安全の為の覆いを設置する作業が行われており、第3セクションは2月23日(火)迄閉鎖されています。

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2009年9月にオープンしてから、周りに次々とアパートが建ち。特に去年は沢山のアパートが建築されたので、ハイラインの周りも様変わりです。

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建物の間を縫うように走るハイラインが好きですが、こうまで真新しいピカピカの建物に取り囲まれるとニューヨークの風情が失われるようで複雑な気分です…。

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建設現場の音は五月蠅いものの、ハイラインの上は殆ど人も居らず静か。そのためか、普段は人から姿が見えにくい高い場所にいる印象があるマネシツグミ(NORTHERN MOCKINGBIRD)が、低い枝に堂々と留まっていました。少し見ない間に随分太りましたね?

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ガマズミ(Viburnum x bodnantense ‘Dawn’ )はこの冬中ずっと咲いていたように思います。

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通路の下にはスノードロップ (snowdrop)が蕾を付けていました。

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例年2月初旬は一面枯野原なのですが、今年は暖かかったせいか緑の草があちこちに。

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マンサクも綺麗に咲いています。最初の写真は『Hamamelis x intermedia ‘Jelena’』。2枚目は『Hamamelis x intermedia ‘Sunburst』だと思います。

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まだ秋の実が残っていました。

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ちらちらと雪が降っていたので遠くは煙って灰色に。

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屏風の向こうもぼんやり。

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南端のアートはそのままです。

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2016年2月 8日 (月)

ロックフェラーのスノーマン

今にも雪が降りそうな月曜日のニューヨーク。今日は午前10時から雪が降り始め、午後10時位まで降り続く予報。風が強く横殴りの雪になる地域もあるようですので、パーカーや帽子、スノーブーツ等で防備して出掛けた方が安全そうです。ロングアイランドの方では、また結構積もるようですので、電車が止まって帰れなくならないようにこまめにチェックをした方が良さそうでもあります。水際では浸水注意報も出ていますので、お気を付け下さい。

土曜日から旧正月のお祝いが始まり、マディソン街で今年初めて旧正月のパレードが開催されていたり、ハドソン川で今年もとても豪華な花火が打ち上げられたりしました。昔は旧正月の事を『Chinese New Year』と呼んでいたと思うのですが、近年は『lunar New Year』と呼ぶことが増えているように感じます。韓国や他のアジアの国でも旧正月を祝うので配慮しているのでしょう。

今朝のラジオでは、『Asian New Year』というフレーズを使っていて初めて聞いたので驚きました。想像するに『lunar New Year』だとイスラム暦なんかも含まれてしまうけれど、イスラム圏では旧正月を祝う習慣はない…と困った末に考えた新しい正しい言葉なのでは?多くの文化と言語背景を持つ人達が混じり合って住む社会は、配慮・配慮で大変だーと思った朝でした。
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さて、今回はロックフェラーセンターのプラザに面し、5番街に抜ける通路、チャネルガーデンズ(Channel Gardens)の新たなパブリックアートのご紹介です。
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季節ごとに花、植物、アート等の飾り付けが変えられるので、用事で近くを通ると少し遠回りをしてチェックをしてしまうチャネルガーデンズ。現在は冬らしい飾り付けがされています。
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池には常緑樹が飾り付けられ、紫色の大きなオーナメントが置かれ。中央にミラーボール(disco ball)でできた雪だるまがクルクルと回っています。
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年末年始や暖かい季節に比べると人も少ないので、のびのびと写真も撮影できました。今日雪が積もったら、綺麗でしょう。
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教室は世界の小窓

よく晴れている日曜日のニューヨーク。この後段々と雲が多くなってくるようなのですが、最高気温は7℃まで上がるようですし。なんだか冬にしては輪郭がぼんやりとして全てが白く霞んでいるような様が、春霞のようで変な気分。一足先に春が訪れたように見えます。外に出れば、まだまだ寒い訳ですが。

本日は年に一度の国を上げてのスポーツの祭典であるスーパーボウル(Super Bowl)。今週はスーパーボウルの話題でもちきりでした。宣伝もドリトス、ピザ、炭酸飲料、サルサ、ビールで埋め尽くされていた感がありましたし。ハーフタイムのショーだとか、TVコマーシャルを誰が担当するだとか、色んな業界が大注目。相変わらずだと感心します。

金曜日には対戦チームのニット帽を被った人達がニューヨークの街中でも散見されました。今年のスーパーボウルの会場はサンフランシスコなのですが、友達カップルはぎりぎり前日である昨日街を脱出していました。次なる居住地はネバダ州との事で、新たな発見や写真をシェアしてもらうのを楽しみにしています。
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さて、今回は教室での雑談についての徒然です。
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冬学期のクラスが始まり少し経ちました。今回のクラスはオーストラリア出身でアメリカに10年以上住んでいる女性、アメリカ人の退職したと思われる女性と現在働き盛りの女性に私という小さなクラス。皆さん人柄が良くて、興味深い話も聞けて、良いクラスメイトに恵まれてホクホクしています。とは言え、この学校はいつも良いクラスメイトに恵まれる傾向があると感じていますが(個人的には。他の方にからはクラスメイトに意地悪されたり、馬鹿にされたりしたという話も聞きます。お金を払って学んでいるからには元を取ろう、人脈を作ろうと必死な人も多いので、こちらの社会人学校では嫌な思いをすることもままあるようです)。

今回の先生はハイチ共和国(République d'Haïti)出身の若い男性。ハイチの小学校で教員をした後、6年間メキシコでフランス語の教師をし。メキシコでアメリカ行きのVISAをやっと獲得して、現在の職を得たという方です。
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今週のクラスでは、ブルジョワジー(Bourgeoisie)という言葉の意味からハイチの話になり。先生が「ハイチは地獄だよ。戻りたいなんて思えないね」とはっきりと仰っていたのがなかなかにショッキングで。日本に戻りたくないなんて考えたこともない私にとっては、悲しく響きました。

先生はニコニコと話してくれていたのですが。ラテン系の方に多い気がするのですが、ここ数週間学ぶに先生も底抜けに明るく冗談が大好きなタイプの方だと見受けられます。人は本当に苦労をすると、深刻ぶったって仕方ないというメンタリティーに到達するのかもしれません。
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そこでクラスメイトの1人が、以前一緒に事務所を構えていた経営者がハイチ出身だったこと。その人は政府関係者で、最初は政府の仕事でアメリカに来ていた事。非常に裕福そうだったこと。その人の話によると、ハイチでお金を持っているのはほぼ例外なく政府関係者であると聞いた事、を話して下さり。

それに対して先生も、「その通りだよ!ハイチは地獄絵図のように延々とスラムが続いて、人々が苦しんでいるんだけど。そんな中にポツリ、ポツリと何億もかけた豪邸があって。そういう豪邸に住んでいるのは、政府関係者ばかりだよ。豪邸は高い塀に囲まれていて、その中に住んでいる人はプール、潤沢な食事、ジム、なんでも持っていて天国だよ。」と話し始め。
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「母の出身地である村なんて、いまだに綺麗な水が手に入らず。子供達は学校に行くために毎日徒歩で3時間の往復を強いられ。医者がいない村だから、病気になったら離れた村に徒歩で連れて行くしかなくて、助けられない命が沢山ある。

お金を持っているのはなけなしのお金で払われた税金や、国営の事業で私腹を肥やした政府関係者のみ。みんなある一定期間勤めて私腹を肥やしたら、フロリダとかに豪邸を購入して外国に移り住んじゃうんだよ。ハイチの国民の事や国をましにしようなんて事はお構いなし。
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僕は幸いなことに高等教育を受けられて、メキシコで教師をしている間にスペイン語も習得できたから、結果的になんとかアメリカへのVISAを手に入れることができたけど。一緒に大学に通った民間の仕事をしてる友達なんて、みんな弁護士とか立派な仕事をしていても家賃を払えて、食うに困らない。それだけ。贅沢なんて絶対にできない。生きるに困らないってだけで有難く思わなきゃいけない。

街に溢れる貧困にあえぐ子供達を集めて写真を撮って。この子たちを援助する施設を作ったからって、WEBで全世界から寄付を集めることが金持ちの間で流行してるんだよ。同じ人間のやることとは思えないね。そうやって集めた寄付金で、自分達が海外に逃げちゃうんだからね。子供達のことなんて眼中にないのさ。
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そういう人達の事を、ブルジョワだからって馬鹿にして言うね。元々は悪い意味なんてない只の言葉だったけれど、今となっては『視野が狭くて、自分達の世界だけしか見ていなくて、下々の者なんか歯牙にもかけない』みたいな、悪い意味で使われることが殆どじゃない?」との事でした。

そういえば、ボランティア仲間で定年退職した後に世界中を飛び回って看護師ボランティアをしている女性が、先週から中米の国に出掛けて働いていると聞きました。彼女は貧しい国に行ってはワクチンの注射をしたり、避妊や栄養関連の指導をしたりしているのですが、国によってはご自身が病気に掛って数週間入院したりしています。にも拘らず、3か月に1回は海外に出掛けてお仕事をしていて、本当に頭が下がります。
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彼女は「貧しい国を訪れると、その現実に打ちのめされる。そして何もしないなんてありえないというような、激しい怒りを感じるの。こんな世界は間違っている、って行動せずにはいられない気持ちになるのよ。」って仰った事がありました。

日本という恵まれた国に生まれて、苦労もせずにのほほんと育ってきた私は、ともすると他人事だと自分から切り離してしまいがちですが。こうやって直に苦しんだ人にお会いすると、できることからできる範囲で行動しなければ。広く世界に目を向けなければ、と反省します。
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ニューヨークの学校は、学問を学べるだけでなく世界を覗く小窓のような存在です。

2016年2月 7日 (日)

グレープフルーツ用ナイフ

晴天の土曜日のニューヨーク。段々雲が出てくるようですが、1日雨は降らないので身軽に出掛けられそうです。最高気温は6℃と過ごし易い気温になりそうです。朝は氷点下で結構寒く感じましたが、確かに正午の今は凍えるほどではなくなってきました。

金曜日の午前8時半頃、トライベッカ(ハドソン通り)の工事現場でクレーン車が横倒しとなり。1人が死亡3人が負傷する事故が起こりました。風が出てきたのでクレーンを固定する作業を行っていた最中に起こった事故とのこと。固定が完了していなかったのでブロックを閉鎖しており、死亡した人が1人で済んだのは不幸中の幸いという程、大きな事故だったそうです。

クレーン車が横倒しになった際に、3棟の建物の外壁を損傷。月曜日まで事故現場のブロックは封鎖され、地下鉄1ラインもトライベッカの駅2駅に停車せず通過するそうです。近隣にお出かけの予定が変更できない場合には、事前に調べた方が良さそうです。

それにしても高層ビルの建設ラッシュが続くニューヨークでは、クレーンが倒れる事故が頻発しているにも拘らず、一向に状況が改善されないのは何故なんでしょうか?原因を究明して直ちに改善策を打ち出し、ルールの徹底を図って欲しいです。
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さて、今回はとても重宝しているカトラリーの徒然です。
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最近お買い物をしていたらグレープフルーツが旬の果物として紹介されており。最近全然食べていなかったし、と久しぶりに購入。朝ごはんに食べたら、瑞々しくて良い香りで非常に美味ではまってしまい、ここのところ毎朝欠かさず食べています。

そんな時に重宝しているのが、グレープフルーツ専用のナイフ。ギザギザとしてて、先がちょっと曲がっているのが特徴です。
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これは大学生の時にとても便利だからとプレゼントして頂いた物でしたが、その頃はグレープフルーツを食べる習慣がなく。結局あまり活躍せずに30年近く持っていたのですが、毎朝使ってみるとその便利さに吃驚。今更ながらありがたみを感じています。

頂いた頃は一人暮らしをしていたので、プレゼントして頂いたナイフも1本。そのため今は順番にナイフを使っているのですが、機会があればもう1本欲しいと思う位に便利です。
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このナイフで切ると身離れが良く、さくさくっと食べれます。良い香りと甘酸っぱい味とたっぷりの果汁で朝から気分的にもリフレッシュできるので、暫くグレープフルーツブームが続きそうです。

2016年2月 5日 (金)

久し振りにアッパーウエストのベーカリーへ

朝から雪が降り続いている金曜日のニューヨーク。ですが、午後には雪は止み、4時以降は晴れる予報です。最高気温も日が照れば4℃まで上がるとのこと。でも久しぶりに冬らしい気候ですので、風邪をひいたり足を滑らせたりしないようお気を付けください。
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ジカウイルスの広がりが問題になる中で、ニューヨーク州では妊婦さんに限り無料で検査を受けられる体制を整えている事が報道されています。現時点で11人の感染が確認されていますが、全てジカウイルスが問題となっている地域に旅行した人達で、2次感染は確認されておらず。ウイルスを持った蚊の存在も確認されていないそうです。

ただテキサス州で性交渉での感染が確認されたため、妊娠中は中南米へと旅行した人とのSEXを控えること、SEXする場合には絶対にコンドームを着用するよう注意を促しています。中南米に旅行した方がジカウイルスについて相談したい場合には、NYが設置したホットライン「1-888-364-4723」に電話することも可能。中南米およびカリブ海の20か国がジカウイルスに汚染された地域としてリストされているそうですので、冬のバケーションを計画する時には慎重に。

ウィーンに住む友人が、「偶にラッキーなことって起きるんだよね。上司がランチの為にフランスにドライブに連れて行ってくれたりとか。」と書いていました。ヨーロッパは国と国が近いので、日帰りで他国に出張とかランチとか、私の感覚からいうと信じられないことが日常茶飯事で起こります。

先日オーストラリア出身で、ニューヨークに住んで10年以上。これからも祖国に帰る予定はないというクラスメイトと話していたのですが、「オーストラリアに居る家族や友達に会えないのは寂しいんだけど。ここで良い職業に夫共々就けているし。オーストラリアは孤島で周りに何もないでしょ?私達は旅行が好きだから、ヨーロッパとかアメリカのように思い立ったら直ぐに他国に旅行できる環境はとても魅力的なの。ニューヨークであれば、6~9時間もあればヨーロッパの各国に気軽に旅行できるし。」と仰っていました。

なるほどー。そういう理由で他国に移民する人も居るんだ…と目から鱗が落ちました。
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さて、今回は久し振りにアッパーウエストにある人気ベーカリー『レヴァインベーカリー』( Levain Bakery)を訪れたので、改めてこの小さなベーカリーのご紹介です。
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74丁目の半地下にある小さなベーカリー。1994年に女性2人が始めたこのお店は、大きなチョコレートチップクッキーが有名で、いつ訪れても行列ができています。小さいながらもカウンター席があって、イートインも可能。ですがトイレは無いので、殆どの人はテイクアウトして家に持ち帰るか、観光客の方は近くのセントラルパークで食べるかしていると思われます。

近所の人達にも人気のお店で、コーヒーとマフィンやスコーンを購入してお子さんと食べながら帰って行ったり。いかにもランニングやヨガ帰りの方達が列に並んでいたりもします。朝訪れると観光客と地元の人が半々位の感じでしょうか?午後以降だと断然観光客が多くなりますが。
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ここのチョコレートチップクッキーは頬っぺたが落ちそうな位美味しいと思いますが、巨大なので半分も食べれば十分ですし。日本人の味覚には甘すぎるきらいがあるので、コーヒーや紅茶と一緒でないときついものがあり。2回食べて以降、購入したことがありません。

では、何故稀に思い出して出掛けてしまうのかと言いますと、個人的にここのマフィンが大好きだからです。ブルックリンにある『Blue Sky Bakery』には譲るものの、ニューヨークでは2番目にレヴァインのブルーベリーマフィンが好きです。
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少し前アッパーウエストに用事で出掛けたので、ついでに立ち寄ってお昼用のジャム&バターサンドイッチ(これも格別ではないものの美味しい)とマフィンを購入しました。訪れたのが年末だったので、まだクリスマスの飾りつけが残っていてちょっと得した気分。

いつもの如く注文できるまで15分程並びましたが、晴れて気持ち良い日だったので苦になりませんでした。帰宅してお昼&おやつに食べたら相変わらず美味。たまーに食べたくなる味です。

Levain Bakery

167 W 74th St

New York, NY 10023
TEL: (212) 874-6080
営業時間等の詳細はお店のHPにてご確認ください。

2016年2月 4日 (木)

児童書『詩のすきなコウモリの話』

重い雲に覆われている木曜日のニューヨーク。とは言え、雨は降らない予報ですので、昨日の土砂降りの様にはならないようで一安心。最高気温は本日も13℃と、なんだか気持ち悪い位暖かい日が続きますね。昨日はとうとうコートが要らず。長袖2枚に雨合羽を羽織っただけで出掛けたら、朝は風が強くて寒く感じましたが午後には丁度良い気温でした。過ごし易くて有難い反面、なんだか不気味に感じてしまいます。環境問題についてよく耳にするのも、この暖かさと無関係ではないのでしょう。

今晩はニューヨーク市長であるデブラシオ氏が、今までの成果を振り返り今後の運営について計画を述べる『State of the City address』スピーチです。その中でブルックリンとクイーンズのウォーターフロントを繋ぐ路面電車を建造する計画が発表されるとの事。イーストリバー沿いにアストリアからレッドフックまでを繋ぐそうです。私はマンハッタンに住んでいるのでピンと来ないのですが、需要があるのでしょうか?ブルックリンが全米で一番家賃が高い都市に認定されていましたし、ブルックリンはマンハッタンから独立した都市圏を形成しつつあるのでしょうが、どのような目的で建造されるのかが気になる所です。

今年に入ってから地下鉄で起きたナイフによる傷害事件が10件になったようです。が、デブラシオ市長は「全て個別に起きている事件で、報道によって模倣犯が現れている訳ではない」と発表したそうです。今朝のラジオでは、地下鉄が必要以上に混み合っているために通勤を苦痛に感じてイライラしている人が増えているのだろう、という見解が述べられていました。

首都圏で通勤していた身からすれば「こんなの混んでる内に入らないよ!」と言いたくなる訳ですが、人の感じる苦痛は比較できないものですからねぇ。イライラしたからって、人をナイフで傷付けて良い訳ないですし。

事件の数が10件に増えているのは、人に切りつけるのではなくバックパック等を知らない内に切りつけられていた事案も含めているからのよう。バックパックはすりにも遭いやすいですし、使用する場合には人混みではお腹側で抱えるのが鉄則だと改めて認識した報道でした。
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さて、今回はボランティア仲間に借りた児童書『詩のすきなコウモリの話』(THE BAT-POET)の感想です。
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『THE BAT-POET』の著者ランダル・ジャレル(Randall Jarrell)氏は、1965年まで活躍した詩人、文芸評論家、文筆家。第11代の議会図書館詩文顧問(Consultant in Poetry、現在の議会図書館桂冠詩人制度の前身)を務め、活躍された方とのこと。

以前ボランティア仲間と立ち話をしていた際にこの本の話が出て。私がきっと気に入るであろうという事で、彼女が所有する本を貸してくださったのです。借りたのは12月でしたが大掃除や学校、旅行の準備でバタバタとしており。年が明けてからゆっくりと楽しみました。
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私がお借りした本は、小さくて手作りのように紙で綴じてある慎ましやかな装丁。児童書だけありとても短かったので、じっくり読んでも1日で読み終わりました。

ストーリーもとてもシンプル。家の軒先で仲間と一緒に逆さに吊ら下がって日々を過ごしていたコウモリが。冬になると毎年決まって納屋に移動する仲間達にふと疑問を感じ、一緒に納屋に行かずに軒下で一羽で日々を過ごします。
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そして夜自分の周りで起きることをつぶさに観察し。この世は面白い音や物事で溢れている事に気付き、昼間の世界に興味を持ちます。そして目が痛くて堪らないので軒下の暗がりから薄目を開けて昼間の世界も観察し、目をつぶったまま鳥の声に熱心に耳を傾けます。

そうしていたらマネシツグミ(mockingbird)が美しい詩を諳んじていることに気付き、自分も詩を作り始めます。そして詩は世界を映す鏡の様なものだから、自分自身の事を知ることができて謳われたら嬉しいだろうから、誰かの為に詩を作りたいと願い。
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マネシツグミに教えを乞うて詩の基礎を学び。チップモンク君など、周りの仲間達を詩に謳ってプレゼントしていき。最後は納屋で眠る仲間のコウモリ達と一緒に眠りにつく、という話。可愛らしいお話です。

子供向けの詩集はよく見ますが、この本は詩は何たるかであるとか、詩の基本的な書き方とか説明しているのが先ず優れていると感じました。併せてコウモリ君が手探りで詩を作っていくことによって、どのようにしたら詩が書けるのかも追体験できます。子供さんが詩に興味を持つきっかけになるかもしれない本だと感じました。少なくとも気障だなんだと敬遠はしないのでは。
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またコウモリ君が、仲間と別の場所に暮らして自分の興味を追いながらも、自分に理解を示してくれない仲間達と決別することはない姿勢が良い模範になりそうです。自分の意志と興味は持ち、理解されないことにも滅気たり恨んだりせず、我が道を行きながらも意思の疎通を図る努力は怠らず、独立しつつも孤立はしない。必要以上に他人に合わせたりせず、でも協調性は失わない姿勢を子供に示すのにうってつけ。

上手く擬人化されているので人間社会に置き換えて楽しく読めますが、其々の動物・鳥の特性もきれいに残されているのも好感が持て。お子さんは其々の生き物の生態を想像して楽しむこともできます。
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読み終わって大変満足した、とても好きな児童書でした。ペン画のような繊細なイラストも非常に素敵でした。

2016年2月 3日 (水)

ユニオンスクエアの近くでカフェ飯

曇り空の水曜日のニューヨーク。今日は1日雨が降ったり止んだりの予報。でもそのお蔭か最高気温は14℃と信じられない暖かさ。既にハイラインで春を告げる花であるユキノハナ(snowdrop)が咲いたそうです。今年は本当に春が早いのかも?

日本国領事館から安全対策に関するE-mailが送信されました。日本人の方3人が事件に巻き込まれた事に関する注意喚起やジカウィルスに関しての詳細が記載されています。ご参考までに以下添付致します。
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2016年2月2日
在留邦人の皆様
旅行中の皆様
         在ニューヨーク日本国総領事館

※本メールは,安全対策情報を含む総領事館からのお知らせとして『パークアベニュー299』の名称で皆様に情報を発信しています。

    パークアベニュー299 第26号

●最近相談を受けた犯罪被害案件(暴行被害)について(注意喚起)
年末年始にかけて,邦人への暴行事件が3件発生しました。事案概要等を当館ホームページに掲載しましたので,以下のURLからご確認下さい。皆様におかれては,類似の事件・事故を未然に防ぐための参考として頂ければ幸いです。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/html/ref/hanzaihigai.pdf
今回相談のあった案件は,いずれも被害者の方が単独で行動している際に起きたもので,深夜・未明に発生していることが共通していました。自身の判断能力を低下させる量のアルコール摂取,深夜から早朝にかけての単独行動は極力避けるようお願いします。通勤等のためやむを得ず深夜から早朝にかけて外出する場合には,周囲に不審人物がいないか十分に注意を払う,防犯グッズ(防犯ブザー等)を携行する,行動パターンを変える(たまに通勤経路・手段を変えてみる),複数で行動する等の安全対策を心がけて頂くようお願いいたします。
皆様からの情報や体験をお寄せ頂くことが当館から在留邦人の皆様へ発信する「生きた」安全情報となり,皆様の安全確保に繋がります。事件・事故・トラブル等に巻き込まれた場合には,警察等関係当局への通報と併せ,当館領事部(電話212-371-8222,電子メール ryoji@ny.mofa.go.jp )までご連絡願います。

●中南米等におけるジカウイルス感染症の流行(妊婦及び妊娠予定の方は特にご注意ください)
外務省は2月2日付で海外安全情報(感染症危険情報)「中南米等におけるジカウイルス感染症の流行(妊婦及び妊娠予定の方は特にご注意ください)」を発出しました。
外務省海外安全ホームページ http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?infocode=2016T012
○世界保健機関(WHO)による緊急事態宣言
WHOは,2016年2月1日に開催されたジカウイルス感染症に関する国際保健規則(IHR)緊急委員会(第1回)会合の勧告を踏まえ,最近のブラジルにおける小頭症やその他神経障害の急増について,「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」を宣言するとともに,妊娠中及び妊娠適齢期の女性のジカウイルス感染症への感染を減少させるための各種対策を含む勧告を発表しました。
○ジカウイルス感染症の発生状況
2015年5月以降,ブラジルをはじめとする中南米地域においてジカウイルス感染症の発生が報告されています。当館管轄地域内では,同年12月にはプエルトリコ,本年1月には米国領バージン諸島での感染例が発表されました。なお,ニューヨーク州保健省は州内でも感染者が確認された旨発表していますが,州内で直接感染したものではなく,旅行等でジカウイルス感染症が進行している国・地域に渡航した際に感染したものとしています。最新のジカウイルス感染症の発生国・地域については,米国疾病予防管理センター(CDC)のウェブサイトでご確認ください。
http://www.cdc.gov/zika/geo/index.html
○ジカウイルス感染症の症状と小頭症との関連
ジカウイルス感染症は蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)を媒介した感染症で,軽度の発熱,頭痛,関節痛,筋肉痛,班丘疹,疲労感,倦怠感などを呈しますが,一般的にデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。一方,ブラジル保健省は,昨年11月に妊娠中のジカウイルス感染症と胎児の小頭症等に関連が見られることを発表しました。現時点においてジカウイルス感染症との因果関係は明らかではありませんが,詳細な調査結果が得られるまでの間,特に妊婦及び妊娠予定の方は,流行国・地域への渡航及び滞在は可能な限りお控えください。
○渡航・滞在にあたっての注意事項
ジカウイルス感染症には有効なワクチンや治療法はなく,蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法ですので,ジカウイルス感染症の流行国・地域に渡航・滞在される方は,以下の点に十分注意し,感染予防に努めてください。
※ 外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なく,肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2,3時間おきに塗布する。昆虫忌避剤は,ディート(DEET)やピカリジン(Picardin)等の有効成分のうちの1つを含むものを,商品毎の用法・用量で適切に使用する。一般的に,有効成分の濃度が高いほど,蚊の吸血に対する効果が長く持続すると言われている。
※ 室内においても,電気蚊取り器,蚊取り線香や殺虫剤,蚊帳等を効果的に使用する。
※ 規則正しい生活と十分な睡眠,栄養をとることで抵抗力をつける。
※ 軽度の発熱や頭痛,関節痛や結膜炎,発疹等が現れた場合には,ジカウイルス感染症を疑って,直ちに専門医師の診断を受ける。
※ 蚊の繁殖を防ぐために,タイヤ,バケツ,おもちゃ,ペットの餌皿等を屋外放置しない,植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。

●外務省海外安全情報
○広域情報「イスラム教シーア派聖職者の死刑執行に対する抗議デモに関する注意喚起」
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2016C004
○広域情報「海外における麻しん(はしか)の発症に備えた注意」
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2016C030
○広域情報「狂犬病~もし咬まれたら,すぐに医療機関へ」
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2016C034
○広域情報「中南米地域におけるジカ熱の発生(妊娠予定及び妊婦の方は特にご注意ください)」
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2016C029

●春の「一日領事館」開催について
当館では,本年3月,プエルトリコ準州サンファン,WV州チャールストン,PA州ピッツバーグ,NY州ロチェスター,NY州バッファロー,PA州フィラデルフィアにて春の「一日領事館」(領事出張サービス)を実施いたします。是非ご利用ください。詳しくは以下のリンクからご覧ください。なお,旅券(パスポート)の仮申請は各地開催日の2週間前までに申請してください。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/h/1day_ryouji_2016_spring.html

●在外公館における「パスポート申請書ダウンロード」の先行運用開始のお知らせ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/download/top.html

●平成27年11月25日以降,機械読取式でない旅券の取扱い等が変更されます(ご注意ください!)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/pss/page3_001066.html

●当館休館日(2016年2月,3月)
2月15日(月) ワシントン誕生日
3月25日(金) グッドフライデー
4月以降の休館日は当館ホームページをご確認ください。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/l/02.html

●お詫びと訂正
前号(第25号)に掲載した「銃撃事件に遭遇した際の対処方法」の記事中のニューヨーク市警察のメールアドレスに誤植がありました。正しいメールアドレスは「 nycsafe@nypd.org 」です。お詫びの上,訂正いたします。

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■本お知らせは,安全対策に関する情報を含むため,在留届への電子アドレス登録者,「緊急メール/総領事館からのお知らせ」登録者,外務省海外旅行登録「たびレジ」登録者に配信しています(本お知らせに関しては,配信停止を承れませんのでご了承願います。)。
■本お知らせは,ご本人にとどまらず,家族内,組織内で共有いただくとともにお知り合いの方にもお伝えいただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします。
■在留届,帰国・転出等の届出を励行願います。
緊急時の安否確認を当館から行うために必要です。
以下のURLから所定の用紙をダウンロード後,FAXで(212)755-2851までご送付ください。
 http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/b/02.html
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さて、今回はユニオンスクエアの近くにある健康的な食事が楽しめるカフェ『Hu Kitchen』です。
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先日ユニオンスクエアの近くで朝一番から用事があり。出掛ける前に朝食を食べ損ね、夫が不在だったこともあり、帰宅して自分の為だけに料理をするのも億劫…という事を言い訳に、久しぶりに1人ご飯をすることに。

そこで調べて目についたのがこのヘルシーメニューを取り揃えたカフェでした。随分前からあったお店らしいのですが、全然その存在を知りませんでした。ニュースクールの目の前にあるロケーションのせいか、平日の朝食時間(10am)に訪れたせいか、大学生とみられる若いお客さんが多かったです。学生さんなら学生証を見せれば割引があるとレジに書かれていました。
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細長いカフェに入ると、入口付近とロフトの2階に自然な木を使ったテーブルが並んでいます。入口付近はドリンクとペイストリーが頼めるカフェセクション。奥に行くとボウル(丼もの)と調理した食事を其々頼むセクションがあり。サラダやコーヒー豆&健康的なスナック菓子が並ぶセクションがあり。レジに持って行って清算するシステムでした。

私は温かい食事がしたいと思い、調理された食事をオーダーするセクションに。朝食の卵サンドを注文したつもりでしたが、渡された伝票を見たらただの卵になってました。あ、と思いましたが面倒だし腹ペコでもなかったのでそのままに。音楽が大きな音で掛けられているので、店員さんの声も聞こえないし、こちらの声も聞こえないしで注文がし難かったのが難。
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調理が必要な食事は注文してから作るので、ビーパーが渡されます。そのため食事ができるまで席に座って待つことができます。また清算する際に水を飲みたいか聞かれ、肯定するとグラスを渡してくれます。そのグラスでカフェのカウンターや2階のテーブルセクションに置かれているウォータークーラーから水を自由に飲むことができるのが良かったです。因みにグラスも食器も全て使い捨てではない、キチンとした食器なのも好印象。

テーブルもたっぷりと用意されていて、2階のロフト席に座って開かれたスペースでする食事はゆったりできて気に入りました。ニューヨークでする食事はどうしても狭いスペースに押し込まれている感じが多いので(それもニューヨークっぽくて好きですが)、ここは友達とのんびり食事しながら話がしたい時に便利そう。
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メニューもベジタリアンやビーガン、コーシャー、グルテンフリーの人でも問題ない物が揃えられていたので、誰と食事するのでも気兼ねが要らなそうなのも便利そうでした。

少し値が張る印象でしたが、マンハッタンである事を考えれば悪くない。気軽に食事できるカフェだと思います。

Hu Kitchen

78 5th Ave

New York, NY 10011

b/t 13th St & 16th St
メニュー等の詳細はお店のHPにてご確認ください。

映画『スパニッシュ・アパートメント』

グラウンドホッグデー(Groundhog Day)の火曜日のニューヨーク。昨日よりは寒いですが、それでも最高気温は11℃まで上がる予報で、1日晴れ。過ごし易い日になりそうです。

今朝スタテンアイランドのグラウンドホッグのチャック君が占ったところによると、今年は早く春が来るそうです。フィラデルフィアに居る有名なグラウンドホッグのフィル君も早い春を予想したそうで、今年はこのまま暖かくなるのかな?とちょっと期待しちゃいます。

昨日は初めての大統領予備選がアイオワ州で行われたので、今朝はそのニュースでもちきりです。共和党はテッド・クルーズ氏が、民主党はヒラリー・クリントン氏が其々僅差で辛くも勝利を収めたとのこと。でも両者ともに三つ巴の様相を呈しているようで、まだまだ予断を許しません。3月頃には前ニューヨーク市長のブルームバーグ氏も立候補するという噂が流れていますし、どうなることやら。個人的にはドナルド・トランプ候補が敗れてくれて、一先ずほっとしています。
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さて、今回はDVDで鑑賞したフランス・スペイン映画『スパニッシュ・アパートメント』(原題:L'Auberge Espagnole、英題:The Spanish Apartment)の感想です。
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この映画は聞いていたポッドキャストで勧められていたので興味を持ちました。特に興味を持ったのが『エラスムス計画』(The Erasmus Programme (European Region Action Scheme for the Mobility of University Students)。

エラスムスは、1987年に開始されたEU域内の高等教育機関の活性化や質の向上を目指したプログラム。でもこの映画が題材としているのは、EU域内であれば自由に単位を持ち帰ることができる留学制度の部分。EU域内であればどこの国の大学でも試験に受かりさえすれば行くことが可能なため、色んな国の生徒が大学に集う事になる様子をよく表わしている、という紹介がされていたので興味を持ったのです。
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主人公はフランス人の経済学を専攻している大学院生であるグザヴィエ。彼はモラトリアム真っただ中で、親の期待が非常に重く感じている様子で。将来コネで入社しようと目論んでいるポジションを得るにはスペイン語の習得とスペインの経済情勢に強くなることが求められると言われ、それらの要件を満たすという目的半分。ここではない何処かに行って職を得て働くという現実から逃げたいという気持半分といった体でバルセロナの大学に1年留学することに決めます。

そこでエラスムスに申し込もうと各種手続きを取るのですが、色んな部署をたらいまわしにされた挙句に最初の部署に戻るというシーンが盛り込まれており、フランスでもお役所仕事は非効率的で、ユーザーフレンドリーではなく、融通が利かない感じが笑えます。
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諸々の手続きを終え、恋人と最後の甘い時を過ごして、単身バルセロナに飛ぶグザヴィエ君。ある程度はスペイン語ができる上に、ご両親の知り合いの家に滞在させて貰う筈が、その知り合いには話が通っておらずいきなり路頭に迷い。仕方なく、空港で知り合ったフランス人ご夫婦の家に居候しながらアパートを探し。

自分の予算で滞在できるアパートを探し求めて、やっと見つけたのが表題になっている学生が折り重なるようにルームシェアしているアパートです。このアパートは家族向けのアパートの部屋に、物置部屋やリビングの一角にまでも男女が住んで家賃を浮かせている状態。勿論違法で、大家さんから再三立ち退きを要請されている、とんでもないアパートです。
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そしてその住人達は国際色豊か。1人の女性はスペイン人ですが、他のルームメイトは全てエラスムスを利用して留学している外国人。イギリス人の女性、イタリア人の男性、デンマーク人の男性、ドイツ人の男性およびベルギー人の女性が確か居て、そこにフランス人のグザヴィエ君が加わった訳です。

皆さん母国語が違うので、結局共通言語である英語かスペイン語でコミュニケーションを図り。大学に行けば、バルセロナがあるのはカタルーニャ地方なので公式言語はカタルーニャ語であるとして、大学教授が頑なにカタルーニャ語で授業をして、スペイン語しか習得していない多くの留学生が弱り切って教授に物申していたり。其々の家族から電話が掛ってくると、電話の脇に置かれている各国語のフレーズを読みながら一生懸命フランス語とかで「彼は居ません」と言っていたり。兎に角、なんでもない日常が興味深くてとても面白く鑑賞しました。
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また育った環境も母国語も全然違う若者が集まって、どんな風にパーティーして、どんな風に衝突して、どんな風に仲直りするのか、もなんだか楽しく。こんな学生時代を送れたら、大変だけどどんなにか楽しいだろう、と何となくセンチメンタルな気分になったりも。

脚本が良く出来ているとか、素晴らしい演技とかいう訳ではないと思うのですが。ヨーロッパの雰囲気が感じられ、EU域内であれば人材の交流が活発で、お互いを手探りで理解し絆を深めていく若者の姿が印象的。国の概念が少し違うように感じられるヨーロッパに住む人々の現実を垣間見れるという意味で、とても楽しめた映画でした。
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とは言え、この映画は2002年の作品。14年が経ち、難民や移民が押し寄せている今とは状況が大きく異なるとは思います。が、理想とするところが垣間見れる作品だと感じました。

2016年2月 1日 (月)

アンサンブルACJWのリサイタル

雲が多いものの晴れている月曜日のニューヨーク。本日はこれから段々雲が増え、午後3時以降は雨が降る予報です。お出かけの際は折り畳みの傘を持った方が良さそうです。

日曜日の午後8時半頃、男性が地下鉄Cラインに乗っていたら155丁目駅でスマートフォンを渡す様にナイフで脅され。ナイフを奪おうと揉みあう内に手を怪我するという事件が起こりました。最近地下鉄駅・車上でナイフで切りつけられる事件が相次いで起きており、過去数週間で4件に上っています。が、上記強盗はその犯人とは違うとみられているそうです。

今年に入ってから地下鉄構内・車内でナイフで切りつけられる事件は6件も起こっています。必ずしも深夜・早朝に起こっているとも限らないので注意が必要。不必要な口論に巻き込まれないよう気を付けること、人気が無い所に立たないこと、深夜・早朝の行動は控えること、線路から離れて電車を待つこと、等気を付けたいと思います。

ウィーンに住む友達カップルが、舞踏会に初参加してとても楽しんだ様子をフェイスブックにアップしていました。ここ数週間ドレスを買いに出掛けたり、靴やバッグを決めたりと準備に勤しんでいたようですが、グループで参加してワルツを踊って満喫したようです。ここ数年ずっと舞踏会に行きたいと言い続けていたので、念願叶って喜んでいる事でしょう。

色々な場所に住んでいるからこそ、新たに住み始めた場所を隅々まで楽しみたいという意識が強いのだと想像します。我々もいつニューヨークを離れても後悔しないように、ここでの生活を楽しみたいと思います。
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さて、今回はボランティア仲間とカーネギーホールで開催されたリサイタルに出掛けた徒然です。
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カーネギーホールに去年新しくオープンした教育に力を入れているスペース『Educational Wing』。とても美しいモダンなリサイタルスペースやバルコニーがあり、イベントスペースとして結婚式や宗教関連の儀式等に貸し出されています。

そのスペースにおいてカーネギーホールでボランティアをしている人達を招待してリサイタルが開催されたので、ボランティア仲間と音楽を楽しみに行きました。その日演奏してくれたのは、『アンサンブルACJW』(Ensemble ACJW)というグループ。
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『アンサンブルACJW』は、カーネギーホールとジュリアード音楽院が中心となって行っている音楽家育成プログラム。2007年から始められ、2年ごとに選抜された若手の音楽家が参加。グループに選抜されると、カーネギーホールを中心とした音楽ホールで演奏する機会を得られる他。グループ内で自由に組まれる他の音楽家とのアンサンブルを通して、お互いに学び・刺激し合う事が目的。

この日はアメリカ人のピアニスト、イスラエル出身のバイオリニストおよびスペイン出身のチェリストの演奏でした。曲目はラヴェルの『ピアノ三重奏曲 イ短調』(Piano Trio in A minor)とロベルト・シューマンの『ピアノ三重奏曲第2番 ヘ長調 Op. 80』。全部で1時間半程の短い演奏会でした。
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ボランティアの方とその友人を対象とした演奏会だったので、演者と観客の距離が近く。ボランティア仲間のお孫さんが、チェリストの真ん前の席で演奏を見ることができて非常に感銘を受けたようです。彼は小学生ですが地域の音楽プログラムに参加しており、担当楽器はチェロ。演奏の後、実際にチェリストの方にアドバイスを貰ったりして、音楽家への意志を新たにしたそう。

演奏も若手の音楽家らしく情熱に溢れていて、とても感動し。何故だか分からないのですがシューマンのピアノ三重奏曲を聴いている時には涙が出そうだったのですが。其々の演奏の前に、彼らが楽曲の説明、何故この楽曲を選んだのか、彼ら自身の楽曲に対する感想や演奏の際に難しい個所、曲の思い出や最初に演奏した時の感想等を話してくれるのも、只音楽を聴くのと違って楽曲に温度が感じられるようで楽しめました。
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また演奏が全て終わった時点で、Q&Aの時間が設けられ。イスラエルやスペインでは貧しい子供達が音楽に触れる機会を与えるプログラムが存在するのか(彼/彼女が知る限りは存在しない)、何故音楽家を志したのか、アンサンブルACJWに参加する迄はどのようなキャリアを築いてきたのか、等質問がされ。演奏者3人が其々真摯に答えていました。

それらを聞いていたら大学2年生になる迄は趣味で弾いていた。周りに音楽家が存在しなかったので、音楽家として食べていけるというビジョンが描けず弁護士を目指して勉強していた、なんて話が飛び出し意外に感じたり。プロの音楽家を目指して若い頃から各国を転々としながら修行していた過去を聞いて、音楽の世界の厳しさを思ったり。とても興味深い話を聞くことができました。
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素晴らしい演奏だったので、今後カーネギーホールのワイル・リサイタルホールで定期的に開催されている彼らの演奏会にお金を払って行こうかな?と思っている位です。美しい音楽の世界に触れてリフレッシュした午後でした。

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