2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« セントラルパークの新セクション | トップページ | セントラルパーク近くのベーカリーカフェ »

2017年10月26日 (木)

NYフィルムフェスティバルで『Joan Didion: The Center Will Not Hold』

まだ真っ暗な木曜日のニューヨーク。暗すぎてよく分かりませんが、どうやらまだ曇っている様子。午前中は雨が降ったり止んだりで、午後からは曇り所により晴れという予報です。最高気温は16℃。明日・明後日は晴れるようなので、ハロウィーンイベントに繰り出す方は土曜日にした方が良さそうです。

本番のハロウィーンは来週の火曜日ですが、イベントの多くは今週末に行われます。ガバナーズアイランドに1,000個のかぼちゃが集結するイベント『Night of 1,000 Jack O'Lanterns』はチケットが高いのがネックですが興味が湧きますし。お子さんがいらっしゃる方はハイラインの『Haunted High Line Halloween』は無料で楽しめます。以前行ったら地味だったものの、無料で散歩のついでに楽しめるという意味では、セントラルパークの『Halloween Pumpkin Flotilla』も捨てがたい。ブルックリン植物園でもイベントが開催されます。私は土曜日丸1日ボランティアを入れてしまったので、日曜日に行ける行事を見つけて足を運びたいと思っています。
**************************************************************
さて、今回は2017年9月28日~10月15日まで開催されていたニューヨーク・フィルム・フェスティバル(The 55th New York Film Festival)でドキュメンタリー映画『Joan Didion: The Center Will Not Hold』を観た感想です。
032
このドキュメンタリー映画は、作家/エッセイスト/脚本家であるディディオン氏の生涯を彼女の甥っ子であるグリフィン・ダン(Griffin Dunne)氏が監督して映画化したもの。実際彼もインタビュアーの1人として登場します。

ジョーン・ディディオンは、アメリカでは有名な小説家・エッセイストで、ライターである夫のジョン・グレゴリー・ダンと二人三脚で映画を製作したり、晩年には自身の作品を原作とした舞台の脚本を担当したりして、とても知名度があります。その為、今回ニューヨークで暮らす様になって自然と彼女の事を認識しました。
008
でも興味を持ったのは友人の1人が熱狂的なファンだから。彼女のフェイスブックページをフォローし、本をすべて読み、人生の辛い局面で悩む友達には彼女の著作を薦め。頻繁にディディオン氏に触れるので、自然と読んでみようか…と数冊の著作を読みました。

しかしながら、私が読んだのはたまたま自叙的な作品で。あまりピンと来ずに格別彼女に傾倒することも無く現在に至りました。個人的に彼女が資産家の家系である夫と過ごしていた優雅な日常に対して反発心もありましたし。友人が何故、彼女にそこまで心酔しているのか理解できずにいました。
009
そんな折、今年のニューヨーク・フィルム・フェスティバルで彼女のドキュメンタリーが上映される事を知り、興味が湧いて足を運びました。当該ドキュメンタリーは3回上映がありましたが、私は夜出掛ける事をなるべく避けているので、週末の昼間に上映される最終回に足を運びました。

ネットで予めチケットを予約しておき窓口で受け取るWill Callを選択して、当日窓口に赴くと既に完売したチケットを求めて人々が列を成していました。やっぱり彼女に興味を抱く人は多いんですね。
010
ドキュメンタリー映画自体は、後日ネットフリックスでも配信されるようなので手軽に見る機会があると思われるのに、わざわざ会場に足を運んで観たいと思われる程、ディディオン氏の何かが人の興味を惹きつけるのを不思議に思いつつ鑑賞し。今は彼女のジャーナリスティックな本を是非読んでみたいと思うようになりました。

映画では、彼女の生い立ちからヴォーグでコンペティションに優勝してエッセイストとして働き始めた経緯や。ジョン・グレゴリー・ダン氏との夫婦関係。娘であるクインターナさんを養子として迎え、育てる様子。2人を失い、失意に沈みながらも(生きる気力を失い食べ物を口にしなくなって骨と皮のように痩せ細った姿も捉えられています)、その自身の感情をエッセイに認める作家魂(それが私が読んだエッセイです)。そういった彼女の生活・人生にも触れていますが。
073
私が興味を惹かれたのが、彼女のジャーナリストとしての成長と功績部分でした。ヒッピームーブメントがもてはやされていた時代に、ドラッグの蔓延や行方不明になる人が続出している現実を克明に本に描き出して警鐘を鳴らしたり。アメリカ政府の介入によって南アメリカがどれほど苦しんでいるのかをルポするために、自身も現地に乗り込んだり。黒人青年数人が白人のジョガーを集団レイプした事件をセンセーショナルに報じるマスメディアを痛烈に批判する作品を発表したり。
058
彼女はいつの時代もその他大勢に流されず、風潮に左右されず、ニューヨークタイムズやニューヨーカーといった『社会の良心』を体現していると思われている(そして自分で思っていそうな)大マスコミにも粛々とNOを突きつけ。ジャーナリストとして、かなり有能で魅力的な人だったのではと強く感じました。

それ故に、複数の友達が彼女に強く興味を抱き、尊敬しているのだろうと思うに至り。是非、彼女のルポ作品を読もうと心に決めました。
075
蛇足ですが、晩年の彼女が散歩している様子が作中に出てくるのですが、私が好んで足を運ぶセントラルパークのコンサバトリーガーデンやベセスダテラス、ザ・ポンド等で。自分の暮らす環境がとても幸運なことなのだと改めて認識し、夫に感謝しました。ニューヨークは、憧れの人達が暮らす場所だという意味でも魅力的なんですよね。
064
こうやって新しい作品に出会ったり、新しい事実を学んだりできるのはフェイスブックの長所ですね。日常の些末なことばかりでなく、きちんとニュースや心動かされた作品、問題意識を持っている事物について書いてくれる友達に感謝です。

« セントラルパークの新セクション | トップページ | セントラルパーク近くのベーカリーカフェ »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: NYフィルムフェスティバルで『Joan Didion: The Center Will Not Hold』:

« セントラルパークの新セクション | トップページ | セントラルパーク近くのベーカリーカフェ »