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2017年4月27日 (木)

タイダルベイスン観光

霧に包まれた木曜日のニューヨーク。今朝は小雨が降っているようですが、午前10時頃から段々と天気が回復し、午後2時頃から太陽も顔を覗かせるようです。最高気温は19℃。太陽も出れば暖かく感じそうです。

メトロポリタン美術館が、ニューヨーク以外の市に住む入館者の入館料を義務化することを検討していることが大きな話題になっています。現在は$25の支払いが『推奨』(suggested)されているので、実際は入館者が自分が払うにふさわしいと思う額を決定できます。そのため、友人と美術館内のカフェでお茶をするだけの為に$1で入館して、全く展示を見ずに帰ってきたこともありますし。私は1回の訪問で1時間以上は鑑賞しないので、$5~$10位しか支払いをしていませんでした(現在はIDNYCで貰った1年間の無料会員なのでそもそも入館料を支払っていませんが)。1日じっくり時間を掛けて見る人は相応のお金を払うべきだとは思うのですが、経済状況が豊かでない人もアートを楽しめる機会は奪わないで欲しいというのが希望ではあります。ニューヨークに居ると、凄いお金持ちに会う機会が結構あったりするので、そういう方に寄付してもらえないのかな?と思わず考えてしまいます。
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さて、今回もワシントンDCの旅行備忘録の続きです。今日はタイダルベイスン(Tidal Basin)です。
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タイダルベイスンは、ナショナル・モール南側に位置し、ポトマック川に隣接する入り江。リンカーン記念館から太い道を渡った所にある、桜の名所として有名な場所です。
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とは言え、我々が訪れたのは4月上旬。タイダルベイスンに植えられた有名な桜並木はソメイヨシノを中心とした一重の桜が主なので、2017年は3月29日で完全に散ってしまったとの事。今年は早めに桜が咲いた後に大雪が降った為に半分程が蕾で凍結して咲かず当たり年ではなかったそうですが、それでも予想されたよりは綺麗だったそう。
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八重桜も少し咲いていましたが、特筆する程ではなく。やっぱり桜を観たいのであれば、ソメイヨシノが咲いている時期が良いようです。ガイドさんによると、年ごとにばらつきがあるものの、大体3月中旬が見頃の事が多いとの事。宿や電車の予約は早めにしないと無くなってしまうので、一か八か旅行を計画するのであれば3月中旬がお奨めとの事でした。ご参考までに今年の桜の開花予報のページはこちら
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タイダルベイスンにも沢山の記念碑が存在します。時間の関係で全ての記念碑は見ることができませんでしたが、ウォーキングツアーでいくつかの記念碑の説明を受けたので、その備忘録です。
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先ず訪れたのがマーティン・ルーサー・キング記念碑(Martin Luther King Jr. Memorial)。2011年8月に一般公開されたばかりの、ナショナルモール内で一番新しい記念碑です。

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記念碑は大きな岩を4つに割いたような形をしています。これは有名な『I Have A Dream』スピーチ内のフレーズ「Out of the mountain of despair, a stone of hope」(絶望の山から希望の石を(切り出す))をイメージしたデザインとの事。

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キング牧師の彫像は足元が岩を切り出したままのような状態になっています。これは牧師が志半ばにして凶弾に倒れたことを暗示するとともに、彼が理想とした世界がまだ実現できていないことを表しています。まだまだ道のりは長いことを見る者に訴えているんですね。

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岩の彫像を取り囲むように設置された碑文の壁(the Inscription Wall)には、キング牧師が生前したスピーチの中から14個の名言が刻まれています。これらの名言は時系列に並べられておらず、訪れた人が読みたい場所から読めるようになっています。これは『決められた道を進む』必要はないことを示唆しているとの事。

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"It is not enough to say "We must not wage war." It is necessary to love peace and sacrifice for it. We must concentrate not merely on the negative expulsion of war, but on the positive affirmation of peace." (December 24, 1967, Atlanta, Georgia)

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"True peace is not merely the absence of tension: it is the presence of justice." (April 16, 1963, Birmingham, Alabama)

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"If we are to have peace on earth, our loyalties must become ecumenical rather than sectional. Our loyalties must transcend our race, our tribe, our class, and our nation; and this means we must develop a world perspective." (December 24, 1967, Atlanta, Georgia)

普段私は「平和を願う」とか気を付けてはいても口にしてしまいがちで(このブログにも書いてしまいますよね)。でも、本当の平和は勝ち取るものだと。願うだけではなく行動しなければいけないのだと。内省を促しつつ、勇気を貰えるとても印象に残る記念碑でした。個人的にはナショナル・モールで一番心に残っています。是非足を運んでみてください。

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フランクリン・デラノ・ルーズベルト記念公園(Franklin Delano Roosevelt Memorial)は、1997年5月に一般公開された第32代大統領を記念して造られたスペース。入口から出口まで、当該大統領が直面した問題を時代背景と共に表現した公園と大統領の姿を表した彫像、名言等が時系列に並んでいます。

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最初の部屋は大恐慌。滝の様な水が一直線に落ちています。

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第1回就任演説「我々の恐れなければならないのは、恐れることそのものである」。

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部屋から部屋へ歩くことによってルーズベルトの歩んだ大統領として軌跡を感じる事ができます。

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『The test of our progress is not whether we add more to the abundance of those who have much; it is whether we provide enough for those who have too little.』。ニューヨークでは、「平等な配分ではなく機会の平等を」というような言葉(equity not equality)を耳にする機会が増えてきました。今こそ考えるべき問題だと感じます。

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2つ目の部屋は、世界恐慌を克服する為に打ち出したニューディール政策の一環として行われたテネシー川流域の総合開発を表現。

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四季折々に楽しめる植栽。

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"We Must Scrupulously guard the civil rights and civil liberties of all citizens, whatever their background. We must remember that any oppression, any injustice, any hatred, is a wedge designed to attack our civilization."

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3つ目の部屋は第2次世界大戦。

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“I have seen war. I have seen war on land and sea. I have seen blood running from the wounded.  I have seen the dead in the mud. I have seen cities destroyed.  I have seen children starving. I have seen the agony of mothers and wives. I hate war.”

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"More than an end to war, we want an end to the beginning of all wars"歴史から学ぶことの大切さを想います。「戦争はいけない」と言っているだけでは十分ではないんですよね。どうやって回避するべきなのかを学ばなければ、と考えさせてくれます。

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数ある記念碑の中で唯一、夫人であるアナ・エレノア・ルーズベルト(Anna Eleanor Roosevelt)氏の彫像もあります。アメリカ国連代表および婦人運動家としての活動に対して敬意を表しているとの事。

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最後はジェファーソン記念館(Thomas Jefferson Memorial)。建国の父であり、第3代大統領でもあるトーマス・ジェファーソンを記念して1943年に完成し、1947年にジェファーソンの彫像が設置されました。

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ジェファーソン記念館からは、遠くホワイトハウスが望めます。それというのも、建造当時大統領だったルーズベルト大統領がジェファーソン氏の大ファンで、自宅であるホワイトハウスから毎日記念館を眺めたいと切望したからだとか。

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「I am not an advocate for frequent changes in laws and constitutions. But laws and institutions must go hand in hand with the progress of the human mind. As that becomes more developed, more enlightened, as new discoveries are made, new truths discovered and manners and opinions change, with the change of circumstances, institutions must advance also to keep pace with the times. We might as well require a man to wear still the coat which fitted him when a boy as civilized society to remain ever under the regimen of their barbarous ancestors.」

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時代に合わせて憲法や法律を柔軟に変えていくことの必要性。インターネット等の普及により、時代に合った法整備が早急に進められる今の時代。「憲法で認められた権利だから」と伝家の宝刀のように言われますが、装弾に時間がかかる銃の時代の憲法で、現在の殺傷能力が高いライフルを持つ権利までを認めていると言えるのか?とか、よくよく議論が必要だと改めて考えさせられる言葉です。既に建国時にこのような言葉を残し、自身も起案に携わった憲法を変えていく必要性を説く先見の明を持っていたことが、彼が多くの政治家に尊敬される理由なのでしょう。

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遠すぎて写真は上手く撮れませんでしたが、ジェファーソン記念館に渡る橋から右手を見るとアメリカ国防総省の本庁舎であるペンタゴンが見えます。

また、タイダルベイスンは夕焼けを楽しむ場所として地元の人に大人気だとガイドさんが仰ってました。私達は疲れ果てて待てませんでしたが、確かに開けた水辺なので夕焼けや夕日が楽しめそうです。お時間と体力が許す方は是非。

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