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2018年6月15日 (金)

映画『FIVE SEASONS: THE GARDENS OF PIET OUDOLF』

青空が広がる金曜日のニューヨーク。今日の予報は晴れ。最高気温は24℃です。これから来週の火曜日にかけて暑い日が続くようです。月曜日の最高気温は36度まで上がる予報ですので、熱中症に気を付けて過ごしましょう。

2018年6月14日(木)~17日(日)までの間、ニューヨークにある3つのレストランにおいて難民として暮らすシェフに活躍の場を与える『Refugee Food Festival ✱ New York ✱ 2018』が開催されています。Taim Nolitaは昨日終わってしまいましたが、土曜日・日曜日には其々イラン料理やシリア料理をコースで味わいつつ、難民問題に寄与することができます。去年は体調が悪くて行きそびれてしまったので、今年こそ足を運べますように。
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さて、今回は2018年6月13日~6月21日(木)までIFC Centerで上映されているドキュメンタリー映画「FIVE SEASONS: THE GARDENS OF PIET OUDOLF」の初回上映に足を運んだ徒然です。
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毎週のようにハイラインを通り抜けるうちにすっかりPIET OUDOLF氏のファンのようになっている私。ハイラインのガーデンに関する本もいただきましたし、興味を持ってバテリーパークのガーデンを見物に行ったりもしました。
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シカゴを旅行した際に、彼の手掛けたLurie Gardenをきちんと見に行かなかったことを後悔しても時すでに遅し。旅行を有意義なものにできるかどうかって、結構知識量や経験値に左右されますよね…。
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最近も毎週のようにハイラインを通り抜けつつ、変わりゆく風景を楽しんでいますし。ピエト・オードルフ氏の講演を聴く機会を得たこともあり、彼のデザインを知る前とはガーデンの見方が変わったことを実感しています。
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そんな時、ニューヨークでインディペンデント系の映画を多く上映するグリニッジヴィレッジにある単館映画館『IFC Center』で、彼のガーデンデザインを取り上げたドキュメンタリー映画が上映されると知り、早速チケットを購入しました。当該ドキュメンタリー映画は、ハイラインにおいて無料で上映されたと思うのですが、偶々その日は用事で足を運べず残念な思いをしたのです。
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IFCセンターで映画が上映される際には、オープニングナイトに監督や主演俳優さんがQ&Aをやることが多いのですが、『FIVE SEASONS: THE GARDENS OF PIET OUDOLF』の初回でも映画監督であるThomas Piper氏とピエト・オードルフ氏が登壇し、司会をハイラインの園芸部門の責任者であるAndi Pettis氏が務めると知り、初回のチケットを購入。水曜日の夕方足を運びました。
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上映開始時間は午後5時半だったので5:15に到着したら、既に1ブロックを占拠する勢いの長蛇の列。ハイラインのアンディさんも、「今日の分3回共全部売り切れなんですって!凄いね!」と驚きを隠せないようでした。
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私は列の後ろの方だったので冷や冷やしましたが、一番後ろの隅になんとか席を確保。お隣はガーデンデザインを学んでいる学生さんのようでした。
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映画は75分。先ず監督のパイパー氏とハイラインのアンディさんから挨拶があり。映画の上映後にピエト・オードルフ氏も含めた3人が登壇してQ&Aとなりました。
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タイトルの5シーズンのままに、秋~翌年の秋までのオードルフ氏が住むオランダにあるご自宅の庭、ニューヨークのハイラインおよびバテリーパーク、シカゴのローリー・ガーデン、イギリスのHauser & Wirth等のガーデンを紹介しつつ、オードルフ氏のデザインの過程、キャリアの概要、各ガーデンのメインテナンスの方法、デザインの理念、インスピレーションを得るための視察の数々が紹介されています。

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見に行く前は、綺麗な映像の数々にうっとりする感じの映画なのだろうと想像していたのですが、そしてそれは勿論当たっていたのですが。想像以上にオードルフ氏の乾いた笑いのセンスが散りばめられいて、くすっと笑う場面が多くありました。
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しかし見終わった後は、なんとなく自分を大きく見せない、地に足の着いた、コツコツとやれることをやってきた人が語る飾り気のない言葉がいつまでも頭に残って、自分の背中をそっと支えてくれるような、そんな力のある映画だった気がします。
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ガーデニングやランドスケープデザインに興味がある人が見た方が意味があるとは思いますが、そうじゃない人が見ても楽しめそうです。キャリアに迷っている人、やりたいことがあるけれど踏み出すのに迷っている人、完ぺき主義に陥りがちな人には、琴線に触れる映画な気がします。
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ガーデンに植えられた植物が風を受けて揺れる様や、太陽を透かして浮き上がる様も本当に美しかったですし。季節の移り変わりや天候の変動等による光の変化によって、ガーデンが移ろっていく様が捉えられていたのも素敵でしたし。オードルフ氏が着想を得ようと、米国各地の自然保護区に足を運んでは写真を撮影していた風景も、彼らの目を通すとこんなにも美しいのかと感嘆しました。
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最後のQ&Aで、隣の学生さんが「ガーデンデザインを学んでいる者です。もし貴方が30年前の自分に声を掛けるとしたら、なんて言いますか?駆け出しのデザイナーにアドバイスはありますか?」と質問して。オードルフ氏の答えは、「植物を知ること。デザインの前に植物を知り、其々の特性、何処で成長して、どんな土壌を好んで、日陰や日向を好むのかを学び、どんな過程を経て成長して枯れていくのか-時々のフォルムを学び、香りや色を学ぶこと。その後で初めて実用的な、メインテナンス可能なデザインができると思う」と仰っていました。
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それに対して、アンディさんも「あと、ピエトがよく言ってたのが、うじうじ言ってないで取り合えず試してみること。駄目なら他の物を植えればいい。あと、コントロールし過ぎないこと。人と同じで植物もやりたいことをやって、生きたい場所で生きるんだって。」と笑ってらっしゃいました。
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映画の後には、ピエト・オードルフ氏が頻繁に使用する植物を特性ごとにリストした絵葉書を配っていました。ガーデンデザインやガーデニングをする方には興味深い情報ですよね?
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映画を見た後には、余計に植物に興味が湧きました。あと1週間ほど上映しているので、お時間が許す方は是非。

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