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行事・イベント

2017年12月25日 (月)

タイムズスクエアの希望の壁2017

よく晴れたクリスマスのニューヨーク。朝の内は昨晩雨を降らせた雨雲が重く残っていましたが、あっという間に風に飛ばされ青空となりました。でもそれにつれて冷え込んでいる様な気もします。本日の最高気温は4℃ですが、強風で寒く感じそう。夜には氷点下に冷え込む予報ですので、温かくしてクリスマスの日をお過ごしください。

友人がフェイスブックで、アイスランドではクリスマスイヴに本をお互いにプレゼントして、クリスマスイヴの夜からクリスマスにかけて1日のんびりと読書して過ごす習慣があることを紹介していました。本好きの私にとっては非常に魅力的なホリデーの過ごし方だなーと憧れてしまいます。それに影響を受けた訳ではありませんが、今年は年賀状も昨日出し終わりましたし、大掃除も今日必死こいてやらなければならない程は切羽詰まっていないので、ディナーに出掛けるまでのんびり本を読んで過ごそうかと画策中です。

友人はクッキーを焼いた写真をアップしていたりして、皆さんのんびりとした幸せなクリスマスを過ごしている模様。皆様も大切な人と一緒に幸せな時を過ごせますように。
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さて、今回は新年が始まった瞬間にタイムズスクエアに降り注ぐ紙吹雪きに願いを込める恒例行事『希望の壁』(NYE WISHING WALL)がタイムズスクエアに登場している話題です。
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毎年大晦日から新年を迎える瞬間にタイムズスクエアで大々的に行われるカウントダウン。今年が東芝がメインスポンサーを担当する最後の年みたいですね?ということは、アメリカ東海岸時間の大晦日の午前中に、日本の新年を祝うジャパン・カウントダウンが行われるのも今年が最後なのでしょうか?なんだか寂しいですね…。
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それはさておき、今年も新年になった瞬間にタイムズスクエアに降り注ぐ紙吹雪きに願いを書く『希望の壁』がタイムズスクエアに登場しています。以前はインフォメーションセンターに常駐していた壁ですが、去年から移動の簡易壁が2017年12月1日~12月29日迄の間、午前11時~午後8時までプラザ(TKTSやスタジアム型のベンチがある前の広場)に登場しています。
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人々が書いた願いは細断され、新年に集まった人々の頭上に希望の欠片として降り注ぐという訳です。願いを書き込むのは無料で誰でもできます。そして願いは細断されるので、誰かの下で読める状態で一生保管されるなんて心配もありません。
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いつもは読むだけでしたが、今年は私も新年に向けての希望を日本語で書きこんできました。壁に貼られている人々の願いを読むのも楽しいのです。今年は例年と違って、一生懸命係員の男性陣が呼び込みをしていたので、願いが書き易かった気がします。
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12月28日迄に提出された紙吹雪が今年の年末に細断の上、大晦日/新年に降り注ぎます。12月29日以降に書き込まれた願いについては、2018年/2019年のコンフェティになるとの事です。
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凄い人混みです。

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我々がNYCに居る間はずっとスポンサーだった東芝。東芝ビジョンが無くなってしまうなんて寂しい限り。

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人々の願いがぎっしり。

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2017年12月11日 (月)

ブルックフィールド・プレイスのイルミネーション2017

盛大に曇っている月曜日のニューヨーク。朝の内は雪が舞う可能性があるそうですが、段々と晴れてくるとの事。最高気温は5℃。明日は雨が降る予報で、最低気温は氷点下に落ち込むようなので、済ませられる用事は今日中に済ませておくと吉かもしれません。

ブルックリンにあるアトランティックアヴェニュー駅で、9歳の男の子がプラットフォームで電車に引っかかり、1車両分位引きずられた上で線路に落下するという事故が起きました。電車は直ぐに停車し、男の子は車両と線路の間に落ちた為、足を2か所骨折する怪我を負ったものの命に別状はないそうです。こちらのプラットフォームには落下防止柵がありませんし、あまりはっきりと線なども引かれていませんので、電車に近づきすぎないように利用者の方で注意する必要があります。そもそも電車を待っている人を線路に突き落とす通り魔事件が定期的に起きるので、ホームで待つ間は真ん中の方で待つのが鉄則。お子さんにも改めて教育を徹底した方が良さそうです。
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さて、今回は毎年恒例になりつつある、バテリーパークシティーにある複合施設『ブルックフィールド・プレイス』のクリスマスイルミネーション『Luminaries』のご紹介です。
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以前はパームツリーが並ぶ温室のような空間をライトが彩る静謐なイルミネーションで、ニューヨークにしては珍しく静かで人も少なくお気に入りのホリデースポットだったのですが。フランスをテーマにしたフードコート『Le District』やNYの人気店を集めたフードコート『Hudson Eats』が入ってから観光客と地元の人達が集まる人気スポットになりました。
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それ以来、ホリデーシーズンのイルミネーションも派手な電飾の『ルミナリーズ』に。刻々と色を変える小さな正方形のライトが並べられ、3つある願い台に3秒手を載せて願いを込めると、願いに合わせてライトの色が変わるというイルミネーションです。
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今年も『ルミナリーズ』が登場したので先週末見物に行こうと思ったのですが、先週末は丁度無料の『胡桃割人形』を上演するためイルミネーションが中止されていました。バレエの『胡桃割人形』はアメリカのクリスマスを彩る風物詩。無料で観れるのであれば足を運ぼうかとも思ったのですが。席に限りがあるとのことだったので、折角であれば一人でも多くのお子さんに観て欲しい演目なので、我々は行かないことにしたのでした。
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祈りを捧げる台は真っ白な箱のような形。手を載せると、箱自体も色を変え。3秒たって手を離すと、祈りの台が変わった色に頭上のイルミネーションも色を変えます。誰も祈りを捧げないと、青い色のライトのままです。
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毎年祈りを込めた人、1人につき$1が寄付されるのですが。今年は『GRAMMY Museum』および音楽教育に寄付が寄せられるそうです。お越しの際には是非願いを込めて台を触ってください。
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ホールには立派なクリスマスツリーも沢山飾られており。毎年恒例のミラーボールのようなオーナメントが飾られたツリーは、ライトが反射してキラキラと輝き豪華でそれは綺麗。このツリーも楽しみにしています。
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それに加えて、今年はサックスフィフスアヴェニュー等のショップが参画して、小さなプレゼントがついたツリーやアルファベットのオーナメントがついたツリーも飾られて、輪をかけて華やか。お子さんとツリーの写真が撮り放題です。
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しかもニューヨークらしい景色が眺められる窓も点在。そのいくつかはホリデーらしいデカールで飾られているので、夕日&ハドソン川の風景が雪の結晶で飾られている景色が眺められたり。ツリーと『Oculus』と呼ばれる新しいワールドトレードセンター駅を同時に楽しめたり。
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建物内にはホリデーのポップアップショップが登場。ギフトラッピングをしてくれるステーションも用意されていたり。無料のジャズコンサートが行われていたり。2階には(結構な値段していましたが)、いかにもホリデーらしい暖炉やツリーの前でサンタと写真を撮影できるフォトコーナーも登場。赤いドレスやセーターを着たお子さんがサンタの膝で撮影されていたりもしました。
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外には小さなスケートリンクも登場。小さなお子さんは橇のような物に乗って、お兄ちゃんと滑っていたり。お子さんがとても楽しそうでした。
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お子さんと訪れてもとても楽しめそうな空間に仕上がっていました。フードコートも家族で食事がし易そうですし、家族みんなでホリデーを過ごすのにうってつけの空間かもしれません。
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入口には立派なリースとツリー。

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ガラスには雪の結晶。

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色を変えるルミナリーズ。

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ハドソン川と夕焼け。

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其処彼処に立派なツリーとリースが。

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ついでに地下道で繋がっているオキュラスも見物。モダンなツリーや前に立つと翼の様に見えるオブジェ。巨大雪だるま等があり、こちらも楽しめる空間に。小さなホリデーマーケットもありましたし、クリスマスキャロルの無料コンサートも開催されるようでした。

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2017年12月 9日 (土)

タイムズスクエアのホリデーマーケット

曇天の土曜日のニューヨーク。朝起きたら雪が積もっているかもと言われていましたが、今のところは雨、雪共に降っていません。スノーブーツを買いそびれているので雪が積もったら困るのですが、それでもやっぱり雪景色をちょっと楽しみにしていたので、安心したようながっかりなような。でも明日の午前4時までは注意報が出ていますので、これから降るのかもしれません。予報では午前11時以降に降り出す可能性があるとの事。最高気温は2℃ですが、日中は氷点下にはならないみたいなので、思ったよりは寒くならないのでしょうか?今日も散歩したいと思っていたので、そこは有難いような。以下、ニューヨーク市から送信された注意報を添付致します。足下にお気をつけて。

Notification issued 12/8/17 at 5:23 PM. Due to forecast weather conditions, New York City Emergency Management has issued a Travel Advisory for Saturday (12/9) and Sunday (12/10).

The National Weather Service has issued a Winter Weather Advisory for NYC from 4:00 AM (12/9) until 4:00 AM (12/10), for a possible total accumulation of 3-5 inches of snow. 

New Yorkers are advised to exercise caution when driving, walking, or biking, and allow for additional travel time as roads may be slippery. Residents should also check on their neighbors, friends, and relatives, especially the elderly and those with disabilities, and access and functional needs during periods of extreme cold.

For more information, please visit www.weather.gov/nyc or http://on.nyc.gov/2BQcyBd
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さて、今回はタイムズスクエアに2017年11月23日~12月23日まで登場しているホリデーマーケット『GIFTED HOLIDAY MARKET』です。
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去年もタイムズスクエアにホリデーマーケットらしきものが登場していましたが、クリスマスオーナメントを取り扱っていたように見えましたし、何となくごちゃごちゃしていて入る気になれず。そのままスルーしてしまいましたが、今年は他のホリデーマーケットを運営するアーバンスペースがホリデーシーズンに出してきたギフティッドの小さなバージョンをタイムズスクエアのど真ん中にオープン。
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流石に沢山のマーケットを運営しているだけあって、入り易そうなレイアウトだったので少し覗いてみました。因みにタイムズスクエアには軽食を食べられるフードホールが北側に登場していて、そちらもアーバンスペースが運営。大人気アイスクリーム屋『Ice & Vice』なんかが食べられます。
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『ギフティッド』マーケットに関しては、16の屋台が入っており、全てのお店がニューヨーク発祥でニューヨークを拠点に展開しているとの事。その為ニューヨーク土産&ニューヨークからのプレゼントとして相応しいというコンセプトのようです。
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個人的には必要としている物を販売しているお店が無かったですし、ピンと来なかったのですが。入口の所に料理学校の生徒さん達が制作したお菓子で作ったタイムズスクエアが展示されていて、大変楽しく見物しました。
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本来的には作品はブログに載せられませんが…。生徒さん達の力作を皆さん多くの人に見て欲しい筈…と信じて、ここに載せました。実際見ると可愛らしくて笑顔になれること請け合い。お子様も喜ばれるのではないでしょうか。
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この季節のタイムズスクエアは大混雑して地元の人は徹底的に避けがちですが。用事で近くまでお越しの際には、ついでに覗いてみられてはいかがでしょうか。
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2017年12月 6日 (水)

コロンバスサークルのホリデーマーケット2017

曇っている水曜日のニューヨーク。ラジオでは段々と雲が薄くなると言っていましたが、アプリでは1日曇りと予想しています。でも雨は降らないようなので、傘は携帯しなくても大丈夫かも(WEBでは降水確率20%になっているサイトもありますが)。最高気温は8℃。昨日はコートが要らない暖かさでしたが、今日はそうはいかなそうです。

トランプ大統領が、アメリカ大使館をエルサレムに移転すると発表して大騒ぎになっていますが。生活に関わる所では、メディケイド(民間の医療保険に加入できない低所得者・身体障害者に対して用意された公的医療制度。高齢者も対象)のプラン変更を今週中に申告しなければならないそうで、皆さん頭を悩ませているようです。保険の事はサッパリ理解できません…。

昨日は久し振りに雨が降っていたのですが、5番街やロックフェラーは人出が多かったです。ボランティアのついでにいくつかのホリデーウィンドーを見物しましたが、今年は私好みの隅々まで細かい細工が施された物が多いのかも?他のウィンドーを見物するのも楽しみです。
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さて、今回は毎年恒例、コロンバスサークルに登場するホリデーマーケット『The Columbus Circle Holiday Market』です。
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数あるホリデーマーケットの中で、個人的には一番好きなこちらのマーケット。規模ではユニオンスクエアに敵いませんし、木々に囲まれているという意味ではブライアントパークだってそうなのですが、セントラルパークの真ん前にあり、適度にこじんまりとした雰囲気が何となく好きなのです。
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目の前にタイムワーナービルがあることで、綺麗なトイレがあるという安心感も大きく。また、このマーケットにしか出店していない屋台が毎年あるのもポイントが高い気がします。
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どのホリデーマーケットもそうなのですが、夜に訪れると暖色の灯りに包まれた小さなマーケットはとても良い雰囲気。但し、週末の夜は相当混雑するので覚悟の上お出掛けください。『マーケットが開いて初めての週末だし、まだ大丈夫でしょ?』と高を括って出掛けた我々は、人混みが苦手なので早々に退散しました。平日の昼間に機会を改めて足を運びます。
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残念ながら毎年このマーケットに出店されていた、ブルックリンの手作り石鹸屋さんは今年は無いようでしたが(そのお店の針葉樹の香りがする石鹸が大好きだったのですが)。インドの手染めの布を使った製品を売るお店や、愛用しているトルコのハマムタオルを扱うお店。リネン製品を扱うお店など、今年初めて見る面白そうな屋台もありました。じっくり眺めに行くのが楽しみです。
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テーブルとベンチが用意された、軽食が食べられるセクションは今年も登場。しかし夜は満席な上に、通路も大混雑していたので通り抜けることも断念しました。食べ物の屋台は例年通り多くはありませんが、ホットアップルサイダーやホットチョコレートの屋台は大繁盛していました。
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個人的には、ここでボンに住む友人家族を思い出しつつドイツのクリスマスクッキーを買うのが毎年恒例の楽しみになっています。このお店はユニオンスクエアにもあるのですが、コロンバスサークルの方が好きなのです。ボランティアの後に寄り易いですし。
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ホリデーマーケットを冷やかした後は、目の前のタイムワーナービルへ。まだ夫は『HOLIDAY UNDER THE STARS』を見ていなかったので見物する為です。
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私達が2階に上がったら、丁度午後5時~真夜中までの0分と30分に行われている、ライトショーが始まりました。音楽に合わせて、星形のライトが色を変えたり点滅したりする単純なショーですが、定番のクリスマス音楽を聴きながらなので楽しめました。
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コロンバスサークルのホリデーマーケットは2017年12月24日まで開いています。
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The Columbus Circle Holiday Market
59丁目とセントラルパーク・ウエストの交差点(セントラルパークの南西の角)
地下鉄コロンバスサークル駅から直ぐです。
月~土曜日:午前10時~午後8時
日曜日:午前10時~午後7時
クリスマスイヴのみ午後4時に閉店。
詳しい情報はHPにてご確認ください。
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2017年12月 5日 (火)

リンカーンスクエアのクリスマスツリー2017

今にも降り出しそうな火曜日のニューヨーク。今日は雨が降る可能性がありそうですが、そんなに強くは降らなそう。最高気温は15℃で、少し暖かい1日となりそうです。

相変わらず気が滅入るニュースが多いのですが。昨日、久しぶりにボランティア仲間とお茶をしました。そうなるとニュースの話題になる訳で。コーヒーを飲みながら1時間程話したのですが、相変わらず消化不良感を残して会話が終わりました。先ず1時間ではしっかりとした議論をすること自体が難しいですし。私は元々文章を書くのは好きですが、口頭での説明や会話がとても苦手。かてて加えて、英語の壁がありますし。相手は日本の知識が新聞で読むくらいしかないのですから、とっても議論が難しく感じてしまいます。言葉の定義からして違いますし、善悪の価値判断が入ってしまいがちですし。私の場合、それに加えて自分の知識不足も痛感するので、後で調べなくてはとも思う訳で。色んな意味で脳が興奮してしまうらしく、議論した日はいつも寝不足に陥ります。お蔭で昨晩は午前3時まで眠れず、今朝は3時間睡眠での起床。こういう刺激って有難いと心から思うのですが、身体的にも精神的にもストレスではあるんですよね。こういう時に海外に住んでいることを実感します。

先週寝込んでいたせいで、大掃除を始める事すらできていません。今日ボランティア前後で少しは片付けないと。年末が迫ってくると、気ばかり焦っていけません。
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さて、今回はリンカーンセンター前にあるスクエア、リンカーンスクエア(Lincoln Square)に今年もクリスマスツリーが登場した話題です。
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過去の写真を見るとかつてリンカーンセンターには噴水の傍、ニューヨークフィルの本拠地である(だった?)ディヴィッド・ゲフィン・ホール(旧称エイブリー・フィッシャー・ホール。いつの間に名前が変わったんでしょうか?)前に立派なクリスマスツリーが立っていたようですが。少なくともニューヨークに住み始めた8年前からはツリーをプラザ内で見た記憶はありません。もしかしたら、学生時代に胡桃割人形を観た際にはあったのかもしれませんが、全く記憶に残っていません。
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でも、リンカーンセンターの真ん前。ブロードウェイとコロンバス・アヴェニューが交差してできる三角形のダンテパーク(Dante Park)内に、立派なツリーが立つので毎年楽しみにしています。
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毎年冬至の日に『Winter’s Eve』と銘打った冬の訪れを祝うイベントがリンカーンセンター周辺で開催され、その中でこのクリスマスツリーの点灯式も行われます。足を運んだことはありませんが…。
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今年も平和を想起させる鳩等のオーナメントが、カラフルなライトと共にツリーを彩っています。胡桃割人形も始まっていましたし、ホリデー気分が高まる一角です。
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2017年12月 1日 (金)

ガーメント地区のホリデーマーケット2017

霞んでいるもののよく晴れている金曜日のニューヨーク。今日も1日晴れの予報で、最高気温は12℃。来週の月曜日まで天気がもつ予報なので、週末も行楽が楽しめそうです。

昨日はデラウェア州でマグニチュード4.1(ニューヨーク市から来たお知らせではもう少し大きかったですが)の地震が起き、ニューヨークでも揺れが感じられたそうです。私は全く気付きませんでしたが。怪我人等は出ていないそうなので、心配は不要とのこと。

2017年に入ってから、インスタグラムで一番タグ付が多くされた市としてニューヨーク市が選ばれたそうです。全米でというなら驚きませんが、全世界でというのですから少し吃驚。でも確かにヨーロッパの人に比べると、アメリカ人はSNSをやっているイメージが強いですし、旅行客も多いので、相乗効果でタグ付する人が多いのかも。因みに世界でタグ付が多い場所トップ10に入っている3か所は、タイムズスクエア、セントラルパークとブルックリンブリッジだそうです。一目でニューヨークと分る一目瞭然感がキーなのかもしれませんね。
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さて、今回は2017年11月20日~12月24日まで、ブロードウェイ沿いの41丁目~40丁目にかけての歩行者天国部分で開かれているホリデーマーケット『GARMENT DISTRICT HOLIDAY MARKET』です。
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このマーケットは、ユニオンスクエアや近くにあるブライアントパークで開催されているホリデーマーケットも主催しているUrbanspaceの主催。とは言え、直ぐ傍にもっと規模が大きく、座れる席も沢山あるブライアントパークのウィンターヴィレッジがあるので、どうしても素通りしがちなマーケットでした。
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しかし今年はクリスマスムードがパワーアップ。先ず中央にあるドイツ風のプレッツェルやフランクフルトを売る屋台が星型やトナカイ、氷柱状のライトで飾られてムード満点。屋台の周りにあるテーブルもチェックのクロスやリースが飾られたランプでクリスマスらしく飾り付けられています(食事を楽む方々がいらっしゃったので写真は撮れず)。
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屋台の数は多くはないものの、ブルックリンで手作りされているジュエリーのお店や蜂蜜専門店、チェコ?か何処かの可愛らしい食器を販売するお店等が並び、他のマーケットとは違うラインアップ。
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そして何より、オーナメントとツリー、ポインセチアを使ってドレスを表現した作品が飾られていて、ホリデー気分を満喫できます。皆さんセルフィーを撮影したり、家族写真を撮影したり。
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黒人のご家族が、子供達にドレスの後ろに立たせて写真を撮っていて、良い写真が撮れそうだと思いました。クリスマスツリーの前で撮影するのとは一味違ったホリデー写真が撮れるのではないでしょうか?勿論見るだけでも楽しめます。
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場所もタイムズスクエアのど真ん中から直ぐ。ブライアントパークからも数ブロックしか離れていません。ミュージカルを観る際や、ウィンターヴィレッジに足を運ぶ際には、ついでに楽しまれては如何でしょうか。

GARMENT DISTRICT HOLIDAY MARKET
期間中毎日:11:00AM ~ 8:00PM
お店の詳細等はHPにてご確認ください。

2017年11月24日 (金)

コロンバスサークルの星形イルミネーション2017

快晴の金曜日のニューヨーク。今日も1日晴れる予報ですが、最高気温は11℃と少し寒さが和らぐみたいです。昨日は空気がパリッとしていて散歩していて気持ち良かったですが、とは言え少し寒かったみたいで肩が凝ったので、今日は体の力を抜いて過ごせることを願います。

今日は悪名高きブラックフライデー。でもなんでも前倒しになる昨今のこと、今年の安売りは水曜日辺りから始めているお店も多かったです。デパートも今までは感謝祭が終わったら、という体を守るために金曜日の午前0時まで開店を待ったりしていたのに、今年は木曜日の午後5時とかからセールを始めていたり。ニューヨーカー達は口々に「真夜中にTV1台の為に戦いを繰り広げる人の気がしれない」と天を仰いだり、肩を竦めたりしていました。今朝は早速安売りをアピールするE-mailが沢山送信されていました。

例年であればブラックフライデーもボランティアをするのですが。今年は他のボランティアさんが手伝いに行ってくださるそうなので、夫とのんびり過ごす事に。今年は4連休をずっと一緒に過ごせるという久し振りの贅沢。感謝しつつ楽しみたいと思います。
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さて、今回は毎年恒例のコロンバスサークルににあるタイムワーナーセンター(Time Warner Center)に登場した星形のイルミネーション『Holiday Under the Stars』です。
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このブログを毎年覗いてくださる方にはお馴染みの如く、私はこのホリデーシーズンに登場するイルミネーションを大変楽しみにしています。コロンバスサークルのホリデーマーケットは11月28日まで登場しないのは知っていたのですが、我慢できずにイルミネーションだけ眺めに足を運びました。
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本来であれば暗くなってからの方がライトは綺麗に見えるのですが、今回足を運んだのはボランティア前の朝の時間帯。その為、刻々と色を変える星形ライトの色は上手く写っていません。
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しかし、青空をバックにした風景も何となく好きなんですよね。今年は涼しい夏の後に、いやに暖かい秋が続いたので、ライトの背景に紅葉があるのが不思議な気持ちにさせられます。
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明るい内に見ても色が変わっていくライトを楽しめますが、午後5時~12時までの0分と30分には、音楽に合わせてライトが点滅するショーが楽しめるようです。
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セントラルパークや5番街散策のついでに立ち寄り易い立地でもありますし、リンカーンセンターやカーネギーホールからも近く便利な場所です。コロンバスサークルのホリデーマーケットと併せて冷やかせば、ホリデー気分を満喫できます。
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時間さえ許せば、5番街&アヴェニュー・オブ・アメリカのイルミネーションと併せてホリデーのニューヨーク尽くしの散歩にもぴったり。ニューヨークにしては清潔な公衆トイレがあるのもポイントが高いです。
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今からホリデーシーズンが楽しみです。

2017年11月23日 (木)

ユニオンスクエアのホリデーマーケット2017

快晴の感謝祭のニューヨーク。今日は1日晴れて、最高気温が7℃と寒くなる予報。メイシーズのサンクスギビング・パレードにお出かけの際には温かくした方が良さそうです。

感謝祭前日は1年で一番多くの人が移動する日。昨日も空港や鉄道の駅は大変な混雑だったようです。お蔭でマンハッタンは夜になると車の通りも少なく、いつもは渋滞している駅周辺も、大量のバスが連なるばかり。今朝はあまりの静けさに、太陽が昇る6時40分頃まで目が覚めませんでした。祝日という感じです。

昨日はボランティア前にドラッグストアで買い物していたら、店員さん達が「何で私達だけ働かなきゃいけないのよー」、「私なんて金曜日もシフトが入ってるんだよ!」と、お客さんを前に堂々と大声で文句を言い合っていました。アメリカだよなーと思った次第です。まぁ、お気の毒ではありますけれど。

昨日パイを購入しようと足を運んだベーカリーでは、午後3時で既に売り切れていました。しかもホールしか販売していなかった模様。グリーンマーケットでも、ホールのパイが飛ぶように売れていました。SoHoにあるバルサザールも歩道にまで人が列を成していましたし。床屋さんは何処も大繁盛。親族に会う前に、皆さん身だしなみを整えたり、手土産を調達したりと忙しそうでした。
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さて、今回は今年もユニオンスクエアにオープンしているホリデーマーケット『The Union Square Holiday Market』です。
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毎年マンハッタンには幾つかのホリデーマーケットがオープンします。其々特色があってどれも好きですが、ユニオンスクエアは規模で言うと最大ではないかと思います。

私達はこのマーケットを訪れるのも今回で9回目。かなりお馴染みのお店が多くなってきましたが、今年は新しいお店もチラホラ見掛ける印象があります。逆に去年リサイクルした布で作ったバッグを購入して気に入っていたのですが穴が開いたので、今年も同じお店から購入しようと思ったら今年は出店していなかったので吃驚。ず~っと来ていたのに…。
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マーケットは11月16日からオープンしていたのですが、通り抜けるばかりでゆっくり見る時間が取れていませんでした。しかし、ブラックフライデーの準備が大詰めを迎える昨日、早めに準備していた事が功を奏したのか午後2時に仕事が終了。責任者の方も快く了解してくださったので、思いがけず早々に自由時間になりました。

そこで午前中で会社は終了していたものの、いつも夕方までボランティアする私に合わせて夕方まで仕事する予定だった夫に連絡。夫も仕事に区切りをつけてくれて、まだ明るい内からマーケットを冷やかす事ができました。
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待っている間に食べ損ねていたランチも食べました。食べ物の屋台はそれほど多くなく、パオ、プレッツェル、エンパナーダとライスコロッケ位だった気が。ホットチョコレートやクッキー、ワッフル等スイーツの屋台もありました。

私は3個で$7のライスコロッケを購入して、ベンチで食事。晩秋のユニオンスクエアは、なかなか紅葉が見事で楽しめました。外で採る食事は、格別の気持ち良さです。
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昨日は同じように早めに会社が終わった人やそもそも休みの人が多かったらしく、マーケットは平日の午後とは思えない混雑ぶり。感謝祭の前日の買出しで賑わうグリーンマーケットも隣にあったので、大晦日のアメリカ横町のような雰囲気でした。

いつもは人混みにゲンナリしてマーケットを好まない夫も、久しぶりの平日早引けでテンションが上がったのか珍しく全ての通路をブラブラと楽しみました。
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結局夫が探していたマフラーは上質そうなものの好みではなかったので何も購入できず。私はニューヨークに住むご婦人がデザインして手作りしているという帽子を父の誕生日プレゼントに購入。

旦那様が販売されていましたが、「僕の妻がデザインして作ってるんだ。縫い子は雇ってもいるけど、皆腕のいい職人だよ。ニューヨークで作ってるんだ」と愛情たっぷりのアピール。調べてみたら『Charm NYC』は、日本人の奥様が主にデザインされているようです。ニューヨークに根を下ろした日本人の方は沢山いらっしゃるんですよね。
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ニューヨークに住んでいると「風邪は頭から!」と皆に言われるので、帽子を被る癖がつくので、人にも直ぐにプレゼントしてしまう気が…。父は帽子が好きなイメージがありますし(今も好きかは不明ですが)。

加えて夫に強請ってクリスマスプレゼントの指輪を買ってもらいました。もう直ぐ帰国できるかも?という目途が立ち始めてから、ニューヨークを思い出せるようないつも身に着けられるジュエリーが欲しいと思っていて。
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Julie Nolan Jewelry』のジュエリーを見た時、シンプルなのに存在感があって、これだ!と思った訳です。ジュリーさんご本人が店番をされていて、「私がデザインして作ってるの。」とアピール。

指輪を購入したら、「貴方達ここに住んでるの?感謝祭は何かするの?」と雑談が始まり。「外食はしますけど…」と答えると、「特別な事はしなくとも、パイだけは食べると良いよ。私も七面鳥は好きじゃないの。大体食事って食べた後、良い気分になるべきじゃない?なのに感謝祭の食事って、食べ過ぎた~とか落ち込む事が多いのよね?だから好きな物を食べて、でも雰囲気を味わうためにパイだけ食べると良いわよ」とアドバイス。七面鳥は特に好きじゃないっていう人は多いですよね、確かに(我々も含め)。
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30分程マーケットを楽しんだ後は、グリーンマーケットでパンの買出し。ロールパンを見ていたら、お店の方が「1個だといくら、2個だといくら、4個買えばいくらになってお得よ~」と。「私達は人を呼ばないので、2人きりだから1個で十分です」と応えたら、「48個のロールパンを購入しておかなくて本当に良いの?買っておけば、金曜日からは残った七面鳥でターキーサンドイッチを作って数日間楽しめるわよ?」と冗談を。機転が効いていて笑ってしまいました。
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マーケットは実際に作っているアーティストの方やお店の方と言葉を交わせるのも楽しい場所です。そのせいでついつい買い過ぎてしまう傾向はあるかも…。でも、プレゼントしてもらった指輪は非常に気に入って、思わず何回も見てしまいます。これからこの指輪を見る度に、ニューヨークを思い出す事でしょう。

このマーケットは2017年12月24日まで開いています。

The Union Square Holiday Market
営業時間やお店等の詳細はHPにてご確認ください。

2017年11月 8日 (水)

『ハイラインのガーデン』のパネルディスカッション

晴れ時々曇りの予報の水曜日のニューヨーク。最高気温は10℃。昨日も午後4時を過ぎた頃から冬の寒さでしたが、今日も1日寒くなりそうです。降水確率は0%。外で長時間過ごすボランティアの日なので雨が降らないのは有難いですが、防寒をしっかりして臨みたいと思います。

ニューヨーク市長選が終わりデブラシオ現ニューヨーク市長が再選を果たしました。まぁ、対抗する候補があれじゃ不思議でもなんでもないですが。個人的には現市長の仕事ぶりにはあまり感心していないので、なんだか凄く残念な気持ちです。大して議論もなされなかった印象ですし(討論会は怒鳴り合いで議論に全くなってなかったですし、メディアでも議論が戦わされていた印象が全くありません)、あっという間に終わってしまったといった感じ。周りのニューヨーカー達もしらけ切っていたようで、「I Voted」のシールを貼って働いたり、ボランティアをしていた人達も「仕方ないよね、他に誰もいないんだから」というようなテンションでの投票だったようです。
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さて、今回は昨日の続き。パネルディスカッション『PANEL: ELEVATING THE NATURE OF MODERN LANDSCAPES』の感想です。
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パネルディスカッションは、午後7時~1時間半にわたって行われました。パネリストは勉強会と同じメンバー。ハイラインのガーデンデザインをされたオランダ人デザイナーのPiet Oudolf氏、フィラデルディアをベースに活躍するランドスケープデザインに関するコンサルタント事務所を経営し、ウドルフ氏と共著してハイラインのガーデンに関する本を今年発表したRick Darke氏、そしてブルックリン・ブリッジ・パークで園芸部門を取り仕切っているRebecca McMackin氏。司会者は、ハイラインの園芸部門の責任者であるAndi Pettis氏でした。
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パティスさんが、ウドルフ氏の事を「ガーデンデザイン界のロックスター」と紹介してらっしゃいましたが、実際世界中にファンが多い有名人。ハイラインを訪れる方の中にも、ウドルフ氏のファンで彼の作品が見たくてハイライン(とバテリーパーク)を訪れたという方が多くいらっしゃいますし。ウドルフ氏の出身国であるオランダ人の方は「オランダではとっても有名なの」と誇らしそうに仰います。
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このディスカッションは、共著を出版されたばかりのウドルフ氏とデレク氏のチームとマケイン氏に分かれて、其々プレゼンテーションをし。その後30分程Q&Aの時間が取られました。
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ウドルフ氏とデレク氏は、この20年程で人々のガーデンに対する認識がかなり変わった事を説明。ごく近年まで、庭には常に元気な花や葉っぱをつけている植物が植えられているべきだと思われていたこと。枯葉やピークを過ぎた植物は全て取り去られていたこと。ガーデニング=コントロールであると思われていたこと。デザインとは、全てが管理下に置かれているように見えることだと信じている人が多かった事を説明(実際、ハイラインを訪れて「花が少なくてつまらない」とか「冬に訪れると見るべきものがない」とか「何で倒れた花をそのままにして放っておくのか」とか仰る方はまだまだ多いです)。
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「環境にあった物だけが生き残っていくのは世の理である」、「ガーデンには自然に対する何らかの感情を抱かせる、架け橋のような効用がある」、「植物の美しさは元気な時にのみ宿るのではない。花が散った後の実や枯れた植物、落ちた葉っぱ等にも美は宿る」、「環境に負荷をなるべくかけないガーデンデザイン」といった考え方は、ウドルフ氏が初めて提唱した部分が大きいようです。

スライドで、実際に枯れた草や色を変えた葉っぱ、落葉が下草の上に落ちている様子等が紹介され、その美しさに会場中が息を飲むようでした。「園芸家に求められるのは観察すること」、「当たり前すぎて見過ごしがちな物を常に新たに発見していく目を持つこと」。これは園芸家に限らず、全ての職業、ひいては人との関係性や日常生活においても当てはまる金言な気がします。
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マケイン氏のプレゼンテーションは、彼女が責任者として管理しているブルックリン・ブリッジ・パーク(The Brooklyn Bridge Park)のガーデンデザインや管理について。ブルックリン・ブリッジ・パークは大好きな公園であるものの、偶にイベントや散歩に訪れるだけで知識を全く持っていませんでした。そのため新しい情報が沢山で、そういった意味でも楽しめました。

ブルックリン・ブリッジ・パークは、フェリーターミナルとして建設されたものの需要が無くなって放置されていたブルックリン側のイーストリバーの岸を、ブルームバーグ市長の承認の下パブリックパークとして生まれ変わらせたプロジェクト。昔は交通手段として使われた建造物が放置された場所を、パブリックスペースとして生まれ変わらせたという意味ではハイラインと似た成り立ちだと言えそうです。
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似ているといえば、ニューヨーク市の公園であるにも関わらず、運営・管理は全てNPOが行っていることも同じ。加えて元々は土がないコンクリートの建造物であった場所に、パブリックスペースを出現させるため、人工的に作られたハイテクな土を使用していることも同じです。

ブルックリン・ブリッジ・パークには11エーカー(約4,4515.42m²)のガーデンがあり、それを6名の園芸家で管理しているとの事。しかしガーデンとはいっても、花が植えられ…といった花壇のような面積は狭く、芝生や木が植えられている場所が殆ど。
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それでも多様性を大切にし、塩沼、湿地帯、草地、林等のセクションを設け。エコシステムを大切にし、介入しすぎない管理を徹底しているとの事。

ハイラインと同じく、枯れた草は春先まで刈らずにそのまま放置。しかも刈った草には虫の卵がついているので、全て処分してしまわずに一部はそのまま園内に残しておく。殺虫剤はなるべく使わない(これもハイラインと同じ)。害虫も直ぐに駆除しないで、ぎりぎりまで介入を我慢する。
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そういう取り組みを行う事によって、2010年にオープンしたばかりのコンクリートの空き地のような場所に、渡り鳥が羽を休めるだけではなく営巣していることが確認され。多くの昆虫の生存が確認され(その中には、30年間ニューヨークでは存在が確認されなかった種類のテントウムシも含まれる)。特定の植物が受粉するのに欠かせない、蜂・蝶・蛾の存在が確認され。根付かなかったと思われていた樫の木が、種から次のジェネレーションを生み出していることが確認され・・・と新たなエコシステムを創世していることが確認されているそうです。

これらの取り組みを知ってから訪れると、其々のピアが果たす役割や狙いがより鮮明に理解できて、散歩がもっと楽しめそうです。まだまだ計画の途上にあるブルックリン・ブリッジ・パークの今後がとても楽しみになりました。
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イベントの後、園芸家や一般の方の感想を聞きましたが、園芸家でも発見の多い、意義深い内容だったとの事。ましてや私の様に全く知識がない人間からすれば、そもそも「ガーデン」を文化施設と捉える考え方や、虫の鳴き声や草木の香り等、パブリックスペースが近隣住民の五感に与える影響全てを考慮したデザインに感心することしきりで、新しい発見の連続でした。
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中でもパティス氏の、「先日参加したコンベンションで行政の財政が苦しいために地域社会にある公園が全く管理されずに荒れ果てていた。そこを地域住民が、ゴミ拾いしたり芝刈りをしたりして管理しています。その地域の住民にアンケートを取ったところ、芝刈りをするたったそれだけの行為が、その人達の生活満足度を上げ、社会に貢献していると感じることにより自己評価が安定し、地域の結束を高める効果を生んでいることが分かったそうです。ガーデンは何も綺麗に手入れされた、高額をつぎ込んだ美しい草花が咲き乱れる庭に限りません。そしてガーデンの果たす役割は、環境問題、都市災害の予防等にととまらず、人々の幸福度を高めるために重要となってくるでしょう。」と仰っていたのがとても印象に残っています。

これから高齢化していく社会の中で、孤立化して孤独に苛まされる人を減らす意味でも、ガーデンという空間が果たすストレス緩和、自然との繋がりを感じさせるといった役割だけでなく。その管理・運営をするといった意味でのガーデニングの果たす役割も見直されるべきなのかもと、強く感じました。
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マディソンスクエア・パークで偶々撮影していた看板。エコシステムの為、今年から落ち葉を掻き集めず、そのまま放置することが記されています。

2017年11月 7日 (火)

『ハイラインのガーデン』の勉強会

快晴の火曜日のニューヨーク。こんなに晴れているのに、午後4時から雨になる可能性が高いみたいですので、お出かけの際には折り畳み傘を携行した方が良さそうです。

今日はニューヨーク州の投票日。日本国籍である私達には全然関係ないので、最近You Tubeを見ていると差し挟まれる「No!と投票を」とか訴える動画を真面目に見ていませんでしたが。どうやらニューヨーク州憲法の変更をするかどうか、等を問う州民投票ということらしいです。自然保護地区に安全の為に柵を設けるとかいう変更を、州議会の承認を得ずにできるようにするとか割と細かい問題にも賛否を投じることができるとの事。今日のボランティアでは、パートナーさんが遅れてくるかもしれません。
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さて、今回は昨晩開催されたパネルディスカッション『PANEL: ELEVATING THE NATURE OF MODERN LANDSCAPES』の前に開催された勉強会の感想です。
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2017年10月、1か月の間ハイラインの南端にある林のようなセクション(ウッドランド)に着目して、特別ツアーをしたり、植物を説明する無料のパンフレットを配ったり、普段は設置されていない植物の説明板を掲出していたりとセレブレーションをしていたハイライン。

残念ながら四季の移ろいを見ることができる動画の上映会には体調が悪くて足を運べませんでしたが。2017年11月6日(月)に開催されたパネルディスカッションは参加することができました。
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開場は5番街にある『New School』。初めて足を踏み入れましたが、立派な校舎です。

幸運な事にパネルディスカッションが始まる1時間前である午後6時から行われた、パネリストによる勉強会にも招待して頂きました。勉強会では、学問として園芸を学んでいる学生さんや、既にブルックリン・ブリッジ・パークやブルックリン植物園で活躍されている園芸家の方々を前に、パネリストの方達が、『どうやって今の仕事に辿り着いたのか』という事を話されました。
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パネリストは、ハイラインのガーデンデザインをされたオランダ人デザイナーのPiet Oudolf氏、フィラデルディアをベースに活躍するランドスケープデザインに関するコンサルタント事務所を経営し、ウドルフ氏と共著してハイラインのガーデンに関する本を今年発表したRick Darke氏、ブルックリン・ブリッジ・パークで園芸部門を取り仕切っているRebecca McMackin氏。そして司会者は、ハイラインの園芸部門の責任者であるAndi Pettis氏でした。

1時間だけの親密な懇談会みたいなスタイルでのイベント。聞いていて意外に思ったのが、全てのパネリストが自分が園芸家になるなんて夢にも思っていなかったこと。
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ウドルフ氏は、「両親はバーを経営していたので、全然植物と触れ合わないで育った。そのまま自分も飲食店で働く世界へ。でも結婚を機に収入を増やそうと、パートタイムでクリスマスツリーを育て、販売するホームセンターのような場所で働き始めたのが25歳の時。それを機に販売されている植物に興味を持って、自分で本を購入して独学で名前を覚え始め。そうこうしている内に、クリスマスツリーを生育する部門に異動を命じられたことを機に植物を育てることにも興味を持ち始め。奥さんと家を購入したいと考えて、個人から委託を受けて庭をデザイン・造成する小さな会社を興した。それが独学だった故に新しい発想・デザインであると初めて作った小さな庭なのに注目を浴び。ラジオでガーデニングに関する相談に応える仕事をしていた際に知り合ったイギリス人の園芸家に声を掛け、パートナーとなった事でより広範な人脈を生み、現在の様に大きなプロジェクトも任されることになった」と。
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デレク氏も、「仕事が続かず悩んでいた時に、仲の良かった両親がコネチカットの大学であなたが好きそうなコースがあったから申し込んでおいたよと言われて、5週間の園芸のクラスで学んだことがきっかけ。そこからも、園芸家のフィールドで自分に合う仕事を見つけられず職を転々としていたが、ある人に「生えている植物のカタログを作るのを手伝ってくれ」と言われたことがきっかけで、自分は自然や植物そのものを観察することに興味があることに気付けた」と話してくださり。
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マクイン氏も、「私も園芸家になるまでバーテンダーやドライクリーニングの店員等、職を転々としていました。現在の職に就けたのも、たまたま園芸家を養成するコースがブルックリン植物園で教えられている事を知り、受講したから。そこから植物のデータ入力やカタログ作り等を依頼されて園芸の世界に足を踏み入れるも、事務仕事ばかりで全然興味を持てず。そんな時、園芸家として働いている友達から仕事の手伝いを依頼されて、環境に配慮したガーデニングという考え方を知り。のめり込んで勉強したり、仕事をしたりしている内に、現在の職を得ることができた」と仰いました。
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皆さん、とても遅咲きですよね?でも本当に情熱を持っていることが感じられました。迷い、彷徨った末に辿り着いた本当に好きなこと。それを仕事にできた喜びに満ちている気がしました。

受講者の殆どが生徒さん、もしくはこれからもっと園芸家としてフィールドで活躍したい若い人達だったので、パネリストからも積極的に質問したりしてさながらクラスの様でした。学問としての園芸の存在を改めて認識するとともに、社会的責任を負う、重要性がいや増している専門分野であるにも関わらず、教育の機会が限られている現状に改めて問題意識を持ちました。
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Q&Aの時間に、生徒さんから「デザインや細かい事は置いておいて。未来の園芸家たちに何を求めますか?」という質問が。それに対し「緑は綺麗でしょ?よく手入れされているでしょ?庭を見ると安らぐでしょ?という時代は直ぐに終わりを告げると思う。現在の環境の変化を鑑みると、近い将来資源が今より大切になって、各部門が資源を奪い合う日が訪れると思う。そうなると、コストとリターンの考え方が強まると思う。結果として、園芸家も庭やパブリックスペース、公園の必要性と有用性を、きちんと実証することが求められると思う。只綺麗、デザインが斬新だ、というだけでは通用しなくなる。何故大切な資源をわざわざ公園やパブリックスペースに割くべきなのか、きちんと説明できねばならないし、実際にスペースを設計する際には、より少ない水で育ち、より少ない経費で維持でき、ゴミを削減して環境への負担を減らし、人々が安らぐという以外の効果(雨水を溜められるので都市洪水を抑制できる、等)を実証できる。そういう切り口と実行できる知識、説明力が求められると思う」とデレク氏が仰っていたのが、強く印象に残っています。
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ハイラインのパティス氏も、「社会がガーデンに求める物が多様化している。綺麗で心安らぐだけではなく、エコシステムに貢献すること、なるべく有機的に管理されること、環境に負荷を掛けないこと、人と自然の架け橋になること。これからの園芸家には、植物の知識だけでなく、一般的な科学の知識、エコシステムへの理解、社会問題へのアンテナ等、幅広い知見が求められる」と発言されていました。
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私も日本でも、高校・大学を過ごしたアメリカでも園芸・植物に関して、専門的な学問を身に着ける機会が殆どなかったと認識しています。生物のクラス位?園芸家というと趣味を連想していましたし。職業としては、庭師など職人さんのイメージを持っていました。

これから益々大事になってくる分野であるにも関わらず、アメリカにおいても教育の過程から園芸がもっと消えつつあると、昨晩のパネリストの方々は危機感を抱いてらっしゃいました。これから世界中で、職業としての園芸家を育てる動きが本格化することを心から願った1時間でした。
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少人数だから可能だったのでしょうが、特典として参加者全員にウドルフ氏とデレク氏が共著した『Gardens of the High Line: Elevating the Nature of Modern Landscapes』がプレゼントされました。購入するつもりだったのですが買いそびれていた本なので、非常に嬉しかったです。感謝、感謝。しっかり読みます。

パネルディスカッションについては、明日感想を記します。

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