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2016年3月11日 (金)

ボナベンチャー墓地ツアー

サバンナでの観光2日目は、本『真夜中のサバナ』(Midnight in the Garden of Good and Evil)のタイトルにもなっており、度々本にも登場するボナベンチャー墓地(Bonaveuture Cemetery)をウォーキングツアーで巡りました。
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先ずボナベンチャー墓地を巡るウォーキングツアーには多くの種類がある事をお伝えしなければいけません。ボナベンチャー墓地は多くの観光客が滞在しているホテルが集中するサバンナのダウンタウン(歴史地区)から車で10分~15分離れた場所にあります。従って車でのアクセスが必須です。
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我々は車の免許自体が無いので(こちらで免許を取り直していませんし、国際免許も持っていません。まぁ、6年も住んでいて国際免許で通していたら何らかの法に抵触しそうな気もしますが調べてもいません)、旅先では全て公共交通機関>シャトル>タクシーでの移動になります。数多あるボナベンチャー墓地ツアーには、ダウンタウンのホテルと墓地の往復もついている物も多くあるので、今思うとそれらの交通手段がついているツアーを選ぶべきでした。
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が、とても評判が良く内容が興味深そうだったこと、ニューヨークに住んでいる感覚で近くまで行くバスで往復できそうだと勝手にグーグルマップで調べて判断したこと、今回の旅行はゆったりした旅程なので2日目はボナベンチャー墓地しか行く予定が無かったこと、から6th Sense Worldの催行している『Bonaventure Cemetery Tours』を選択しました。
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しかしホテルに到着してバスについて質問すると、「ボナベンチャー墓地は治安が良くない地域にあるのでバスを使うのはお勧めしません。タクシーを使ってください」と言われ。結局タクシーでの往復になりました。片道$15でした。
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ところが帰りにボナベンチャー墓地からタクシー会社に電話しても全然タクシーが来てくれず。最初に電話したのは4時25分だったのですが、督促の電話をその後2回掛けてもタクシーの影も見えず。仕方なく1時間後にホテルのコンシェルジュに助けを求め。結局1時間半過ぎてからやっと拾われるという惨めな思いをしました。なんでも今どきのタクシーは電話をして所在が確認取れてからしか人を拾わないらしいのですが、ボナベンチャー墓地は電波の状態が悪く電話が繋がらないらしいのです。
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従って送迎付きのツアーを使わずこの墓地を訪れたい時には、UBERを使うか(テキストなら問題なく使えます)、シャトルを予約しておくかすることを強くお勧めします。また5時ピッタリにゲートが閉まってしまいますので、早めに訪れることも併せてお勧めしておきます。
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さて、ツアーの内容の前にもう一つ注意書きを。既にサバンナでは日中半袖でも暑いのは触れたと思いますが、流石に蚊はいないものの既に羽虫の類が墓地中にいます。特に夕方になると量が多くなります。なのでボナベンチャー墓地を訪れるのは涼しい・寒い時期に限定した方が良さそうですし、他の地域では虫などいない時期に訪れても必ず虫除けスプレーを携帯した方が安全そうです。
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注意書きも全て書き終わったところで、やっと本題のツアーです。この墓地ツアーはほぼ毎日午前10時と午後2時の1日2回催行されています。歩きながら墓地を案内してもらう時間は約2時間。我々がツアーが終わってゲートまで戻ってきたのが午後4時25分でしたから、2時間半はみた方が安全そうです。
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ゲート近くは比較的新しい墓地ですが、ツアーはその新しいセクションから始まり。段々と奥にある古い墓地へと進んでいき、奥の川に面した有名な墓地が並ぶセクションで終了となります。
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墓地の歴史や埋葬されている人の説明は勿論のこと。ヴィクトリア時代(この墓地の古いセクションはヴィクトリア期に造られている)の死生観。墓地が果たした役割とそれが墓地の造成にどのように現れているか。イギリスから最初にサバンナ開拓に渡ってきた113人の人達には多くのフリーメイソンが混じっており。墓地にも仲間だと分かるサインが散りばめられているだとか。多くの美術品のように美しい彫刻を作った彫刻家の説明だとか。
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ガイドのシャノン氏はご自身が芸術家なので、非常に熱意を込めて墓地内にある美しい墓石を巡りながら、彫像を作った芸術家の事を説明してくださるだけでなく。地元サバンナに代々続く名家のお墓を紹介しつつ、それらの名家がどのようにサバンナ経済を動かしたかも説明してくれますし。ちょっとミステリー好きが食いつきそうな、墓地の設計やデザインに隠されたメッセージや。フリーメイソンの人達が自分の階級や仲間だと示すサインなんかを丁寧に説明してくれました。
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ヴィクトリア期のサバンナの人々が、子供達を死の恐怖から救うために毎週日曜日にボナベンチャー墓地に集ってはピクニックを楽しんでいた。そのためまだ家々にも水道がない時代に、墓地に飲料水がでる水道を完備していたという話や。子供の死を悼む為にお子さんの墓地はご両親が近くで座ったり祈ったりできるようデザインされた物が多く。しかし生き残っているお子さんたちがあまりにも沢山の墓石を見ると怯えてしまうので、7人とかの子供に対して墓石は2個とか少ない数しか立っていないこと、等は驚きでした。だからボナベンチャー墓地は、緑豊かで庭園の様に美しいんですね。
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墓地内には沢山のオベリスク型の墓石があるのですが、今は愛の象徴というとハートを思い浮かべますが、昔はオベリスク(太陽からの類推)が愛の象徴だったため、永遠不滅の愛を示すためだとの事。ぱっと見は広い石が敷き詰められたように見える墓地も、実は地下に図書室と教会を備えていたり。説明を聞けば聞くほど、昔の死生観は興味深かったです。
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ツアーの最後は、本『真夜中のサバナ』に登場するお墓群で締めくくられます。私は詩人のAiken氏のお墓で著者がマルティーニを飲むシーンが忘れられず、どうしてもベンチ型のお墓が見たくてこのツアーに参加したのですが。ベンチ型のお墓もしっかり説明してくださいましたし。他にもマーサー家(ジョニー・マーサー)のお墓やロウトン家のお墓等、小説に登場した人々のお墓を見ることができます。
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『真夜中のサバナ』ファンがエイケン氏のベンチ型のお墓に座ってマティーニを飲むのをよく見掛けるという話も微笑ましかったですし(私もやりたいと思っていました。が、墓地内はアルコール禁止ですし、木が生い茂ってもうエイケン氏のお墓からは川は見えません)。本の中で殺されたダニーさんが「マーサーハウスで死ねたら大きなお墓に入れて貰える」と常々言っていたのに、ボナベンチャー墓地の片隅にある小さな墓地に埋葬されているのを著者とブードゥー教の巫女さんが憐れむシーンがあるのですが。今となってはダニーさんのお墓に集まってパーティーを繰り広げる若者が後を絶たないという話を聞いて、ダニーさんも寂しくないであろうと少しほっとしました。
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因みに、ジョン・ウィリアムズ氏のお墓は彼の故郷にあり、ボナベンチャー墓地にはないそうです。サバンナの人々は、「やっと余所者が出てったわ」と言い合ったそうで、内輪意識の強さが滲み出ています。60棟程の歴史ある家を再建して、今の歴史地区の礎を作った人の1人なのに。
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内容の濃いとても興味深いツアーですので、車をお持ちの方にはお勧めです。でもツアーにのる時間はない、そんなお金を払う気はない、という方は入口にあるオフィスに行くと簡単に墓地の説明や有名な墓石の場所を説明してもらえますし、無料の地図ももらえます。また数ドル寄付すれば、有名な墓石の場所を詳しく説明したパンフレットを貰えますので、オフィスに寄ることをお勧めします。オフィスの裏手には無料で使えるトイレもあります。

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オフィスの方によると、サバンナの市の職員による無料の墓地ツアーが土曜日と日曜日に1回ずつ催行されているそうですので、ご興味のある方は調べて参加されてみてはいかがでしょうか。

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